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ミャンマー(ビルマ):どっちつかずで

国連難民高等弁務官事務所は、現在11~15万人のビルマ難民がタイとの国境地域にある難民キャンプに居住し、世界中の29か所で長引いている難民問題のうちの1つとなっていることに注目している。また東アジアフォーラムによると、タイにはさらに150~200万人の難民が存在し「表面上見える人権侵害」を象徴しているという。

1962年から2011年まで軍事政権が支配していたビルマだが、現地の人々や国連はミャンマーと呼んでいる。同国は人権の侵害や市民の強制移転を何度も非難されてきた。2010年には議論を伴いながらも表向きは市民政府が選ばれたが、国会の議席の4分の1と閣僚のポストのうち3つは軍のために確保されている。

他に子供の強制労働、 人身売買国内の民族紛争なども問題である。オーストラリアで衛生管理学の上級講師をしているMary Dittonは、内容の豊富な投稿の中で で国内強制移住者や難民の問題に触れた

ビルマから自発的に来た移住者のほとんどは、タイの至る所で製造や食品加工や農業に従事している(中略)。強制退去の恐れに加え、彼らは結社や労働や健康の基本権もないという劣悪な条件で働いている。(中略)強制移住者の一部のみが正式に亡命を求めてUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の保護のもとで暮らすことを選択する。他の強制移住者は非公式経済の中で生計を立て、強制退去の危険に耐えることにするのだ。こうして難民認定手続きが長引くことで、実際の難民キャンプにいるのは女性、子供、高齢者や障がい者がほとんどとなる。健康な男性や女性は他の場所で職を探すからだ。この「取り残された」人々は、人やドラッグの売買、密輸、児童労働などの悪しき慣行の犠牲者になるのである。また自発的移住者たちもこのような慣行の被害を受けやすい。有効な法的保護を受けられないからである。

Burmese Refugee Project on Flickr

Flickr上のビルマ難民プロジェクト

ロヒンギャ・アラカン難民委員会の説明によると、特に危険にさらされているのは子供で、その中でも少数コミュニティに属する子供たちが危ないという。

人権団体のアラカン・プロジェクトは先週、ビルマ西部にあるアラカン(ラカイン)州北部の子供の人権について報告書を発表した。アラカン州には約73万5000人のロヒンギャ民族のイスラム教徒が住んでいて、ビルマ内で最も虐げられている少数民族の一つである。

その報告書によると、アラカン州ではロヒンギャ少数民族の4万人以上の子供たちが、ビルマに住む両親のもとビルマで生まれたのにもかかわらず、ビルマの市民権を(どのような市民権も)得ていない。そのような子供たちの無国籍状態は、ロヒンギャ民族を差別するその他いくつかの厳しい法律とともに、実際にひどい人権侵害であり、彼らの健康に深刻な影響をもたらしかねない。

アラカン・プロジェクトによると、ビルマに住むロヒンギャ民族は皆、自分の村の外にでかける時はその許可を得るために賄賂を支払わなくてはならないという。軍や国境警備隊によって、道路の建設、基地の警備や掃除を強いられる者もいる。ロヒンギャ民族は彼らの土地から追い出され、アラカン・プロジェクトの推計によると農地に入ることができるロヒンギャ民族は3割のみで、他は大抵が日雇い労働者のように働いている。

アメリカで400人の難民の子供を対象に行われた研究により、彼らがタイやビルマを出る時にも健康が深刻な問題になることがわかった。

会誌Pediatricsの中で今週発表された研究によると、アメリカへ行くビルマ難民の子供たちの中には血中鉛の濃度が毒性基準に達している者もいるという。アメリカ疾病予防管理センターの研究者たちはタイの難民キャンプで暮らすビルマの子供たちの血中鉛濃度を調べた。それによって2歳未満の子供が最も危険な状態にあることがわかった。鉛中毒を持つ子供の割合は子供全体では5%である一方、2歳未満では15%だった。(中略)

(中略)

鉛中毒は極めて毒性が強く、脳障害や知能の発育不全やIQの低下など、子供の健康に深刻な影響をもたらすことがある。

Well-Being For Rohingya Refugee Bangladeshは、ビルマで改変や改革が起きれば状況は良くなるかもしれないと述べる。

多くの人道団体が、何年も続く争いにより行き場をなくしたビルマ難民への援助を求めてきた。しかし現在は一連の停戦協定が結ばれたことで、切実に求められている食料や薬や住む場所を与えることができるかもしれないと、楽観的な見方もある。

国際難民支援会(RI)が最近発表した現地報告書は、2つの重要な目標に焦点を向けた。その2つとは、人道団体が難民地帯へ自由に行けるようにすることと、国際社会による複雑な援助制限を撤廃することである。

(中略)

その団体の研究によると、ビルマ国内には推定50万人の国内避難民(IDP)が存在し、他の国には300万人のビルマ難民がいる。またビルマ西部には約80万人の無国籍のロヒンギャ民族がいて、基本的人権が与えられていないため悲惨な人道的状況のもと生活している。

争いが減ってきている今こそ、国連常駐調整官及び人道調整官(RC/HC)の主導のもと、欧州連合やイギリスやアメリカなどの大口の資金供与者の支援を受けて、人道団体がビルマで支援を拡大する時だ(中略)。

政府と反政府勢力の間で最近結ばれた停戦協定や政治犯の釈放のおかげでいくらか希望が見えてきた。しかしTina McCloughyはもっと必要なことがあると言う

ビルマとマレーシアとタイで行ったフルブライト研究の中で、ビルマの少数民族の少年の話を聞いた。彼の父親は背中にしがみつく彼をおぶって、ビルマの山あいの紛争地帯を通ってタイへ向かい、彼を国境地帯の難民キャンプに一人残していった。それはなぜか? ビルマの政府軍が何度も彼らの民族の村や学校に火をつけ、それでも決して新しい学校を建ててこなかったということを、彼の父親は知っていたからだ。少数民族の学生がビルマで受けられる支援は、Free Burma Rangersのビルマ訪問によるものだけであった。その団体は命を危険にさらして、危険な紛争地帯を通り少数民族の教育者を無事に連れてきた後、彼らに研修を受けさせ学校を開けるようにしている。ビルマの少数民族の教育者は、子供たちに勉強を教えるために命を危険にさらすべきではない。

ビルマ少数民族の生活を変えるには、クリントン国務長官はタイとマレーシアにも難民政策を変えるよう圧力をかける必要がある。なぜなら難民は次々とビルマ国内から流れ出ており、ビルマが少数民族の一族にとって安全な地になるまで何年もかかるかもしれないからだ。タイとマレーシアは、難民を保護する1951年の国連条約の批准を意図的に拒んできた。おそらく大多数のビルマ少数民族の難民に教育や労働権を与えるということを不安に思っているのだろう。

アメリカ国務長官ヒラリー・クリントンの前年の訪問の後にAndrew G. LimはHuffington Postに投稿し、今こそが「ミャンマー政府が自国の少数民族問題に取り組むように、さらなる改革を要求するための重大な局面だ」と述べた。一方で、2010年に自宅軟禁から解放されたビルマの野党指導者アウン・サン・スー・チーは、今週にスイスのダボスで行われた世界経済フォーラムにおいてビデオメッセージの中で演説をした。

ノーベル平和賞受賞者である彼女は自国で起きている変化を認め、さらなる改革のため国際社会に支援を広げるように求めた。

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