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キューバ:ブログへのアクセス禁止

カテゴリー: ラテンアメリカ, キューバ, 政治, 言論の自由

キューバブロゴスフィアを活気づけたいなら、人気のあるブログへのアクセスをブロックするといい。今週はじめキューバ当局がハバナに拠点をおくいくつかの批判的なブログをブロック [1]して以来、在外ブロガーたちはキューバブロガー—-特にヨアニ・サンチェスと彼女の人気ブログGeneracion Y [2]このエントリー [3]によると一番の標的になっているよう)—-への全面的な支持を示している。

GY 2

El Diario de la Resistencia II [4]Cuba File [5]ロイターの記事 [6]を引用している:

自身の批判的なブログ Generacion Yが2月に120万のヒットがあったサンチェスは、キューバ人は現在彼女のウェブページ(http://www.desdecuba.com/generaciony/)や、ドイツのサーバに置かれたこのウェブサイトアにある他の地元ブログ2件にアクセスできないと言っている。
見られるのは「ダウンロードエラー」のメッセージだけだ。

キューバの友人と連絡を取っているThe Cuban Triangle [7]は、「サイトはブロックされていたけど、”スローアクセス”は許された」と伝えている。しかし、この「スローアクセス」も、ラウル・カストロ政権をアパルトヘイトに例えるEl Cafe Cubano [8]の意見を変えることはない。

メディアや一部のブロガーはラウルが何かの聖者か自由へのきっかけになる人物であるかの様に称えている。皆さん、彼は中国式でやってるんですよ!コンピュータを手に入れることはできるけど、誰も買うことはできないし、ご存知のとおりインターネットも規制されている。

Blog for Cuba [9]は付け加えて:

そんな新しいコンピュータでキューバ人は何をするっていうの?ただ一つはっきり分かっていることは、反対意見を唱えるキューバブログを読むことはないということ。改革者ラウルは迫害者ラウルのままだ。

Blue Star Chronicles [10]は、まったく驚いていないが、少々困惑していることを認めている:

この国の進歩主義者(またの名を共産主義者)は今のキューバのような政府体制が大好きなんじゃなかったっけ?あっちのほうがアメリカの政府よりも優れていると絶えず耳にする。彼らの方が良い保険制度ということをいつも聞く。もちろんそう言っている人たちのほとんどが、愚かな独裁者の締め付けの下で暮らすこともない裕福なリベラル派ばかり。彼らの中でキューバに引っ越した人は一人も知らない。


Tim Worstall [11]
はでこの意見に同調している一方で、 TonyTeri.com [12]は「彼女(サンチェス)が何をしているかについて書くことは非常に勇気がいることだ。彼女はホテルや他の大抵は外国人専用のインターネットへアクセスできる場所を転々としながらブログを書かなくてはいけない」と認めている。

1Click2Cuba [13]はこの点について強調している:

キューバでブログを書いていると、大きなトラブルに巻き込まれることがある(訳すと「刑務所」)けど、メッセージを伝えることに固く心を決めたキューバ国内にいる数百人ものブロガーたちを止めてはいない。最近、キューバブロガーは観光客のような服装で訛りをまねし、ホテルのインターネットを使っている(地元キューバ市民はイ観光客用のホテルへの立ち入りを認められていない)。ホテルの中に入ると、ヤオニ・サンチェスは大急ぎで書かなくてはいけない。捕まってしまうのを恐れているからだけではなく、ネットへのアクセスは非常に高額だからだ。1時間のネット使用料は約6ドルで、平均的キューバ人が1か月で稼ぐ額の半分に相当する。サンチェスのような単独のブロガーはキューバ国外のサーバを置かなければならず、キューバ国内よりも国外に読者がいる。

実際に読者は他のカリブ海諸国 [14]にも及んでおり、 Child of the Revolution [15]は「時々批判的なこのブログを事実上閉鎖しようとする試みは、サン・センティネル紙や左寄りのロンドン日刊紙ガーディアンなど多様な国際メディアで大きく報道された」ことに気づいた。

Jefferson Lives [16]は、この状況について思慮深い見解を載せている:

世界的なウェブ( World Wide Web.)であるものを規制するために各国が独自の法律を作れるというのはとても興味深いといつも思う。当然、世界規模のものを規制するのは難しい。しかし、価値ある情報や潜在的可能性が報道の自由と投稿の自由を制限することにより世界規模でたびたび侵されている。これは、国境がないエリアで、キューバはこのウェブサイトを皆が見られないよう規制しすることで、自国民だけ、それともアメリカにいる市民の本質的利をも侵害しているのか?という問題を投げかける。

…一方 Uncommon Sense [17] は、

キューバの独裁政権に楯突く簡単な方法を探してる?
最も人気のあるキューバを拠点とするブログGeneración Yにアクセスするといい。