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グアテマラ:鉱山採掘事業への反対

カテゴリー: ラテンアメリカ, グアテマラ, 人権, 健康, 先住民, 環境, 経済・ビジネス

最近のBBCの報道 [1]で、グアテマラのいくつかの先住民コミュニティーで見られる皮膚感染症について伝えられた。コミュニティーの多くの人々や活動家は、この健康被害について、露天掘り採掘を行っているカナダ企業のゴールドコープの責任を追及している。これは、採鉱の弊害をめぐる議論において最新の発見だ。ブロガーたちは、採掘業は地域社会と環境に被害を与え、危険であるというネット討論に加わっている。

Guatemala Solidarity Networkのブログには、サン・ミゲル・イシュタワカンにおける鉱山開発、および対立と犯罪化について書かれている [2]

専門家は多くの場合、露天掘りについては、環境破壊や社会的・文化的影響の観点から最も破壊的な産業活動であると見なしている。サン・マルコス県のサン・ミゲル・イシュタワカンとシカパカでは、集中的な鉱物採掘により、すでに影響が出ている。アヘル、ヌエバ・エスペランサ、そしてサン・ホセ・イシュカニチェの住民たちは、多くの鳥や蝶の種類が見られ、その多様性で有名だった美しい山を懐かしく思い出す。今、その山に残されたのは、汚染された粗石が積もる巨大なクレーターだけだ。

この議論は、Un Chapín en Japón(日本に住んでいるグアテマラ人) のAlejandroがグアテマラの鉱業規制を疑問視し、鉱業に対する賛否、そして法律の不均等な条件を分析していた [3]2007年にさかのぼることができる。

1.- El estado de Guatemala recibe el 1% de regalías producto de la actividad minera. (da risa la verdad, entre otras cosas no compensa el daño que se pueda causar no solo en el ambiente sino consecuentemente en la población). Esto es debido a que así esta establecido en la Ley de Minería aprobada en 1997, aprobado por el gobierno del Presidente Alvaro Arzú.

2.- Poco o escaso beneficio de las áreas en las que se realiza la minería en comparación con el impacto que se produce. De manera directa la minería genera empleos directos e indirectos, pero en términos generales no mejora la calidad de vida de la población. Una pregunta importante es ¿Qué pasará cuando las minerías terminen sus operaciones en esé lugar?.

1. 採鉱活動でグアテマラ政府に入るのは、採掘料の1パーセントだけ。これでは、環境や人々への被害を補償できなのだから、笑ってしまう。この規制はアルバロ・アルズ(Alvaro Arzú [4][英])政府のもとで承認された。

2. 採鉱活動がもたらす影響と比較すると、採鉱活動が行われている地域への利益は限られているか、またはほとんどない。直接的・間接的な雇用を生み出すかもしれないが、一般的に人びとの生活の質が向上することはない。問うべき重要な疑問がある:採鉱会社が操業を止めたとき、どうなるのか?

採鉱企業はその活動への強い反対があることを知っている。これに対して企業側は、しばしば国の開発、雇用、発展、安定に貢献していると主張し反論する。これらの企業の中には、公報キャンペーンを通して企業側の見解を一般市民へ直接訴えていえる。Mi Mundoの James Rodríguezは、採鉱会社ゴールドコープがどのように自社のイメージ向上を図ろうとしているか説明している [5]

2008年の暮ごろ、ゴールドコープ(Montana Exploradora社のカナダの親会社)は、自社の全国的なイメージアップのために、戦略的に主要高速道路沿線とグアテマラ・シティ中に看板を立てるという徹底的なキャンペーンを開始した。ラ・アウロラ国際空港の中央出口から数メートルのところにある巨大な看板には、「開発=仕事=生活の向上。ゴールドコープで一番大切なのは、開発です」と書かれている。

http://mimundo-jamesrodriguez.blogspot.com

写真:James Rodríguez 許可のもとに使用 http://mimundo-jamesrodriguez.blogspot.com

企業のキャンペーンをよそに、市民の運動も非常に目立つ。ブログ Foro Mundial de las Luchas del Agua [ス](水のための戦い世界フォーラム)は、この様な抗議のひとつで、政府に自分たちのコミュニティでの採鉱活動を許可しないよう求め、彼らの水がシアン化物によって汚染されたと訴えた、高齢先住民アメリカ大陸協会(Continental Council of Elderly Indigenous of America)の抗議を説明している [6]Pluriculturalidad Juríca [7][ス] は、健康および環境の問題を踏まえて、採鉱活動が却下されたというコミュニティ協議は約20件ほどあると言及している。

コミュニティの人びとの間にも、健康問題が見られる。ブログGuatemala Contaminada [ス] は、「ゴールドコープは殺す [8]」というエントリーで、Emeterio Pérez の悲しい状況について書いている:

Picture by RightsAction/Grahme Russell and used with permission http://guatemalacontaminada.blogspot.com

写真:RightsAction/Grahme Russell 許可のもとに使用 http://guatemalacontaminada.blogspot.com

Emeterio es un hombre de 73 años de la comunidad de San José Ixcaniché en San Miguel Ixtahuacan. En menos de un año, la salud de Emeterio se ha deteriorado. Empezó a tener dolores en sus pies que lentamente se expandieron por todo su cuerpo.

Después apareció el sarpullido seco que picaba y se extendió por todo su cuerpo. Como muestra la foto, su estomago empezó a hincharse, alcanzando un tamaño enorme, mientras que él se debilitaba. Durante esta entrevista, Emeterio nos indicó que otro hombre en la misma comunidad se había muerto por los mismos síntomas.

Emeterioはサン・ミゲル・イシュタワカン県サン・ホセ・イシュカニチェ出身の73歳の男性だ。Emeterioの健康状態は、1年以内で悪化した。彼は、足に痛みを感じ始め、それが徐々に体中へと広がっていった。

そして、足に乾いてかゆい湿疹が出始め、体中に広がった。写真の様に、彼の腹部は大きく腫れ上がり、一方で彼の体力は衰えた。インタビューの中で、Emeterioは、彼のコミュニティで別の男性が同じ症状で死んだと話した。

この地域にあるコミュニティは、鉱業が原因で多くの問題に直面しており、さらには、ブログBreaking the Silence [9][ス] が説明している様に、彼らのリーダーが処罰されている。

この鉱山は、マヤのマム族とシパカペンセ族の領土内にある。ADISMIやコミュニティを代表する組織などの現地団体によると、地域内のコミュニティは、水源の枯渇(40か所以上の井戸が枯渇)、特に子供や老人の間での皮膚病、動物の死、そして流産の増加、危険な居住状況を引き起こす家屋にできた大きなひび、軍事化の進行、民間警備の存在、コミュニティ間の争い、地元住民が会社へ売った土地への不十分な補償、土地の買収にあたって会社からの圧力、脅迫、そして無理強いなど、鉱山をめぐる悪影響に苦しんでいるという。

国と地域社会のための開発であるという主張と裏腹に、環境破壊による市民への目に見える健康への影響からくる強い反対と運動があることをブロガーたちが証明している。