チュニジア:喜ばしいベンアリ政権の終焉

この記事は特集チュニジア政変(2010/11)の一部である。

4週間にわたる国民の抗議運動の末、チュニジアのザイン・アル=アービディーン・ベン=アリー大統領が金曜に出国し、23年の政権に終止符を打った。政府当局は非常事態を宣言し、モハメド・ガンヌーシ首相が暫定大統領として就任することを同氏が国営テレビで発表した。これらは首都チュニスの中心街における抗議者と機動隊の間の激しい衝突の後のことである。そもそも事態はベンアリ氏が2014年の満期終了後、辞任する旨を発表した後に発展した。暴動はシディブジッドの中心街からはじまり、他の地方、そして首都チュニスまで広がりながら数週間続き、ベンアリ氏は国外に追いやられた。Twitterやブログ上では数多くの反応が見られる。

Image courtesy Nawaat.org

バーレーンのAmira Al Hussainiは自身のブログ上で以下のよう書いている

My Twitterfeed is going crazy – thanks to the fast paced developments in Tunisia and it doesn't look like things will slow down anytime soon. I am fortifying myself with an assortment of tea and banishing my gang of seven cats to another part of the house to sit back and watch and report on the unfolding historic events in what is now becoming a Twitterised Revolution.

私のツイッターがすごいことになっている―チュニジアでのまだまだとどまることを知らない急展開のおかげだ。私は紅茶セットを引っ張り出して、我が家のやんちゃな7匹の猫たちは移動させて、くつろぎながらツイッターをにぎわす歴史的事件を見届けてレポートしたいと思う。

Alaeddine Ghazouaniは歓呼している

Les français ont leur 14 juillet. Nous avons désormais notre 14 janvier! #sidibouzid #jasminrevolt #tunisia

フランスに7月14日の革命記念日があるように私たちにはこれから1月14日の記念日がある! #sidibouzid #jasminrevolt #tunisia

また、Amine(@Afrinomad)はこのように発言している

Remember the fabled “Arab Street” you read about in polls & press? It has spoken and it just took down a dictator #sidibouzid

世論調査やマスコミでよく見る果てしない「アラブ・ストリート」事件のことを覚えているだろうか?この事件が人々に語りかけ、ついに独裁を倒したのだ!

すべては4週間前にシディブジッドの中心街で野菜や果物を売っていた26歳の無職の大卒者モハメド・ブアジジが警察から売り物を押収されたのちに抗議の意を示すために自殺してしまったことからはじまった。

ちょうど@JawazSafarのツイートが強調している

عربة خضار تطيح ب23 عام من الدكتاتورية#Sidibouzid

果物売りの屋台が23年の独裁をひっくり返した。

実際、「アラブストリート」は状況を変えている。道に(デモのために)繰り出した人もいる。たとえばThekrah Hazzami (@Thekra_AH)が発言するように

الجزيرة : عشرات المواطنين في القاهرة يتظاهرون أمام السفارة idibouzid #Tunisia #Egypt# :
                                        التونسية احتفاء برحيل بن علي

アルジャジーラが報道するところによると、カイロのチュニジア大使館の外では10人ほどの人がベンアリの出国を祝ってデモをしているらしい。

Justice centricはより多くの中東のリーダーたちがベンアリのような末路をたどればよいと願う。彼女は以下のようにツイートしている

يا بن علي قول لمبارك الطيارة في انتظارك #tunisia http://yfrog.com/h3251lj

ベンアリ、ムバラクにも飛行機の準備が整っていると言ってちょうだい。

興奮はアラブ諸国全域にわたって広がっていくようである。 @Mashi9a7 (Khalid &)のツイート

تصفيق داخل استديو الجزيرة على خبر هروب بن علي #sidibouzid

アルジャジーラのスタジオ内でベンアリの出国を報道した後に拍手

一方で、@Voiceoftunisia (Voice of Freedom)は注意を呼びかける

Tunisians, too early for congratulations, we did not succeed yet. power is still in the corrupt RCD party. #sidibouzid #tunisia #jasminrevolt

チュニジアの人たちよ、喜ぶのはまだ早い。私たちはまだ成功していない。権力は依然として立憲民主連合(与党RCD)内にある。

LilianeはFrom Beirut With Funk上でチュニジアの人たちを祝福している

First of all: Mabrouk to Tunisian people! You did something today, you sent away a dictator!
Second of all: Beware!

Yes! Beware, beware beware! January 14, 2011, remind a lot of Lebanese of March 14, 2005! We were very happy that day, we thought we were having a new start and it was a new beginning, and a new country in the horizon! Look at us now!

まずはじめに:チュニジアのみなさん、Mabrouk(訳注:アラビア語で「おめでとう」の意)!あなたたちは今日なにかを成し遂げたのです。
独裁者を追い出したのです!
そして第二に:注意してください!

そう、用心に用心を重ねてください。2011年の1月14日はちょうどレバノン人にとっての2005年3月14日のようです。
あのとき私たちはとても幸せでした。新しいスタートを切るのだと思ったし、あれは新しい国の新しい始まりでした。でも、今の私たちはどうでしょう!

ブロガーのJawaz Safarは、この日を記念してアラブの詩人Ruba Yassinの言葉を引用している

“One day inshallah we will tell our children that we witnessed the end of an oppression, and that no matter how dark things get, with faith and determination they can change their world” ~ Ruba Yassin

Inshallah(訳注:アラビア語で「神の望むままに」)、いつか私たちの子供たちに迫害の終焉を目撃したこと、そしてどれだけ事態が悪化しても信念と意志があれば世界を変えることができることを語るのだろう。

ベンアリ氏の出国の知らせを聞いてすぐ、多くのチュニジア人はお祝いのために町に繰り出した。チュニジアのグループブログ、Nawaat.org同ブログのYoutubeチャンネルに以下のビデオを投稿した。ビデオには国歌を歌いながら喜ぶチュニスの人々が映っている。

この記事は特集チュニジア政変(2010/11)の一部である。

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