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ロシア:バラと移住労働者

カテゴリー: 東・中央ヨーロッパ, ロシア, 人権, 労働, 政治, 民族/人種, 法律, 経済・ビジネス, 行政

ロシア人写真家のOleg Klimov(彼の旅行記Russia's Far Eastの英語翻訳はここ [1]ここ [2]で見られる)は、モスクワ郊外にある商業温室を訪れ、ロシアの首都で人びとが買い求めるバラの産地について感想 [3]を書いている。

[2枚の温室の写真 [3]]

なぜ花を贈り物として贈ることはロマンティックだとされているのだろう。Podmoskovye [4]に行き、そこでどの様にバラが栽培されているのかを見てきた。いたって簡単。高価なオランダの技術だ。黒い靴、黒いジーンズ、黒い革ジャケット、そして黒いBMWの
ディレクターはコーサ・ノストラの者、またはその代表だ。本当のオーナーは、まだビジネスマンだが、将来の政治家、と言うよりもその両方である(プーチン率いる統一ロシア党 [5]の)代議士。技術者と農学者はオランダ人。従業員は(移住労働者)で、彼らはモスクワのクルスク駅の浮浪者以下の権利や敬意しか受けていない。そしてそれに相応する給料 — 「何でも神から贈られてくるもの」。彼らが生産したものは全部モスクワに行く。花は品薄の状態。商売は繁盛し、伸びている。傷がついた花は教会へと送られる。無料だ。言うまでもなく、罪滅ぼしというわけだ。神様は市場にはいない – だから傷には気づかない。

(移住労働者たちは)ロシア語もままならない。彼らはほとんど違法に働いていて、おそらくロシアでの身分も正式なものではない — 割り出すのは難しい。 […]

バラの刺で手が傷だらけのタジキスタン出身の女性は、私にロシア語でこう言った:「花は大好き、希望なんです。」まるで中世の時代から連れて来られてきたような無言で屈辱を受けた人間が、ハイテク機器の隣で働くのを見ているのは変な感じがした。そして、なぜ女性はダイヤモンドや金、花など、何でも奴隷に関係するもが好きなのか、いまだに理解できない。