この記事はコートジボワールの混乱2011の特集記事の一部である
現在、コートジボワールの国営テレビ局(Radio Télévision Ivoirienne)
(RTI:以下RTIと表記)を掌握しているのは誰か、という疑問に対して、混乱が渦巻いている。
3月31日、国際的に認められた大統領ワタラ氏を支持する共和党部隊(FRCI)はコートジボワールの最大都市アビジャンに進攻した。彼らがRTIに到着したとき、バグボ氏派防衛安全部隊(FDS)の抵抗にあった。RTIは「プロパガンダテレビ」や「LMP TV」と揶揄されている。なぜなら、このテレビ局はバグボ元大統領を支持しているという先入観をもたれているからだ。バグボ氏は2010年12月に行われた選挙で落選したことを否定し、大統領職を降りることを拒んでいる。そしてRTIは支配権を巡る争いの場となっている。(訳註:LMP=バグボ氏支持者)
はじめは、テレビジョン信号が24時間遮断された。そして2011年4月1日、アフリカの情報を中心に伝えている市民向けのブログDirectscoopはテレビジョン信号が戻ったと発表した。
国家テレビ局は金曜の午後7時少しすぎに放送を再開した。
ブログの読者の1人Wanyuはこうコメントしている。
マット・ディモン主演の映画「ボーンアルティメイタム」が国家テレビ局で現在放映されている。
ニュースのウェブサイトであるInfodabidian.netは、2011年4月1日YouTubeのプロフィールに市民が撮ったビデオ映像を載せた
http://www.youtube.com/watch?v=JN0x48BYjfk
ビデオ映像の説明文にはこう書いてある。
解放後のRTIの最初の映像
親バグボ氏のメンバーからなる、フェイスブック内での大規模グループ「コートジボワールに対するフランスの干渉と闘う会」はおよそ6720人の親バグボ派のメンバーを集め、RTIが4月2日に放映したテレビニュースのビデオを公開した。バグボ氏派防衛安全部隊(FDS)が、国連軍の応援を受けているワタラ氏の部隊に攻撃されているとするプレスリリースを読み上げているのが映し出されている。また、RTIでの状況はアビジャン同様、現在(バグボ氏派部隊)に掌握されており、国民は普段と同じ生活をするべきだとも言っている。
ツイッター上では、市民はこの介入に即座に反応した。
@Gare_au_gorilleは怒っている
国家テレビ局は外出禁止令を伝えないことによって人間の盾を作りたいのだ。
#civ2010 外出せずこのことをツイッターで広めよう!!!
@JusticeJFKも激怒している
(バグボ氏派防衛安全部隊)FDSはRTIでこう言っている「我々は国民に普段通りの生活をするように呼びかけた」この発言は無責任だ!!!!
http://www.youtube.com/watch?v=azulrBIAzXY
「コートジボワールに対するフランスの干渉と闘う会」はAfrifaweWishのYoutubeにも他のビデオを公開している。それは4月2日の朝、RTI内で撮影されたもので、この国営のテレビ局がバグボ氏側の部隊によって掌握されているということを証明するものとなっている。
RTIの従業員であるStephane Kassiは2011年3月31日木曜日に何が起きたのか説明している。
反乱軍の攻撃があるという警告があり、私たちはなるべく近い場所に避難しようとした、私たちは管理当局の係官ではないが、わたしたちはできるだけのことをしたかった。(…)戦闘がはじまり、軍が撤退するまで私たちはなんとか隠れることができた。今朝、国が望むように私たちはここにいる、私たちの祖国を守るためにここにいる。
この記事はコートジボワールの混乱2011の特集記事の一部である。