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ウクライナ: 若者が作る、男女同権を求めたショートフィルム

カテゴリー: 東・中央ヨーロッパ, ウクライナ, メディア/ジャーナリズム, 人権, 女性/ジェンダー, 市民メディア, 映画, 芸術・文化, 若者, 開発, 70億人のアクション

平均的なウクライナ人女性は高い教育を受けているが、同等のポストにいる男性よりも収入は3割低い [1]。妊娠するかもしれないという理由で、男性よりもはるかに失業や全く雇ってもらえない可能性が高い。たとえ子供がいなくても彼女たちは依然として家事の大半 [2]をしており、それがキャリア形成を妨げている。また、彼女たちはほぼ5割の確率 [3]で家庭内暴力の被害に遭っている。

憲法を含めたウクライナの法制では、男女間の法的平等を制定しているものの、法律自体とその法律の履行との間にある隔たりを縮めることは難しい課題だ。しかし、従来の姿勢や価値観はゆっくりと変化してきており、フェミニストと同じように普通の市民もこの変化に重要な役割を果たしている。例えば、2010年8月には1000人を超える人々がウクライナの首都キエフで家庭内暴力を非難してデモ行進し [4][en]、何百人ものボランティアが家庭内暴力の啓発運動に参加した。

ウクライナの若者のための映像コンテスト

2011年6月17日から9月10日まで、才能ある若者のグループが「平等の遺伝子」と題されたジェンダーに関するショートフィルムコンテストに参加した [3][en]。参加者は「男女同権について5分」または「家庭内暴力の防止について5分」という2つのカテゴリーからどちらかを選び5分間の映像を制作した。コンテストは国連開発計画と駐ウクライナ欧州連合代表部が後援している。

受賞者は審査員団によって選ばれ、またショートフィルムはYouTubeのユーザーによっても投票が行われる。すでにインターネット上で映像は5万回近く再生され、最も優れた作品は2011年の10月にキエフで開催のジェンダーに関するショートフィルム・フェスティバルで上映される。

以下はどの言語の人でも理解できる作品を集めたもので、さらに他の作品はYouTubeのGenderTube [5]で見ることができる。

 

「家庭内暴力 ずたずたに裂かれた暮らし」 ”Infinity” 作 

 「焦点を変えよう 女性を性の対象としてだけで見ないで」 “Just a kilo” 作

「そして、あなたの家庭は?」 “Divine Animators” 作

「職人の腕に男女差はない」 “NONAME_GROUP” 作

 

チェック担当者: Ayumi Nakajima