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メキシコ:三賢王のケーキの祝日

カテゴリー: ラテンアメリカ, メキシコ, 市民メディア, 芸術・文化

メキシコ人の間では一般的な伝統として、1月6日には家族で集まり「Rosca de Reyes」(「王様のケーキ」と訳される)と呼ばれる特別なケーキを食べる。自分の一切れの中に小さなプラスチックの人形を見つけたら、2月2日にメキシコ料理を全員に振舞わなければならないのである。この伝統とその意味や祝い方について、何人かのブロガーが記事を書いている。

ブログある幸福な生活では、「王様のケーキ」の伝統を次のように説明している:

有名な、家族と過ごす「王様のケーキ」の日の伝統には、小さな女の子だった頃から思い出がありますね。小さなプラスチックのお人形を自分のケーキの中に見つけたくて、どきどきしていたものでした。この伝統をあまりよく知らない方のために、簡単にご説明しましょう:

メキシコでは、1月6日にはそれぞれ家族で集まり、有名な「Rosca de Reyes」(文字通り、王様のケーキ)と呼ばれる、飴がけの果物や砂糖で飾り上げた大きなリング型のケーキもしくは丸めた菓子パンを切ります。ケーキの中には幼いイエスを模ったプラスチックの小さなお人形が隠されています。家族の一人ひとりがそれぞれ自分の分のケーキを切り、切ったケーキにお人形が入っていたら、あなたは2月2日にタマーレスを家族にご馳走しないといけないということに!

ブログニューサンタアナのマイク・ゴンザレスは、イエス・キリストを象徴する人形がなぜケーキの中にあるのか、読者に教えてくれている: [1]

このちょっとした像(幼児キリストの小像)をケーキの中に入れるという伝統は、大変古くから存在している。パンの中に隠されている幼子イエスというのは、予言にある救世主となり得る幼児全てを殺そうというヘロデ王の悪の企みを避けるために逃亡するイエスを象徴している。幼子イエスの小像を見つけた者は祝福され、2月2日の聖燭節(Dia de la Candelaria)に、教会にその小像を納めなければならない。メキシコ文化においては、この人物は同時に、パーティーを開いてタマーレスとアトレをお客に振舞わなければならないのである。

ブログおつまみとごちそう [2]で、ブロガー、エリカは、プラスチックの人形を見つけた人物がなぜ他の者にメキシコ料理をご馳走しなければならないかを説明している:

>言い伝えによると、甘いパン一切れの中に小さなお人形を見つけた人は聖燭節またはDia de la Candelariaである2月2日に、タマーレスとホットチョコレート、アトレをお客さんにお出しして、パーティーを開かなければいけません。聖燭節は聖母マリアが乳児イエスを神殿に捧げた日であり、カソリック教会においては伝統的にロウソクが祝福される日です。

Typical "Rosca de Reyes" from Mexico image by Flickr user A30_Tsitika  used under a Creative Commons Attribution-Share Alike license [3]

Flickrユーザー、A30_Tsitlkaによるメキシコの典型的な「Rosca de Reyes」の写真(CC BY-SA)

王様のケーキのレシピはおつまみとごちそう [2]に掲載されている。

最後に、2008年に、アメリカ人のブロガー、ジョーイが、外国人の視点から「王様のケーキ」の伝統について、このように書いている: [4]

OK、Rosca de Reyes [5] のケーキはそんなに変なものではなかったよ、僕にとっては目新しいっていうだけで。1月6日が三賢王の日(Dia de Reyes)、もしくは公現節としても知られている日なので、今週末はメキシコではお祝いだ(長年読んでくれてる人々へ:みんなはここでは<イタリック>いつだってお祭りだって気づきはじめてると思うけど)。この日は伝統的にはメキシコの子供たちが贈り物をもらう日なんだよ。Rosca de Reyesを出すっていうのも、この日の年間行事としての祝い方の一つだ。(メキシコシティは「メガケーキ」を出して、パレードをするね)

このケーキはマルディグラ(謝肉祭)の伝統行事で出る王様のケーキに味も見た目もとても似ていて、中には小さな赤ちゃんイエスたちまでもが入っている。(注:僕は一個目の赤ちゃんイエスを手に入れたんだけど、これはつまり僕はブレンダンを僕の家に今月後半に招いて、タマーレスをご馳走しなきゃいけないってことになったみたいなんだ。だけど、明らかに一個のケーキの中には大量のイエスたちがいるんだよねえ。)