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イラン:市民メディアが性的不祥事を暴露

カテゴリー: 中東・北アフリカ, イラン, デジタル・アクティビズム, 女性/ジェンダー, 宗教, 抗議, 政治, 教育, オリンピック

今月初旬、北西イランにあるザンジャン [1]大学の学生らが、女学生と性行為を行おうとしてボタンがはずれたワイシャツを着ている同校の副学長、ハッサン・マダディをビデオに撮り投稿した。いくつかのイランのウェブサイトやブログは、女学生が大学のイスラム学生協会に副学長から性行為を強要されていると報告していたと述べている。

キルマンシャ大学など他のイラン系大学に通う学生もこれまでに、証拠はないが教職員によるセクシュアル・ハラスメントの申し立てを行っている。今回の件では、市民メディアの証拠は確実で、学生たちは副学長が停職処分を受けるまで1週間、抗議運動を行っていた。大学の学長は謝罪をするとともに学生らに感謝の意を表した。

下記の動画では、撮影している学生の命令に従う非常に困惑した副学長の様子を見ることができる。この動画は、10日間以内で6万7千回以上も再生された。

イランのブロガー、アスモウン・アビ[Fa]は下記のように書いている [2]

私にはヴェールしかない国に私は住んでいる。私は、人を一緒に寝る相手として見るような国に住んでいる。私は、最も安全で文化的な場所で女性が暴力を受けるという国に住んでいる

ザンジャン1387というブログは、ザンジャン大学の学生が読者に彼らの抗議運動を最新情報で更新するため立ち上げた。このブログ [3]では、科学省にザンジャン大学の学長の解雇を要求する1500人以上の学生の署名を読むことができる。このブログは、異なる抗議運動の写真やビデオも紹介している [4]

サノ [5][Fa]は、副学長はこの女学生にセックスと7か月間の「一時的な結婚」を強要していたと述べている。サノはまた、この事件以前にも同様の事件があったと語っている。

テュアジャン [6][Fa]は、皮肉なことは非常に非道徳的な行為をしたマダディ副学長が、数週間前イスラム学生協会に対し非道徳的な行為を慎むよう通告していたことだと語る。