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ガーナ:セルビア戦の勝利をブロガーたちが祝う

カテゴリー: カリブ, サハラ以南アフリカ, ガーナ, シント・ユースタティウス島, セルビア, 南アフリカ, スポーツ, 市民メディア

ガーナ代表チーム「ブラックスターズ [1]」は13日の午後にセルビア戦で勝利を収め、南アフリカで開催中の2010年FIFAワールドカップ [2]において、アフリカチームの中で最初の勝利チームとなった。ガーナ人のブロガーたちはこの歴史的勝利を祝っている。

「ワールドカップにおける『ブラックスターズ』の戦いは、プレトリアで良いスタートを切った。だが私は、またも同じ屈辱を味わわされることになるのではないか、と恐れている。あの時もそうだったのだ!」とガーナ人のブロガーでジャーナリストのAto Dadzieは書いている [3]

このように続いている。

セルビア戦では、良いパフォーマンスを見せてくれた。チームの全員がベストを尽くしていた。

さらにリチャード・キングソンも何度か素晴らしいセーブを見せ、セルビア代表からゴールを守った。アサモア・ギャンは訪れたチャンスを何度も外したが、PKをしっかり決めてガーナに勝利をもたらした。

しかし結局のところガーナ人の目から見ても、この日のヒーローはガーナ人ではなかった。ブラックスターズのサポーターたちはセルビアのクズマノヴィッチこそがヒーローだったと考えるべきだろう。あのひどいファウルのおかげでアサモア・ギャンが点を取ったのだから。

とはいうものの、勝つべくして勝った試合であった。

ブラックスターズは全体的にゲームを支配していたし、アサモア・ギャンがあれほどアンラッキーじゃなかったらもっと大きな点差で勝っていただろう。セルビア戦の後、ガーナ人たちは自信を持ち始め、ガーナがワールドカップを制覇する可能性について語り始めた。

だが、日曜日のガーナの勝利にもかかわらず、Atoはガーナがドイツに対して引き分けるのさえ奇跡だ、と述べる。

しかし、ドイツがオーストラリアを完全にやっつけたことで希望的観測は勢いを失った。ドイツ代表はこれまで行われた試合中で最も統率のとれた見事なサッカーで、オーストラリアに4-0で勝った。ドイツ代表は非常に調子が良く、引き分けに持ち込めたら奇跡といえるだろう。監督ミロバン・ライェバッチが作り上げたガーナ代表が、グループの最終戦でドイツと試合をする際にやれるのは、なんとかして少ない点数での決着に持ち込むことしかないだろう。

Atoのブログにはいくつかコメントが残されているが、WascaratはAtoの分析に対してこのように反論している。

ドイツが勝つ、という意見には反対だ。だってこれはサッカーなんだよ!

これまで行われた試合を見ると、今のところオーストラリア代表は最も弱いチームだ。ドイツ代表はオーストラリア代表がびっくりするくらい弱かったことをすぐに認めたし、だから彼らにはそんな幸福感に浸っている理由がないんだ。

今のドイツチームを破ることがガーナには可能だと思う。だって書類の上ではセルビアと変わりがないし、それに今度は我々にドイツ人の監督がいるわけでもないよ:)

監督が矛盾した感情を抱いていたことを知ってるだろう?個人的な見方だけど、監督は母国のセルビアと引き分けたいと考えていたように思う。でもそれはうまくいかなかった。でなきゃ、タゴエはもっと早くに代えられてただろうからね。

オーストラリアはエースのケーヒル抜きで我々とやることになる。彼らは確かに頑強なフィジカルが特徴のチームだけど、試合運びが下手でクリエイティビティにも欠けているんだよ。

ガーナがきっと勝つさ!!!つまらない事にとらわれている暇はないよ、Go Ghana Go!

Doo はサッカーではなんだって起こりうると言う。

どうして「ブラックスターズはドイツに勝てっこない」なんてことが言えるんだ!これはサッカーの試合なんだし、どんなことだって起こりうるぞ。

MikeはAtoにブラックスターズ を過小評価しないでくれ、と述べている。

おまえはまるで、まともにサッカーをプレイしたことがない子供たちみたいだな。そいつらはいつも一番最後にゲームに出て行くか、ぜんぜん声がかからないことで不機嫌で不満を持ってるのさ。

そんなのはもうやめろよ!悲観主義とブラックスターズにとって良いことならなんでも否定するような態度にはうんざりしてるんだ。

おまえが身体を売ったと思われるドイツ代表についてもおんなじだ。引き分けることは奇跡なんかじゃない。チェコやアメリカ、セルビアのようにドイツだって過大評価されているんだ。でもおまえはそうは考えなかったんだろうな。(そしてきっとこれまで勝った試合の前にもおれたちの可能性を否定してたんだろう。)

頼むから、西洋諸国がブラックスターズを過小評価するのをうのみにしておんなじような「分析」を繰り返すのはやめてくれ。

ガーナ人の写真家、ブロガーであるNana Kofi Acquahは、ガーナの首都アクラのオックスフォードストリートで勝利を祝うガーナのファンたちのカラフルな写真 [4]をアップしている。

「1枚の写真が1000の言葉以上を物語っている」のである。

ブラックスターズがセルビア代表に1対0で勝利を収めたのを、ガーナ人がどのように見て、どのように祝ったのかをこれらの写真がうまく伝えてくれることを望む。

Go!Black Stars Go!

Edward Tagoeは「ワールドカップのような国際トーナメントでは必ずブラジル代表を応援するのだが、ブラックスターズは良いチームだと認めるのに十分な理由がある」と自身のブログで [5]述べた。

ガーナ代表はドイツワールドカップで、素晴らしいパフォーマンスを見せた。アメリカやチェコといった強力なチームに勝利して、多くの人を驚かせたのだ。

ガーナはワールドカップの初戦をまたもや勝利で飾った。アルジェリア、南アフリカ、ナイジェリアといった他のチームが負けた後に1-0でセルビアに対する勝利を収めて、今大会におけるアフリカ最初の勝利チームとなった。

Garyは、Ghana World Cup Blogの中で、ガーナ戦の後、統計の中に興味深い数字を見つけた [6]と書いている。

このあいだの日曜日には、1日3試合全部でレッドカードが出た。これはワールドカップ史上初のことだ。

日曜の試合の84分までは、アフリカのチームはひとつも勝てず、ゴールも1つしか決めていなかった。

ナイジェリアはアルゼンチン、アルジェリアはスロヴェニア相手に得点を取ることができず、南アフリカは1-1で引き分けてメキシコを破ることができなかった。

アサモア・ギャンが感動しながらも、なんとか心を落ち着けてインタビューに答えた理由がここにあるのだ。

Boakyewaa はこのワールドカップをアメリカのアトランタで経験することについて [7]このように書いている。

みんながクレイジーになってタクシーの上でダンスし、あらゆる車が警笛を鳴らしたりしないなんていったいどうすればいいの?ガーナがゴールを決めるたびに国全体を引き裂くような、まるで申し合わせたかのように一斉にあがる叫び声がないなんて?
これはいわゆる「郷に入れば」という話なのかな?

私が撮影したアトランタの3日間をぜひチェックしてね!

ガーナ勝利のニュースを聞いて、スウェーデンにいるKajsaは国中が勝利を祝っている様子を想像 [8]した。

スウェーデンの自分の部屋で、私はサッカー狂の国ガーナの人々がみんなで勝利を祝っている様子を想像した。そしてガーナ人のブロガーNana Kofiのかわいらしくてあざやかな写真の載ったブログを偶然見つけたことはラッキーだった。

Oteibaの blogで、ガーナのファン達の写真をもっとたくさん [9]見ることができる。