韓国は今、ある有名大学で相次いで起きた自殺に騒然となっている。それに伴い、大学の学長が採用したユニークな授業料のペナルティ・システムが、学生に過度なストレスを与え死に追いやったとして、非難を浴びている。
韓国科学技術院(KAIST)は、韓国の一流大学の一つであるが、ここ3カ月の間に、その学生4人と教授1人が自殺している。地元メディアとKAISTの学生自らが、激しい競争に加えて、成績が下がると罰金を科すというKAIST独自のペナルティシステムによるプレッシャーが、自殺を引き起こしたと非難している。学生の自殺は、一番最近では4月7日に起きている。Korea Herald紙によると、この新たな犠牲者となった学生の指導教官であった教授は、学生が自分の成績の低さを気に病んでいたことを明かした。4月10日には、 研究費横領の罪で告発されていたKAISTの著名な教授の自殺が明らかになった。
授業料ペナルティ
ツイッターユーザーのLee Dong-hoon(@Mr_DongHoon)のツイートに、ペナルティシステムがどのようなものかがまとめられている。
카이스트.학점이 3.0이하로 떨어지면 0.01점당 63000원씩을 부과/학점 2.5면 약 300만원.이 더러운 벌금의 이름은 ‘수업료.’ […]
歯科医であり、教授でもあるLee Yun-jung氏(@eyunjung)は、ツイッター上で次のように苦言を呈している:
카이스트 서남표 총장은 매우 이성적이고 합리적이지만 낙오자로 찍히는 고통을 모르는 것 같습니다”며 “학생들의 자살은 타인의 고통에 공감하지 못하는 이성이 얼마나 폭력적인지 보여줍니다. 광기는 이성의 결여이기도 하지만 이성의 극단이기도 합니다.
心の弱さのせい?KAIST学長に辞任要求
4番目の自殺の直後、KAISTの学長Suh Nam-pyo氏は記者会見で、ペナルティシステムを廃止すると述べた。しかし、世の中の懸念やすでに進行している論争を鎮めるにはほど遠かった。韓国のネットユーザーは、Suh氏が競争激化のためにこのシステムを創設した一人であることから、Suh氏の辞任を要求している。彼らはDaum Agoraのサイトにオンラインの請願を掲載し、学長辞任を要請している。KAISTは大部分を政府による支援で運営されているため、Suh氏は4月18日の国会の質疑応答に出席し、最近の自殺について説明しなければならない。
さらに、自殺の後のSuh氏の不適切なコメントにより、国民と、ついには彼の支持者たちまでもが、彼に背を向けることとなった。4月4日、3番目の自殺から数日後、Suh氏は大学のホームページにメッセージを掲載し、自殺は心の弱さの表れであるとした自身の意見を遠まわしに述べた。京郷新聞によると、4番目の自殺のちょうど2日前、ペナルティシステムに反対するKAISTの新入生が、繰り返される自殺について質問した際、Suh氏は「アメリカの有名大学における自殺率は、わが大学よりずっと高い」と述べた。
ソウル大学校の法律学教授であり、最も影響力のあるツイッターユーザーの一人でもあるCho Gook氏(@patriamea)は、こうツイートしている:
KAIST 학생이 네 명 자살한 후에야 서남표 총장은 ‘차등수업료제’ 폐지를 발표했다. 학생을 ‘공부기계'로 만들려고 수업료로 위협하며 비극을 낳게 한 장본인은 도의적 책임을 지고 물러나야 한다.
Cho氏がSuh氏の退陣を要求したことについて批判されると、Cho氏は再度ツイッター上で、なぜ現時点で辞任が必要かを説明している:
서 총장만 물러가면 해결되냐고? 물론 아님. 서 총장에게 ‘원한'이 있냐고? 만나본 적도 없음. 그러나 사태의 최고책임자가 그대로 있는 상태에서는 아무리 탁월한 능력을 가진 KAIST 구성원들도 방향을 재설정하기란 어려움은 분명함.
システムが引き起こす自殺
中には、KAIST独特のステータスを取り上げ、KAISTの学生が政府の支援を受け、一般の学生が受けられないような恩恵を受けているのだから、ストレスは当たり前のものと考えるべきだという意見もある。KAISTは国の最初の科学技術研究機関として、韓国政府により創立された大学で、創立以来政府により莫大な資金援助と法的支援を受けている。全ての健康な韓国人男性が負う兵役義務を、KAISTの学生は免除される。キリスト教神学者であるHahm See-young(@Deraugustinus)はこの点を指摘している。
카이스트는 국민세금으로 공부한다. 자기발전뿐만 아니라 국가와 민족을 위해 헌신해야 한다. […]학습량과 연구량 수준에서 볼 때 한반도대학은 구미선진국대학과 비교하면 너무 쉽게 졸업한다
韓国の教育熱は悪名高い。その悪影響の一つである自殺率は、10代においてさえ、前代未聞なほど高くなっている。2010年だけで、3人の小学生、53人の中学生、90人の高校生、合計146人の生徒が自殺したと推定されている。
ネットユーザーID:Suh Sang-hyunは、2010年にKAISTを中退しているが、数々のパブリック・フォーラムのサイトで、韓国社会の高学歴信仰を批判している。
“이 학교에서 우리는 불행하다” 대자보를 보고, “불행하면 자퇴하면 되지 않느냐”는 댓글을 읽고 몇 자 적습니다. 동의합니다. 자살할 만큼 불행하다면 자퇴(보통은 휴학)하는 것이 맞습니다. […]그럼에도 그러지 못하는 학생이 많은 것은 대학 졸업장을 중시하는 한국 사회의 문제입니다.[…]
Suh学長はまた、ほぼ全ての授業を英語で行わせるという集中英語コースを採用している。Suh氏はこの改革で、大学の競争力が増すと主張しているが、100%英語で行う授業に対しては教授陣の反対もある。英語による授業は学生たちの理解度を下げ、教師と学生との間の活発な会話を妨げる場合が多いためである。ブロガーの격암 (:Gyuk-Am) の分析によると、韓国の教育システムは行き止まりにきており、いかなる改革もその必要性にかかわらず批判される。
대학생들이 자살을 했고 카이스트에서 공부하는것이 힘들다는 이야기가 나올때 서남표총장을 비판하고 보다 경쟁이 없는 환경을 주문하는것은 쉬운일입니다. […] 결론적으로 말하자면 서남표총장의 개혁이 답은 아니라고 할지라도 대학으로서는 앞도 뒤도 막힌 것같은 상황인것도 사실이라는 겁니다. 느슨하게 하자니 망할것같고 채찍질을 하자니 부작용이 나오고 그런것이죠.
学生の士気を回復させるため、KAISTは4月11日から12日の2日間を休みにし、学生が教授と話をするよう促しているが、おざなりの対策だとして、大多数はその効果を疑問視している。
ここ3カ月の間に、その学生4人と教授1人が自殺した。地元メディアと
KAISTの学生自らが、激しい競争に加えて、成績が下がると罰金を
科すというKAIST独自のペナルティシステムによるプレッシャーが、
自殺を引き起こしたと非難している。学生の自殺は、一番最近では
4月7日に起きている。Korea Herald紙によると、この新たな犠牲者と
なった学生の指導教官であった教授は、学生が自分の成績の低さを
気に病んでいたことを明かした。4月10日には、 研究費横領の罪で
告発されていたKAISTの著名な教授の自殺が明らかになった。