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イラン:中国のサイバー活動家がイラン人を支援

カテゴリー: 中東・北アフリカ, 東アジア, イラン, 中国, デジタル・アクティビズム, 人権, 抗議, 政治, 言論の自由

アシュラ [1]中にイランで起きたイスラム政権に対する大規模デモ以来、中国の「ネット市民」が数十人も #iranelection という Twitter のコミュニティに加わった。彼らは自分たち用に新しく CN4Iran というタグを作り、イランの人々の闘い [2]を応援するサイトさえ作った。サイトの名前は CN4Iran.org [3] である。Global Voices はこの動きを支えるサイバー活動家の一人にインタビューした。

いつどこでこのサイトができたのですか?主な目的は何ですか?

われわれのサイトは2009年12月28日にできました。アメリカの Dreamhost.com というホスティングサービスを使ってます。わわわれの目的は自由と民主主義を求めるイランの人々を支援し、彼らから学び、彼らの経験を中国人に伝えることです。

誰がこのプロジェクトに関わっているのか教えていただけますか?また、組織単位の支援はありますか?

このサイトを立ち上げたのは CaoTaMade (ニックネーム)で、ほかにも管理者やボランティアはいます。Cn4Iran にはもっと詳しく書いてあります。今のところ、組織的な支援はゼロです。まったくありません。

イランのネット活動家と接触しましたか?情報源は何なのでしょうか?対象は誰でしょうか?

(ツイッターで)何人かイラン人をフォローしました。「こんにちは」「ありがとう」などとメッセージを送ることもあります。主な情報源はツイッターでフォローしているユーザーたちです。たとえば、@@persian2english、@oxfordgirl、@oli2be、@tehranweekly などです。
外国のメディアからも情報を収集しています。たとえば CNN.com です。われわれの対象は中国のネット市民です。まずは twitter.com の中国人ユーザーからはじめて、他の中国のインターネットユーザーに我々の情報を読んでもらいます。それに、世界中の人がよく読んでくれるので、中国における反応を(中国語のニュースを英語に訳して)伝えてゆきます。

中国とイランの検閲は似ていると思いますか?ネット活動についてはどうですか?

イラン政権下でも多くのサイトがブロックされていると聞いています。中国に似ていますね。あちらでも中国の Great Firewall (GFW) と同じように検閲システムがありキーワードでフィルタリングをかけているのだろうと推測してます。こういうことはイランや中国のような国ではよくあります。

サイバー活動に関しては、わたしは有効だと思います。しかし、政府の検閲はどんどん厳しくなっています。われわれは違う分野の人がそれぞれ独自の意見を持てるようにと願っています。もし耳障りな意見であっても、届かなければいけません。それにもっと多くの人たちが連携できればよいと思っています。中国内や全世界での連携という目標ができるだけ早く実現してほしいと願っています。
ツイッターを使えば簡単に連携できるので、活動を始めるには最適の道具です。

どのような反応がいままでありましたか?

反応はありました。たとえば、イラン人応援の画像を新しくデザインするのを手伝ってくれるとか、英語を中国語に翻訳するのを手助けしてくれるなどです。ほかにもtwitter.com の RT という形で反応がありました。