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ハイチ:首都圏外からの最新情報

カテゴリー: カリブ, ハイチ, ニュース速報, 人道支援, 市民メディア, 災害, 移住と移民

この記事はハイチ地震(2010) [1]の一部です。

マグニチュード7.0の大地震 [2]により、ハイチ南部が多大な被害に見舞われてから6日間が経過しているが、依然として国際的な注目は首都のポルトープランスに集まっている。しかし、地震があったゾーン内でも首都以外の村にいる慈善団体などの活動家たちもまた、救助を求めるべくそれらの首都圏外のコミュニティの情報をオンライン上で発信している。

ポルトープランスから西へ約65マイルに位置する村Fond des Blancsで、カナダ人のElle in HaitiはSt. Boniface 病院財団のもとで活動している。病院側からの情報を共有するために、彼女は自身のブログを使っている。1月16日の土曜日に彼女は病院院長からのメッセージを発信した [3]

Fond des Blancsでは、機能している手術室はありますが、整形外科医、供給物、(ディーゼルやガソリンの)ガス、水ができるだけ早く必要です。もし軍隊とコンタクトを取っている人がいれば、ご自由にヘリコプターで病院から400m以内のところに着地して、必要なものを届けていただければと思います。そうすれば、ただちに手術を始められます。

翌日には、彼女は次のように報告した [4]

…通りをはさんだところのアドベンチスト教会から嘆き悲しむ声を聞きました。教会ではちょうど遺体がポルトープランスから運び込まれたところでした。家へ帰る途中では、葬儀がちょうど終わろうとしているカトリック教会の前を通りました。近日中に、多くの葬儀が行われることでしょう。

人々はポルトープランスから脱出して、親族が保護してくれる遠くの村を目指してかなりの距離を歩いています。私たちはトラックや救急車をつかってFond des Blancsに向かっている人たちを運んでいます。

ポルトープランスの西海岸にあるPetit Goâveの様子はより悲惨なようである。Konbit Pou Ayitiは1月17日日曜日に、
現地の援助活動家として報告を発信した [5]

Petit Goâveでは多くの建物が地震の間に倒壊しました。まず、すべての村のレンガ造りの建物が崩れたようです。
まだかろうじて壊れていない建物は非常に危険で、どの建物が安全であるのかを知るために内部構造の確認をするエンジニアが必要です。しかし、TiGwavへの救援物資はまだなにも届いていませんので、とにかく最優先事項は現地での医療チームが直ちに必要だということです。

さらに、報告の中で彼はテントと寝床、フォークリフト、発電機の供給を求めた。

1月18日に慈善活動家のGwen Mangine によると [6]、南海岸のジャクメルでは、の所属する組織Joy in Hope [7]のメンバーはHands and Feet [8]のスタッフと協力して、村の小さな滑走路の「空港管理者になった」という。

彼らは飛行機が行くべき場所にいけるよう導いています。さらに、乗客名簿を扱い、パスポートの確認も行っています。
これは異常です。本当に異常です。なぜだと思いますか。なぜなら、やってくる飛行機はあるのに、他に誰一人としてこれらをやる人がいないからです。村長は私たちに空港をまかせっきりです…

その日の飛行機の着陸が済めばすぐに、今度は選り分けられた、あるいは分類された物資を、それを必要とする人々のもとに届けなければなりません。それから、私たちの「携帯」管制塔(実際には小さくないのですが―というのも400キロもの発電機を搭載しているのですから)を再び梱包します。

数時間後には、新しくつくられたTwitterのアカウントから@JoyInHope [9]が次のように報告した [10]

ハイチのジャクメルでその日の4機目の飛行機から乗客と荷物を降ろします。生存者をChristianvilleにヘリコプターで運びます。空港では忙しくて目が回りそうです。

Mangineの同僚で、Pye’s in Haitiでブログを発信しているLeann Pyeは、救援物資の飛行機の荷物が降ろされ、供給物が医師に届けられている写真を投稿した [11]

Jacmel Cine Institute [12]の学生たちは、崩壊した彼らの学校から持ち出した道具を使って、地震の救助活動の場面のビデオを撮影し、絶えず投稿している。最新ビデオのVadim Janvierによる“Les Handicaps” [13]は、地震の犠牲者のための固有の埋葬地を確保しようと動揺している家族や、ジャクメルの崩壊した病院の跡地に建てられた間に合わせの応急処置センターでの場面を映し出している。

ジャクメルでの救助活動の責任を負うカナダの地震対策チームによると、今日(18日)、CBCによって報道された [14]ように、幸いにも村での救援活動がより迅速に行われるようになってきている。実際、@RescueJacmel [15]がTwitterで以下のように発言している [16]

Joy in HopeとHands and Feetはカナダの軍隊と協力して#Jacmel [17]で活動している。供給物はとうとう到着しました!

この記事はハイチ地震(2010) [1]の一部です。