エクアドルでは、1991年に農業省によって採択された決議で、7月7日はコンドルの日と定められている。残念なことに、多くのエクアドル人は何も知らずにこの日を過ごす。Valeria Sáenz (@vsteleamazonas)はツイッターでこうつぶやいている:
El 7 de julio fue el día nacional del ave símbolo del #ecuador el cóndor andino alguien celebró?
彼女の最初のつぶやきから数分後、Valeriaはコンドルの日の大切さについてつぶやいている:
La cacería indiscriminada y la alteración del hábitat del #cóndor son las principales razones de su “casi” desaparición #ecuador
アンデス・コンドルは、南米5ヶ国で国のシンボルであり、エクアドルの国章では中心的シンボルである。コンドルは、コンドル科に属し、西半球の飛ぶことのできる陸鳥の中でももっとも大きい。全長1メートル35センチ、両翼を広げると端から端までは3メートルにも及び、体重は10キロから15キロ、50年から75年生きる。 「コンドル」という名は、アンデスのハゲワシという意味のケチュア語の「Condur」に由来する。 学名はVultur gryphus。名前が示すように、この大鳥は、アンデス山頂に生息する。
現在生息しているのはわずか50~70羽ほどと推定されているが、農業省と環境省のウェブサイトには、コンドルについての目立った情報もなく、民間団体が行っているコンドル保護プロジェクトについての情報もない。
コンドルの日の前に、エクアドル人ジャーナリストがこの問題について長い記事を書いている。 Gonzalo Ortizは、 コンドルが散弾や銃弾が体内にあっても生きることができると説明し、政府がコンドル保護の取り組みを適切に対処していないことを批判している:
政府の無能さと環境団体の間の競争対立が、アンデス山脈全域に広がる高高度の岩場を主な生息地とするこの荘厳な鳥を保護するための一貫した政策をいままで実行できなかった原因だ。
今年の7月7日に出された唯一の公式声明は、環境省が主導するアンデス・コンドル保護グループという国のシンボルを守るために現在取り組まれているプロジェクトについてだった [es]。このグループの目的は、コンドルが生息する特定地域の保護である。この様な地域には、カヤンベ、コカ、アンティサナ、プルラウア、コタカチ、カヤパス、そしてコトパクシなどがある。このプロジェクトについてもっと情報を提供するために、ウェブサイト [es] –現在、工事中– 立ち上げされた。
政府による介入がないために、他の団体が子どものコンドルの保護と繁殖に取り組んでいる。コンドルは一生を同じつがいで過ごし、メスは2年に一度しか卵を産まないため、成鳥がアンデスの山々を飛びまわるまでは時間がかかるのだ。このような団体には、 エクアドル動物学財団(Zoological Foundation of Ecuador) [es]、コンドル基金、Simbioe 基金、AGATO コミュニティ [es]、 コンドル・ウアシ リハビリテーション・プロジェクトなどがある。
エクアドルを訪れる外国人は、コンドルを見ると驚く。今年はじめ、プルラウア地質植物保護区にあるPululahua Hostalのオーナーは、彼の家の近くにコンドルが来たことをきっかけに、ブログを立ち上げることにした。彼は、Vultur gryphus (コンドル)の堂々とした姿を写真で紹介したり、彼のプルラウアでの経験について詳しく書いている。
私たちは、自然愛好家、エコロジスト、バードウォッチャー、山荘オーナーになりました。そして、毎日新しいことを発見しています。とても美しい花、ラン、鳥、哺乳類、そして人びとに驚かされています。[…]
昨日、私たちはまた、アンデス・コンドルがやってくるという新しい幸運に恵まれました。うちの裏庭から見え、写真を撮ることができました。この出来事によって、プルラウアとエクアドルの美しさを伝えるために、鳥に特化した新しいブログを立ち上げることを思いつきました。
Abe in Ecuador のブロガーは、コンドルが飼育されリハビリをするコンドル・パーク[es]を訪れ、コンドルの写真を撮った。 彼はこう書いている:
コンドルを見られて素晴らしかった。たとえ、柵の中にいてもだ。私が今まで見た鳥の中で、一番大きい。公園内には、他の猛禽類がいた。 いくつか写真を紹介する。
下は、キトにあるグアイジャバンバ動物園からの、エクアドルのシンボルを救うためのビデオキャンペーン。 “コンドルの最大の敵は、人間の無知。”