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コロンビア:イングリッド・ベタンクールら救出される

現地時間14時(協定世界時19時)に開かれた記者会見で、フアン・マヌエル・サントス国防相は、元大統領候補イングリッド・ベタンクール女史、米国軍契約関係者トーマス・ホウェス、マルク・ゴンサウベス、キース・スタンセルの3人、コロンビア国軍兵士のホアン・カルロス・ベルメオ、レイムンド・マラゴン・カステリャノス、ホセ・リカルド・マルランダ、ウィリアム・ペレズ、エラズモ・ロメロ、ホセ・ミゲル・アルティーガ、アルマンド・フローレズ、コロンビア警察官のフリオ・セザール・ビトラーゴ、アルマンド・カステリャノス、ヴィネアイ・ロドリゲス・ポラス、ジョン・ジャイロ・デュランが、Jaque[En] (スペイン語で“チェックメイト”の“チェック”の意)という大胆な作戦(“一発の銃弾を撃つこともなく”)コロンビア革命軍(FARC)ゲリラの手から救出された。その数時間後、かつて人質だった彼女はボゴダの空軍飛行場に案内された。そこにアルバロ・ウリベ・ヴェレス大統領も加わって記者会見が行なわれた。終了したのは深夜12時前だった。当然、私も含めたコロンビア人のほとんど、そしてこの地域の人々の大半も大喜びだ。これは、ここ数年のコロンビアで一番大きなニュースだった。どれほど大きかったかと言えば、ゴシップで人気のあるブログでさえも「取り上げた」くらいだ。

1964年に創設されたマルクス主義のゲリラにとって、2008年が最悪な年であるのは間違いない。わずか5週間前、ペドロ・アントニオ・マリンことマヌエル・マルランダ・ヴェレズ、あるいはティロフィホ(Sureshot)とも呼ばれていたが、最高指導者が3月に死亡していたことがわかった。FARCのナンバー2だったエドガル・デビアことラウル・レジェスが死亡した結果、外交危機を招き、エクアドルとニカラグアとの外交関係が途切れる結果となった(ニカラグアとの関係は最近復活した)。その他の幹部は捕らえられたか、殺害されたか、あるいは自首したかのいずれかだ。2月4日にはFARCに反対する大規模なデモがあった。

Plan Colombia and BeyondのAdam Isacsonは、成功したものも不発に終わったものも含め「反FARC戦略」について書いている

ここ数年でうまくいったもの

  • ゲリラの幹部(と人質犯)に焦点を当てる諜報活動に集中したこと。たとえば、ゲリラの通信を傍受するよう諜報機関に合図を送るとか、スパイや侵入者といった諜報部員などが挙げられる。
  • 宣伝キャンペーンやこれまでに脱走したゲリラの証言などを通して、政府に投降した者は拷問を受けたり、消されたりすることがない(過去にはよくそういうことがあった)だけでなく、給付金が支給される職業訓練を受けることができ、新しい人生が約束されているということを、末端ゲリラにはっきりと伝えたということもある。
  • 住民の多い地域や幹線道路などに治安軍の配置を増やし、(ここではもっと改善の余地はあるが)市民を容疑者として扱うことから、市民を保護することにそうした軍の任務を変更したこと。

こうした戦略の興味深い点は、頭数を増やし、保護を目的とする駐留を増加したことを除けば、コストも比較的抑えられていることだ。薫蒸や「愛国計画」のような武力攻勢などの費用のかかるものに比べ、そうした試みはコロンビアの軍事費のほんのわずかな額を占めるに過ぎない(そして、米軍支援のうちのごくわずかなものだ)。コロンビアに対する今後の援助計画を立てる者は、これに留意するべきだ。

ジャーナリストのJaime RestrepoはAtrabilioso [スペイン語]にこう書いている

Sin duda, el rescate militar de 15 secuestrados en poder de la estructura militar de las FARC es el más duro golpe propinado a los áulicos y servidores del totalitarismo “humanitario” en Colombia. La operación Jaque demostró con hechos que un rescate militar exitoso es posible y que las cacareadas justificaciones, según las cuales eso equivalía a condenar a muerte a los secuestrados, eran solo arengas que buscaban que las FARC, y sobre todo sus socios políticos, obtuvieran ganancias del secuestro. Quedaron sin argumentos aquellos servidores de las FARC que cada día se consagraban a presionar al Gobierno para que cediera a las condiciones que imponían los terroristas para liberar a los secuestrados: son 15 seres humanos que han sido rescatados sin despejes que dejarían a miles de colombianos a merced de los terroristas por cuenta de los intereses de los “humanitarios”.

FARC軍事部門に誘拐されていた15人の救出は、コロンビアの「人道的」全体主義を掲げる宮仕えや召使などにとって手痛い一撃となったのはまちがいない。ジャック作戦は軍による救出は可能であることを示し、誘拐された人々にすれば死刑判決だと言い張る輩の正当化が浸透しているが、これはFARCや、それ以上にFARCの政治的同盟相手が誘拐によって金を儲けようとしているのだという長広舌にすぎないことを明らかにした。誘拐された人々を解放させるためにはテロリストが提示した条件を呑むよう、毎日のように政府に圧力をかけていたFARCの僕(しもべ)は、異議を申し立てることなく、果てた。「人道主義」を理由にして、テロリストに翻弄された数千ものコロンビア人に提供されたはずだった安全な避難場所がないまま、救出されたのは15人だ。

Ricardo Buitrago Consuegraはウリベ大統領と内閣を賞賛している[スペイン語]。この救出劇によってウリベ氏が大統領に再選される可能性が出てきたと書く。しかし、この救出はコロンビア近隣諸国が担う役割にも注目を集めた。

Alejandro Peláez[スペイン語]は「ボリビアの協力」について非難する

El Ministro de Defensa ecuatoriano celebra el rescate, pero se lamenta que no fuera realizado dentro de un proceso de paz y, como cereza del postre, la maquinaria de propaganda chavista empieza a circular la versión de que a Ingrid la libretió el Gobierno colombiano. Estuve buscando la reacción de los “comités de solidaridad con Ingrid” y no dicen nada. Se quedaron sin jueguito ahora que la liberaron y van a tener que encontrar una nueva causa para subir al Mont Blanc. Paradójicamente, las palabras de Ingrid fueron el más duro golpe para los opositores que usaban su imagen y dolor para mover una agenda política.

エクアドルの国防相は救出を喜ばしいものとしたが、和平プロセスの過程で行なわれなかったことは残念だったとした。というのも、チャベス派の広報担当が、イングリッドはコロンビア政府の筋書き通りだったという見解を世界に発信し始めたからだ。私は「
イングリッド支援委員会」の反応はどうだったのか調べてみたが、一言も発していなかった。彼女が解放された今となっては、彼らが果たすべき役割はないわけで、モンブランに上るための新たな口実を見つけなくてはならないだろう。皮肉なことに、政治的主
張を訴えるために私と私の苦しみを利用したというイングリッド自身の発言が、反対派にとっても支持者にとっても最も強烈な打撃だった。

イタリア人ブロガーDoppiafila[イタリア語]は自分の意見をこう述べる

Da questa gioia deve nascere qualcosa di buono. Il 2 Luglio del 2008 é un grande giorno. Chissá che Ingrid Betancourt non possa essere per la Colombia come Nelson Mandela per il Sudafrica: ha pagato il prezzo della credibilitá ed a quanto pare é riuscita a mantenere la luciditá; chissa.
Le FARC hanno perso una grande occasione, e si staranno mangiando le mani. Il loro ciclo é finito, non saranno loro a cambiare il futuro del Paese. Speriamo non puntino al “colpo di coda”, magari con qualche attentato urbano da centinaia di morti – sarebbe inutile. Per Uribe, Santos, i Generali e compagnia una grande vittoria: hanno mantenuto la promessa della “mano dura”, e questo la gente lo capisce – e lo premia. Ora devono solo decidere come “passare all'incasso”.

この喜ばしい事実はよい方向に向かうはずだ。2008年7月2日は偉大な1日だった。たぶん、ネルソン・マンデラが南アフリカを代表する人物になったように、イングリッド・ベタンクールはコロンビアを代表する人物にはなれないだろう。彼女は信憑性の代価を
支払ったことで、どうも、自身の明晰さを示したかのように見える。FARCは大きなチャンスを逸し、悔しがっているに違いない。彼らの出番は終わった。彼らがこの国の将来を変えるような組織になることはないだろう。「最後のあがき」をしないとよいのだが
-おそらく数百人の犠牲を出すような都市部への攻撃だろうが、それは何を変えることもない。ウリベ、サントス、軍将校とその一派にすれば、これは大勝利だ。彼らは「断固として戦う」という約束を守り、それが国民の理解を得て、また、報われたのだから
。今や、彼らはいかに「代償を払わせるか」を決めればよいだけなのだ。

さて、ジャーナリストVíctor Solano[スペイン語]は、ベタンクール女史は、必然的に彼女以外に救出された人々を「覆い隠している」と書く

Haciendo un barrido por todos varios medios de comunicación vemos con ‘alborozo’ la noticia del rescate producto de una astucia de los cuerpos de inteligencia de Colombia para ‘robarse’ a los secuestrados y llevarlos a la libertad. En prácticamente todos los medios se establecen tres niveles de importancia y hasta se señala textualmente: “Ha sido rescatada Ingrid Betancourt; también los tres norteamericanos y 11 militares”. La forma en que se revela la información a la opinión pública es normal, mas no significa que sea la forma ideal. A la hora de la verdad, cualquiera de los 15 rescatados tiene tanta importancia como ser humano. Pero resulta absolutamente normal dadas las formas de la noticiabilidad/espectacularidad con que se ha cubierto este drama. Para muchos, el drama del secuestro en Colombia y otras partes del mundo solo ha tenido un rostro: el de Ingrid.

全ての大手メディアをざっとチェックすると、救出を伝える「喜ばしい」ニュースとともに、誘拐された人々を「盗み出し」自由へと連れ戻したコロンビア諜報機関の抜け目なさが見えてくる。実際のところ、報道機関は重要度を3レベルに分けており、原文でも見出しは「イングリッド・ベタンクール救出さる:米国人3人、兵士11人も」となっている。世論に情報を明かすこの手法はよく使われているのだが、これが理想的なものだというわけではない。実際、救出された15人の一人ひとりが人間として、同じ重みを持っているのだ。しかし、このドラマが人目を引くものであり、大掛かりなものであることを思うと、一転して、ごくごく当然のことになってしまう。大半にとっては、コロンビアその他世界各地での誘拐事件は、たった一人の顔に集約されてきた。それがイングリッドだ。

equinoXio[スペイン語]というブログをはじめたばかりのPaola Vargasは、なにはさておき、救出された人々がボゴタに到着した際の報道記事について書いている(彼女も、この救出作戦にまったく納得していないようだ)。

El cubrimiento mediático no podía desligarse del sentimentalismo que mueve este país desde hace unos años. Noticias Caracol no resistió la tentación de hacer sonar las letras de nuestro himno nacional, el segundo mejor del mundo después del francés según el mito urbano (¡qué ironía!), cuando Íngrid (y solo ella) salió del avión que transportaba a los otros once uniformados. El canal RCN, por su parte, lucía orgulloso la bandera colombiana. Sin embargo, unos y otros convencían con el mismo discurso: las fuerzas militares han triunfado gracias a la pericia del presidente Uribe y del ministro de defensa, la guerra se acabará pronto, etc.

報道は、過去数年間にわたってこの国を覆ってきた感情とは一線を画すことができなかった。Noticias Caracol(テレビ局)は、イングリッド(そして、彼女だけ)が、兵士11人と警察官を乗せてきた飛行機から姿を現した時、一般的に言われているように、フランス国歌に次いですばらしいというコロンビア国歌を流すという誘惑に勝てなかった(皮肉なものだ)。一方、RCNテレビは自慢げにコロンビア国旗を掲げていた。いずれにせよ、両社ともまったく同じ談話に合点したというわけだ。つまり、ウリベ大統領と国防相が有能だったおかげだ、戦争はまもなく終結するなどというものだ。

Colombia Hoy[スペイン語]のコメントはこうだ。

Las FARC reciben un nuevo golpe político y militar. Si es cierta la versión oficial, lo que hay detrás de la liberación es una operación de inteligencia impecable. Inteligencia militar habría manejado el engaño con gran maestría. Está por verse cuál fue el papel jugado por los emisarios de Francia y Suiza que llegaron al país hace dos días, y si estos gobiernos formaron parte del engaño. Como sea, lo cierto es que queda en evidencia una vez más la fragilidad militar de las FARC y su vulnerabilidad frente a las infiltraciones y el engaño. Pareciera más que una coincidencia que tanto en el bombardeo al campamento de Reyes como en este caso, existe el antecedente de la visita de un agente de inteligencia francés a los campamentos guerrilleros.

FARCは政治的にも軍事的にも新たな一撃を被った。もし公式発表が事実だとすると、この解放は一部のすきもない諜報機関の活動の成果ということになろう。コロンビア軍諜報部はこの策略遂行には手馴れたものだった。これは、その2日前に到着したフランスおよびスイス使節の任務だと思われたままだ。もし両政府がこの戦略に一枚かんでいたらの話だが。とにかく、事実は、侵入者を許してしまうFARC軍事部門のもろさと弱さ、欺瞞が明らかになった。Reyesキャンプ爆撃と今回の事件の両方で、フランス諜報機関がゲリラのキャンプ地に行っていたという前例があることは偶然ではないように思える。

コロンビアには未だに3000人以上が誘拐されたままで、そのうち700人はFARCに捕らえられている。全員の無事な解放を祈るばかりだ。

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