この記事は特集記事「イエメン騒乱」の一部です。
イエメンの女性たちが今日(2011/10/26)、サレハ政権の残虐性と暴力行為に対する抗議の証として、ベールやスカーフを燃やす行動に出た。サヌアやタイズでは政権の弾圧により一晩で約25人が殺されたこともあるうえ、最近では女性もその標的となっていることへの抗議である。このベールを燃やすという行動は、一部が誤解しているような、女性の権利やイスラム教徒のベール着用に反対する趣旨のものではない。これは助けを求める叫びである。そして今回の行動は特にサレハ政権にその的を絞ったものである。
@SupportYemenでは、次のようにツイートしている。
イエメンの女性たちがベールを燃やした。特に女性に対する政権の犯罪的暴力行為への抗議として。fb.me/AdNY5LTS
このビデオはEyesSemiticがYouTubeに投稿したもので、サヌアの60番通りに抗議のために集まった女性たちが映っている。彼女らはこの場所でベールを燃やした。
サレハ政権の暴力行為を阻止するため、イエメンの女性らは同胞と国際社会に対して強いメッセージを発信すると共に嘆願の意を表した。(ビデオ投稿:ainnews1より)
@Dory_Eryani は、女性らのメッセージの核となる部分をツイッターで紹介した。こうしたメッセージはチラシとして配布されていた。
「ここに、私たちのmakrama(名誉の印)を燃やします。世界の人々の前で、暴君サレハによる血染めの虐殺行為を白日の下にさらすために」#Yemen #burningveils
部族の伝統では、女性がベールを燃やすのは助けを求めていることを意味する。イエメンは部族社会であり、女性を殺すことは、イエメンだけでなく通常はイスラム社会でも非常に恥ずべきこととされている。したがって今回の抗議行動は、イエメンの女性から同胞にそして広く世界に向けた明確で強いメッセージであり、彼女らは反政府運動への虐殺を止めさせるための介入を求めている。
抗議の一環として今日、女性たちがベールを燃やした。ベールを燃やすことは、同胞に助けを求めるのろしである。#Yemen #yf
女性たちがベールを燃やした。「同胞は心得るべきだ。女性が暴力にさらされている時に何もせず息を潜めているような者は、イエメンの女性からは決して尊敬されないと」#Yemen
@Mo_Alsharafiもツイートしているように、保守的な社会に生きているにもかかわらず、イエメンの女性たちはこの革命において、見習うべき勇気とリーダーシップを発揮している。このことはイエメンの国民すべてに誇りを与えている。
イエメンの女性たちは真のヒロインだ。イエメンの女性革命家すべてに感謝を捧げたい。
この記事は特集記事「イエメン騒乱」の一部です。