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ポーランド:ヤロスワフ・カチンスキがブログを開始

カテゴリー: 東・中央ヨーロッパ, ポーランド, テクノロジー, デジタル・アクティビズム, 市民メディア, 政治, 行政, 選挙

2月18日、ポーランド保守派政党法と正義 [1]の党首ヤロスワフ・カチンスキ [2]が、主流のプラットフォームであるSalon24 [3]でブログをはじめた。

カチンスキのブログ [4]

最初に投稿されたブログは、数週間前に行ったスピーチ「ポーランド及びポーランド国民にふさわしい、近代経済的なパトリオティズム」からの転載だった。

パトリオティズムは自国への忠誠心を意味し、コミュニティや制度に対する信用に基づいている。コミュニティの伝統はわれわれの生き方を形作っており、制度はわれわれの生命活動を組織化している。その上で、経済的パトリオティズムについて語ることができるが、また、いくつかの難題も見えている。ポーランドにおいて、裕福であるという伝統はやや脆弱であり、なんといっても劇的に不連続である。したがって、ポーランドにおけるパトリオティズムは、経済的な視点から評価すると、より近代的な特徴を持つ必要があり、そのためプロジェクトとして我々の国家への忠誠心に結び付けられている。偉大なプロジェクト- ポーランド。[…]

Salon24のブログ編集長であるイゴール・ヤンケ(極右と考えられている)は直近の記事 [5]で、ヤロスワフ・カチンスキを歓迎した。

ヤロスワフ・カチンスキがSalon24への参加を決めてくれてとてもうれしかった。彼は普通のゲストではない。暖かい挨拶を贈る。ヤロスワフ・カチンスキの登場は、多くの敵とサポーターからの関心を得ることになる。ほとんど同時期に[副首相 ヴァルデマル・パヴラク [6]]もブログを再開させている。議員[民主左翼連合、市民プラットフォーム]からの投稿も現れた。これらはみな良い兆候である。Salon24は多様な意見を提供することになっている。我々は、政治家と全ての政治的な意見の支援者を招待する。

カチンスキーがポーランドの鍵となる政治家の一人であることや、論争の的である彼の説、来るべき弟(元ポーランド大統領)の一周忌、2011年10月の議会選挙などを考えると、おそらくこのブログはポーランドの声として重要になり、他のブロガーと対話を始める機会を生み出すだろう。少なくともブロゴスフィアの中では、彼のアイデアにコメントがあるはずだ。彼はいままでそういうやりとりをないがしろにしたため、ネットユーザの敵だと解釈され、その結果評判を落としてきた。

カチンスキーはまだ1件しか投稿していないが、たった2日間で1650以上のコメントがついた(ただしその一部は、ブログがTVや主要なメディアに取り上げられたことによるものだが)。以下にいくつか例を挙げ、多くの感情がこの新しいブロガーを取り巻いていることを示す。

“Average woman”:

あなたの決意と強さ、そして普通さと人としてのやさしさをいかに賞賛しているか伝えることができてほんとうにうれしい。

Kendzior67 [7]:

ミスターカチンスキへの敬意をこめて。社会保険事務所のトップと彼のブログと同じで、カチンスキーはコメントに応えないだろう。

Blachara [8]:

国歌の学習を始めることをお薦めする。

Zap30 [9]:

Mr Jarek、この投稿は選挙前の大きな宣伝だ。あなたは詳細について何も語っていない。[…]

Anna M. [10]:

Mr.[カチンスキー、]できるかぎりここにいて、批判の間違いを探ってください。「オンライン」でお会いできること、重要なトピックについての視点をやりとりできることを誇りにおもいます。