台湾:有機農業の現場から

台湾では、米から野菜、果物、バラ、茶、そしてコーヒーまで、有機農法を取り入れる農家が増えている。この様な農家がブログを使って互いを支援しあったり、作物を販売したりしている。

「有機」といっても、そうたやすいものではない。ある農家は彼らの有機バラ園について書いている

首先,土地必需休耕三年以上,栽種時不使用任何農藥及化學肥料,並以天然有機質及有機堆肥滋養土壤…必須定時調配辣椒水,適時驅趕這些「客人」;為了不使用除草劑,只好拿起鐮刀,一株一株地割除,用勞力及時間換取玫瑰生長的空間。

まず、この土地を3年以上の間、休閑にしました。バラを栽培するときは、農薬や化学肥料は一切使うことができません。自然の成分を使って施肥しなければならないのです・・・定期的に唐辛子水を作り、「お客さん」(クモやイモムシなど)を追い出す必要があります。・・・農薬を使用しないため、鎌を使って一株一株刈らなくてはいけません。バラが育つ場所を作るには、労力と時間がかかるのです。

もしこの様な作業を怠ると・・・

成群結隊的蚜蟲、毛毛蟲、蜘蛛等,攀附在玫瑰花上愉悅地享受大餐;宛若流寇的雜草大軍,淹沒了寶貴的玫瑰花田;讓人無力抵擋的白粉病及黑點病,一點一點占據玫瑰葉片…。

アブラムシやイモムシ、クモなどの大群が発生して、バラで楽しい大宴会を開いてしまいます。雑草もわさわさと生えてきて、バラ園を飲み込んでしまったり。バラの葉も、うどん粉病や黒点病にかかってしまいます。

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写真提供: justeating

他にもたくさんの有機農法がある。例えば、鴨を使った稲作。この農法を取り入れている農家はこう説明している

鴨子的工作量有限。平均來說,通常一分地大小的稻田需要放養二十隻鴨子,才能夠有效的去除雜草與害蟲…插秧七天後,就要自宜蘭買回剛孵出的鴨子,養十天再放入田中適應環境,然後依著作息讓鴨子工作,白晝放養,昏夜圈養。插秧約八十天後,稻子開始抽穗時,趕緊將鴨子趕回水塘圈養,強制鴨子退休,不能再下田啦!

アヒル1羽の仕事量は限られています。0.1ヘクタールほどの農地であれば、雑草や害虫を効率的に駆除するのに20羽の鴨が必要になります・・・田植えから7日後に、宜蘭県から孵化したばかりのアヒルのひよこを買います。アヒルは10日間飼育された後、田んぼに放し環境に慣れさせます。アヒルの「仕事」は、彼らの習性に基づいてスケジュールが作られます:日中は歩いたり食べたりして、暗くなると戻ります。田植えからおよそ80日後、稲穂が付き始めるころになると、アヒルは池に戻し、そこで飼育します。アヒルは引退させられ、もう田んぼで働くことはできません。

農家の努力に報いるような物的見返りはないかもしれないが、彼らは気を強く持ち頑張っている。Green-Momは、彼女の畑にいたカタツムリについて書いている:

越乾淨的土地 , 就有越多的蝸牛 ~說到蝸牛 ~ 真的讓人恨的牙癢癢 , 前一天才種下的菜苗 , 隔天早上通通不見蹤影 …媽媽拿著手電筒道菜園查看 ~終於找到兇手 ~ 就是他 …..蝸牛

記得 ~ 以前只要下雨天 , 姐弟就會拿著籃子撿蝸牛去 ~ 回來一陣敲敲打打 ~ 再用木頭灰燼又搓又洗 ~ 晚餐就有炒蝸牛可吃。現在要吃炒野生蝸牛少之又少 , 如果有也貴的嚇人。乾脆通通抓起來 , 養他一陣子就有炒蝸牛可以吃。嗯 ! 這主意好像還不錯 ~

土地が良ければ良いほど、カタツムリが多くいます。カタツムリといえば、大の嫌われもの。今日植えた野菜の苗は、明日になれば消えてしまう・・・母が夕方、懐中電灯で畑を見てみると、犯人を発見—いたいた、カタツムリだ。

数年前、雨の日に私と弟はカゴを持って畑にカタツムリを獲りに行ったのを覚えています。叩いて木の灰で洗った後、夕食にカタツムリが出されました。最近では、野性の揚げカタツムリを見ることもあまりありません。見つけたとしても、とても高価です。カタツムリを捕まえて、数日の間飼育して、揚げカタツムリにするというのはどうでしょう。うううん、良い考えだと思うんだけど。

別の農家は、サツマイモ畑のハタネズミについて面白おかしく書いている:

就怕田鼠囂張,不待我們挖起便啃得蕃薯體無完膚。待可以讓好友們來蕃薯田玩時,還請大家與我們一起來參加「打地鼠」的遊戲,把這些肥滋滋的田鼠扭送法辦吧。

収穫前にハタネズミがずうずうしくもサツマイモを食べてしまうのではないかと心配です。サツマイモ畑に友だちが遊びにくることができたら、「ネズミ叩き」ゲームに参加してもらって、その太ったネズミたちを裁きにかけようと思います。

オーガニック農場には、裏話がつきもだ。1999年に台湾でM7.3の地震が起きた。地震で壊滅的な被害を受けた場所のひとつであるChung Liaoにいる多くの人びとが、コミュニティー復興に一丸となって取り組んできた。彼らは、2003年に有機フルーツを提供する「Befarmer」を立ち上げた。

同じ地震の後に、FriendshipCITWは、台中・大安渓地方の先住民族と共同で、「部落共同廚房」を設立し、有機農作物を販売している。

台湾の有機農家の多くは、農産物の販売に苦労している。中には、共同で市を開き作物を売る人たちもいる。また、勉強のための講習会も行っている。Hopemarketは、そのようなグループのひとつ。農家と消費者の間には特別なつながりがある。youngsingは、こう書いている:

在合樸市集所結識的消費者,也常會來電鼓勵打氣…希望消費者與我們不單只是買與賣的商業行為,也可以吃到我們用心的產品,進而可以分享我們製作的過程和品嘗後的意見。這是我們最期待的。

Hopemarketで会う消費者たちは、私たちを励ますためによく電話をかけてきます・・・私たちと消費者との間の交流は、単に売り買いだけのものでないことを願っています。消費者には、私たちが心を込めて作ったものを食べて欲しい。それから、消費者と作る過程を共有し、消費者も意見を共有できたらと考えています。それが、私たちが一番望んでいることです。

有機農法を選ぶとき、在来種の保存とその価値を生み出すことに重点を置く農家もある。例えば、風味豊かであるものの、小ぶりで、最近の消費者には甘味が足りない在来種のグアバ。このグアバは果物市場ではそれほど人気はないが、素敵なデザートを作るのに大切な材料であることが発見された。


写真提供: justeating

この様な在来種を育てるには、想像力だけではなく経験も必要な時もある。例えば、ある農家は、山で冬たけのこを見つけるのは、フランスでトリュフを見つけるのと同じくらい難しいと説明している。違いといえば、フランス人がトリュフを見つけるのに豚を使う一方で、台湾の農家は自分の経験を頼りに冬たけのこを見つけること。ある経験豊富な農夫はこう言っている

沒經驗的人想找到冬筍可不容易。…產冬筍的孟宗竹不會聚在一起,每根竹子間的距離較大,生長竹筍的地下莖走向沒有一定規則,有時筍子會出現在距離母竹很遠的地方;如果當季缺水,就算翻遍山頭也找不到一根筍子。

経験のない人が冬たけのこを見つけるのは簡単ではありません・・・孟宗竹はまとまって生えず、竹と竹の間隔が広いのです。地下茎は不規則に伸びています。たまに、親の竹から離れた場所からたけのこが出ていることもあります。この時期に水分が不足すると、山でたけのこを見ることはできません。

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写真提供: justeating

最終的に、有機農法は農作業の仕方だけではなく、自分たちの仕事に対する農家の考え方も変えるのだ。sioongはこう言う:

曾經以為,農夫的工作就是種稻,現在才慢慢體會,農夫在不知不覺中種下的,是自己的心。…我們是最瞭解她的人,因為我們的心跟這片土地的距離,最近。

以前、農家の仕事は米を作ることだと思っていました。今では、私たちが何気なく植えていたのは、私たちの心だということに気付きました・・・大地を一番よく知っているのは私たちです。なぜなら、私たちの心が大地に一番近いからです。

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