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マレーシア:2011年度予算発表される

カテゴリー: 東アジア, マレーシア, 市民メディア, 経済・ビジネス

財務大臣の職務も有するNajib Razak首相は、昨日、この先数年の国家の経済計画を規定する2011年度予算を発表した。

予算の目玉は以下のとおりである:6つの高速道路と100階建てのタワーの建設、クアラ・ルンプールへの高速大量運輸路線(MRT)の敷設、新しい病院の建設、医師・看護師の増員と医療品の貯蓄、英語とマレー語教育の充実。

首相は自身のブログを通して国民から要望のリストを受け取っているのだが、予算に対する国民の反応はおおむね否定的なものだった。

ブロガーであるI Am Malaysian [1]は、100階建てタワーの建設は不必要だと考えている者の一人である。

誰もが世界一高いタワーを望んでいる。だから我々も建てるべきだ。いや、でも待て。この100階建てのタワーを建てて、世界一高いタワーにしようだなんて絶対に無理だ。ブルジュ・ハイファ(ドバイにある世界最高層のタワー)はこれより160階も高いんだから。この機に根を詰めて世界記録を破ろうという気もないんだし、どうしてまたそんなことをしようとするのか?

ブロガーのJames Ooiも、高所得経済への転換がもくろまれているにも関わらず、インフレによって自身の購買力が着実に下がっていることを嘆いている [2]

しかしながら、ブロガーのEric Yongは、予算は良い方向へ向いていると感じている。

この予算は、国の経済をとても盛り上げるようにみえる。地方の停滞が予想されるなか、こんなにも大規模な予算計画が公表されれば、マレーシアは希望と野心に燃えることだろう。その上、これらは十分に実現可能な目標でもあるのだ。

首相のスピーチの全文はここ [3]で、2011年度予算の目玉はここ [4]で見ることができる。

サムネイルの画像はFlickrの~ezs [5]による。 クリエイティブ・コモンズ ライセンスAttribution 2.0 ジェネリック の規定により使用。