ここ数年間、「中国モデル」という言葉が中国の知識人の間で広く議論されている。また、中国モデルは現在ゆっくりとアジアやラテンアメリカそしてアフリカの開発途上国で広がっている。いわゆる中国モデルとは経済の自由と政治的な抑圧を基にした政治体制のことである。
しかし、国内における中国モデルの導入は地域によって異なっている。最近、Public Consensus Netにて、4つの主要分野ー政治、経済、文化、公共政策ーにおいて広東と重慶で導入された中国モデルを比較するという特集記事が組まれた。下記はその特集記事の主なポイントを翻訳したものである。
政治:国民と政府の関係
重庆:唱红打黑 强化大政府的管理机制
且看政治层面,重庆唱红打黑无疑在过去的一两年里赚足了眼球。然而,唱红打黑的背后是一个强政府的存在,这些都需要一个权力较为集中的政府,需要政府能调动各种资源,保持一定而持续的社会动员力。而这有可能对司法权构成挑战,所以,在李庄案发生后,引起了法律界的一片哗然,法律界怀疑行政权对司法权进行了干涉,这无疑危及了法律界所念兹在兹的“司法独立”。
另外,重庆恢复共产党的群众路线,重庆在全市机关干部中组织开展“三进三同”、“结穷亲”和“大下访”三项活动,按照中央部署唱红打黑,扫除腐败,让共产党重新获得最大多数人民的拥护。 因此,重庆模式可以说是部分地回归原有体制,以此缓解当下的社会冲突。广东:思想解放 强调国家治理体系创新
政治方面,广东强调社会发展要以幸福为导向,提倡社会自治。近年来,广东各地在不同层面进行了广泛的改革,包括广州政府的预算公开化、顺德的“党政联动”大部制改革、河源与惠州的网络问政、深圳党内民主的试点以及广东最近提出的社会管理中的“多元共治”等。汪洋对于法治的强调,也是合乎上述变革之逻辑的,这些就构成了一个取向鲜明的“广东模式”。 曾有人大代表说,中国的民主制度主要体现在人大制度,而广东一直处在中国人大制度改革的最前沿。
汪洋访德之后,大力提倡思想解放,就是要赋予“广东模式”以政治、文化与精神的内涵。
政治の観点からいえば、重慶はこの2年間人々の注目を浴びてきた。資源を分配するためには、強く権威的な政府が必要であり、だから、そうした政府路線をとってきた。このような政治路線は中国の司法制度を弱体化させる可能性をもっている。Li Zhuang(李庄)の事件後、法曹界は、政府が司法制度の独立性を弱めているとしてその介入を恐れ、また政府の介入に対し疑問を持っている。
広東:思想の自由、国家体制の革新を強調
広東では、発展は人民の幸福に結び付くいうものだという原則を強調し、自治社会を提唱している。最近は多くの改革を導入し、広州市では政府の予算を公開し透明化している。順徳区では政府と政党の相互関係を奨励し、河原市と恵州市はインターネットで意見を集めている。また、深圳は中国共産党(CCP)内での民主化を実験的に取り入れている。広東は「社会統治の多様性」いう考え方を取り入れているのだ。広東の党幹部Wang Yang(汪洋)は法による統治が広東での改革に合っていると強調し、そのような改革が「広東モデル」という言葉に集約されている。人民代表会議の代表は、中国の民主化は人民代表会議のシステムの改革次第であり、広東は人民代表会議改革の最先端にいると述べている。
Wang Yang(汪洋)がドイツを訪問した後、彼は思想の自由こそが「広東モデル」の本質的価値であると主張した。
経済:市場か、行政か
广东:注重市场机制
汪洋认为,广东现在要把社会建设摆在重要位置,尤其强调要注重民生问题。但是要做大蛋糕仍然是要以经济建设为中心,就是说分蛋糕不是重点工作,做蛋糕是重点;广东省长黄华华认为当前一些提出是不是要以“公平”为中心的舆论不合时宜,还是要以经济发展为中心,效率与公平是对立的,经济建设、经济发展、经济效率比社会公平、分配合理更重要。
就广东模式而言,虽然也在中国模式的框架之下运行,但这一模式的重点并非固守旧有的元素,而是试图增加新的元素。政治学者肖滨认为,相比重庆模式,广东模式更因循市场逻辑的发展,并试图去缓解中国模式内部的紧张性,推动中国模式按照市场运行的逻辑向前发展。重庆:政令护“公平”
中国的改革开放尽管是摸着石头过河,但却一直是以市场化为导向的,但市场并不是万能的,不仅在经济领域常常失效,对许多社会问题更不能提供解决之道:如环境保护、贫富差距。今天在中国形成的三大民怨:高房价、看病难、教育负担。重庆模式可谓是针对这些问题提出的解决方法,以此促进民生。
重庆率先征收房产税,而后又推出保障房政策,以期为虚火上身、高烧不退的房地产市场降温 。此外,还进行民生户籍改革,加强食品医药管理,也提出了要调整收入分配,实现共同富裕的目标。
Wang Yang (汪洋)は、広東では社会の発展、とりわけ人々の生活を最優先するべきだと思っている。経済というケーキを大きくするためには経済の発展を常に中心に置かなければいけない。どのようにケーキを切るかではなく、どのようにケーキを大きくするのかというほうが重要である。広東省長Huang Huahua(黄华华)も、「公平性」の問題は脇に置き、代わりに経済発展を中心にするべきだと思っている。効率と公平性は相反するものであり、経済の構築と発展が、公平性や十分な分配より重要なのである。
広東モデルは依然中国モデルの原則に従っているが、そこにはいくつかの新しい要素も取り入れている。政治学者Shao Bing(肖滨)は、重慶モデルと比べると広東モデルは、中国モデルの中のストレスを和らげるために市場メカニズムに従っていると指摘する。
重慶:「公平性」を守る政策
中国の改革は市場メカニズムに導かれたものであるが、失敗した時期もあった。この改革では環境保護や貧富の差を埋めるといった多くの社会問題を解決することはできない。現在、中国は主に3つの不満を抱えている。高い住宅費、医療不備、高い教育費である。重慶モデルもこのような問題に取り組んでいる。
重慶は財産税を初めて徴収した都市であり、地価の高騰をおさえるために公営住宅政策を最初に取りいれている。さらに、世帯登録の改革も行い、食糧と薬品の市場を監視し、富の再分配の原則を推し進めている。
文化:赤色と青色
重庆:红色的频道
文化方面,重庆卫视全面改版。改版后,重庆卫视不再播出商业广告,并将减少电视剧和外购外包节目,同时增加新闻节目、自办文化栏目、公益广告和公益宣传片。重庆广电集团将策划制作一大批符合频道定位、展示重庆城市形象、倡导社会公德职业道德家庭美德等方面的公益广告和宣传片。此类公益广告和宣传片将不在单个节目或电影、电视剧中插播,而是安排在各档节目之间适当播出。
重庆已然继承了革命的、大众的文化传统,甚至黄金频道都改成了红色频道,对于这种重庆上下一片红的壮观景象,有人警惕的认为有文革遗风,也有人认为仅仅是宣扬主旋律而已。广东:媒体的胆量
广东在文化方面的开放则为其他地方所不及,所谓“南方报系”影响范围极广,充分继承和发扬了敢想、敢说、敢做的“领头羊精神”。国内的纸媒中,数广东的媒体最不吝啬舆论监督。07年的一次新闻界联谊会上,广州市委书记朱小丹说,“好的舆论监督是连带批评和建议一起出来的。对于政府工作中的问题,老百姓怎么看,媒体出出主意,这对政府本身就是推动。一句话,加强舆论监督,可以使我们不至于盲目,不至于懈怠,不至于失职。”
广东的开放在自有其历史渊源,晚清时期广东就是革命的思想策源地,也是革命在实践上的试验场,改革开放也是在广东打响了第一枪;此外,加之广州经济的发达和距离港澳的有地利之便,思想新风容易传入。如果说重庆的颜色是红色的话,那么,至少在思想文化上,广东则呈现出海洋文明所特有的蓝色。
文化という分野において、重慶の衛星テレビは放送内容を根本的に変えた。コマーシャルの放送を止め、ドラマや外部で制作された番組を減らした。同時にニュースや文化的な番組、そして公益性のあるコマーシャルを増やした。こうした番組は映画やドラマの合間に放送されている。重慶の放送行政局は重慶のイメージや社会のモラル、家族の価値や公共の利益といったものを高めるための番組を続けざまに制作している。
重慶は文化大革命によってもたらされたものを再導入しており、人気のあるテレビチャンネルを赤色の(共産系の)チャンネルに変えた。赤色文化のキャンペーンが進む最中、それが文化大革命のような政治風土をもたらすのではないかと危惧する人もいる一方で、赤色文化のキャンペーンはただの宣伝にすぎないと言っている人もいる。
広東:勇気あるメディア
広東の文化はとても開放的である。南方放送局の影響を受け、人々はとても表現が豊かである。広東のメディアは政府を監視することにおいて重要な役割を担っている。2007年のメディア関係者の集まりで、広州市の書記長であるZhu Xiaodang(朱小丹),は、「確かな世論と監視からは、批判と提案が必ずでてくる。メディアが、政府を監視し、また人々の意見を反映し、さらに建設的な提案をすることによって、政府が良くなる。一言でいえば、人々が監視することによって私たちの誤りを正すことができるのだ」と語った。
広東の開放的な文化には歴史的な背景がある。広東は清朝の終わりごろから革命思想の中心地であり続けており、革命の実験的な場所でもある。経済改革も広東から始まり、地理的にも香港やマカオに近いことから、新しい思想がとても速く入ってくるのである。重慶の色を赤色とするなら、広東は海の色-すなわち青色である。
公共政策:民主主義と人々の生活
广东:民主才是硬道理
广东首开网络问政的先河,省委书记汪洋、省长黄华华率先触网,在网络上与网友互动,直接交流,听取民意。同时,广州市人大创新人大代表视察制度,规定人大代表可以自发相约调研。此外,广州市人大明确常委会可以对代表和人民群众普遍关心的问题,开展专题询问和质询…
广州还涌现了一大批具有强烈的现代民主意识、鲜明的现代民主观念的现代公民,他们关注公共事务,并且依法、和平、理性地表达他们对公共事务的关注。重庆:民生才是硬道理
薄熙来曾强调:“如果发展不能改善民生,那就不是‘硬道理’,而是‘没道理’。”“五个重庆”,个个都紧扣民生——“森林重庆”是为了让老百姓多吸氧,“畅通重庆”要让主城不塞车、乡村有油路,“平安重庆”要让群众的人身、财产和家庭安全有保障,“健康重庆”要让孩子长得壮、老人能长寿,“宜居重庆”要让全市百姓,特别是中低收入的市民都有房住,而且环境好。
広東はインターネットを通じて市民と協働してきた最初の省である。党書記のWang Yang(汪洋)と省長のHuang Huahua(黄华华)はインターネットユーザーと直接、連絡を取り合い意見を聞いている。さらに、広州市は人民代表会議の代表が市の経営を監視するツアーを計画するよう奨励している。人民代表会議の運営委員会は政府に対して人々が関心を持っている疑問に答えるよう要求することができる。
広州では、多くの市民が民主主義を信じ、公共の事柄に関心をもっている。そして彼らはその関心事を穏やかに、理性的に、合法的に表現している。
重慶:人々の暮らしをみつめる
Bo Xilai(薄熙)がかつてこう言った。「もし発展が生活の向上に結び付かないのなら、それは『道』ではなく『 行き止まり』である。」「5つの重慶」政策はすべて人々の生活に関係している。「森林重慶」は緑の街づくりのことである。「滑らかな重慶」は交通渋滞をなくすことであり、「安全な重慶」は人々の生命、財産、家族生活において安心感を保障することである。「健康な重慶」とは子供や高齢者の健康に対する医療を向上させることである。「住みよい重慶」は中間所得者や低所得者にとって安くて質の良い住居を提供することである。
インターネットユーザーのコメント
2つの都市モデルの記述については以上である。それではこの2都市の比較について一般の人がどう思っているかWeibo(偉博)のサイト内で議論されているスレッドを見てみよう。
大兴一叶孤帆 半斤对八两,不要心存幻想。(21分鐘前)
ly-1983 2个模式 2个人 2个背后集团(38分鐘前)
昊戈 不同意你的观点。不存在模式之争。是领导的政治资本之争。薄少爷在大连搞城市建设。来重庆打黑除恶唱红歌,是因为重庆穷山恶水没得可搞不得已而为之,他去广东也搞经济,唱红歌不犯傻逼吗。广东的领导去重庆也是照方抓药。(今天 12:01)
江门大南瓜 我在广东干了几年,感受到一条毛的民主,“广东相对更民主”这种口号也不知道什么时候吹出去的,官僚、专制作风一点不比内地弱。(今天 11:47)
杨乾武 双方若是实事求是,从地域具体情况出发,探索改革之路,殊途同归,无可非议,都有理。原本就不可能一刀切,统一行动。但若还是依赖官本位,神马都是一把手拍脑袋说了算,甚至神化个人,那所谓XX模式恐怕仍然只是忽悠。(今天 11:37)
火焰山之虎 我从来不信专制可以给民众公平!我也从来不信靠某个官员可以让百姓幸福!(今天 11:33)
无敌豌豆 政府说民主就是民主,政府说和谐就和谐,真正人民感受到了吗?(今天 11:26)
cq姚伟 不管白猫黑猫,能抓到老鼠的就是好猫。广东重庆模式敦优敦劣,三十年后自然有一个公断。
程远征 没有民主何谈民生,没有民生就是奢谈民主,这是一对孪生兄弟,谁也离不开谁。想分开谈的人都是另有打算,用些美好的字眼做幌子而已。重庆真的注重民生就不会把钱花在唱红上,不如多关心教育医疗就业。广东如果真注重民主就不该有那些暴动和强拆,不该有深圳大运会无视民权的那些荒唐事件。(今天 10:52)
古道西风0427 我想自己做自己的主,不想做猪。