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カザフスタン:ブロガーが宗教を論じる

カテゴリー: 中央アジア・コーカサス, カザフスタン, 宗教, 市民メディア

カザフスタンは明確な宗教政策を持たないため、誰もが自分の信条を持つ権利があるというのが当たり前になっている。20年前と同様、誰もこの数多くの見方を気にしていない。それは最近ブロゴスフィアに溢れ出た宗教と伝統についての討論からも明らかだ。

ここ数年の間にカザフスタンで人気の、カラゾルバダンスが議論のきっかけになった。

Urimtal [1] Urimalは書いている[カザフ語]:「カラゾルダはただのダンスではない。国を一体化させる一つの現象だ。国外に住んでいるカザフ人ですら参加している。政府が海外居住者をお世辞には聞こえないような言葉で表現する時代において、カラゾルダは批判に対する一種の回答になっている。」

Orken [2]はこのトピックについて記事を書いている[カザフ語]:

「カラゾルダはモンゴルやカルムイクの文化に由来するとしよう。だが、我々がそのダンスを国家ブランドにしたのだ。モンゴル人も中国人もカルムイク人も全く反対していない。反対していない。だから我々の多くが伝統のことになると忘れっぽくて、イスラム教を反対勢力として持ち出しさえするのは無知の表れだと思う。」

2011年カザフスタンはイスラム諸国会議機構で議長国を務める。しかしそれほど昔でない時に、スカーフ着用を禁止する法律に関する議論 [3][カザフ語]があった。Malimetter.orgは報告を確認 [4]し、原因を指摘している。というより文部科学副大臣のマメッタリ・サルブイェフが行っている[カザフ語]

「カザフスタンは多信条国家である。ヒジャーブを着ることを許してしまえば、明日は一クラスの30人の生徒が何か違うものを身に着けて現れるだろう。それでは何もよいことはない。」と説明している。

Timurr [5]は憲法は宗教的表現の自由を保証しているので、その法律は違憲だと書いている。[カザフ語]

「今起きていることをすべて考えると、役人や大臣は自分たちが法律に違反しようとしていることに気づいていないことはないと思う。しかしもし気づいているのなら、なぜそうしようとするのだろうか。」

neweurasia.net [6]に掲載されている。