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カーボベルデ:セザリア・エヴォラが音楽に残してくれたもの

2011年12月17日、カーボベルデにとって一種の音楽の申し子である、セザリア・エヴォラが亡くなった。彼女の熱狂的なファンが、ほぼ全世界から多くの哀悼の意を表した。歌手であるとともに自国の音楽そのものでもある彼女は最近、ブログで注目を浴び、彼女が亡くなった日にはツイッターでも盛んに取り上げられた。

Julio de MagalhãesはブログDo Médio-Oriente e afins(中東などから) [pt]で、彼女の死去についてコメントし、彼女の国の音楽にハイライトをあてた。

 

Foi uma voz de Cabo Verde escutada e aclamada em toda a parte e, de alguma forma, um símbolo nacional. Dotada de um inconfundível instrumento vocal, como aliás grande parte dos cabo-verdianos, apresentou-se nos principais palcos do mundo sempre com extraordinário sucesso.

それは世界中で聞かれ高く評価されたカーボベルデの声であり、見方によっては、国のシンボルであった。彼女は歌声という紛れもない才能を授かり、(その才能は実は多くのカーボベルデ人が持つものでもあるのだが)、世界最大級のステージの数々に登場し、途方もない成功を収めた。

写真 : twitpicユーザー@huyguiから

ブログNotas Musicais (音楽雑記)[pt]のブラジル人ジャーナリストMauro Ferreiraにとっては、「もはや聞くことのできない、深い感情を宿した甘い声」となる。彼女の音楽について、彼は書いている。

Voz que destilava a fina melancolia impregnada nas mornas – espécie de samba-canção da terra da intérprete – que entoava em crioulo, um idioma que misturava português, francês e dialetos africanos. Évora também deu voz às coladeiras, outro ritmo cabo-verdiano, mais dançante e próximo da pegada caribenha.

繊細な哀愁がにじみ出た歌声が、モルナ – サンバの一種、彼女の故郷の歌 – に味を加えた。彼女はそれを、ポルトガル語やフランス語、アフリカの方言混じりのクレオール語で歌った。また、エヴォラは、コラデイラ(もっとダンス向きのカリビアンのステップに近い、他のカーボベルデのリズム)にも合わせて歌った。

ブログ Palavras Todas Palavras (言葉、あらん限りの言葉) [pt]は1988年に録音され、彼女がステージに登場する展開を示唆したアルバム、La diva aux pied nus (はだしの歌姫)の成功を振り返り、コメントした。

O álbum foi aclamado pela crítica, e em 1992 gravou Miss Perfumado, e passou a morar na França. Tornou-se uma estrela internacional aos 47 anos. Em 2004 recebeu um Grammy, de melhor álbum de world music contemporânea. Foi a cantora que recebeu maior reconhecimento internacional na história da música cabo-verdiana.

そのアルバムは評論家によって評価を受け、そして1992年、彼女は Miss Perfumadoをレコーディング。フランスで生活する事になる。
彼女は47歳という年齢で、国際的なスターになった。(訳注:セザリアは1988年、47歳前後でレコーディングした「La Diva Aux Pieds Nus」のアルバムで一定の評価を受け、その4年後、1992年にレコーディングした「Miss Perfumado」でさらに脚光を浴びる。)2004年には、グラミー賞で最優秀コンテンポラリー・ワールドミュージック・アルバム賞を受賞し、カーボベルデの音楽史の中で最も国際的に認められる賞を受賞した歌手となった。

ポルトガルのブログ Repórter a Solta (the Looseの記者) [pt]は、ロンドンで彼女のショーをレポートした体験に基いて、彼女の、ステージ上での素晴らしいエネルギーについて力説した。

Cesária não pára. Desde que, aos 48 anos, começou, em França, a sua carreira internacional, passa a maior parte do ano em tournée pelo mundo. Não está cansada? “É preciso aproveitar, agora que há trabalho”, diz-nos ela, como inconsciente de ser uma estrela mundial, como se vivesse nos tempos miseráveis dos bares do Mindelo. “Enquanto puder, não páro”. Na plateia, (…) são raros os caboverdianos, ou mesmo os espectadores de origem africana. São britânicos na sua maioria, famílias, casais, jovens, de meia-idade, classe média-alta…” Eles não percebem nada do que eu canto”, diz-nos Cesária. “Ninguém entende crioulo. Mas não importa. A música diz tudo. Entendem a música”. (…) Como faz ela aquilo? É um truque? Um sortilégio? Ninguém sabe explicar, mas está lá todo o fascínio de Cabo Verde.

セザリアは止まらない。48歳、彼女がフランスで国際的なキャリアを築き始めて以来、彼女は1年の大半を世界をツアーし過ごす。彼女は疲れないのか?「人は能力を最大限に活用しなきゃ、仕事があるからには。」彼女は我々に言った。まるで世界的なスターである事に気づかずにいる様に。まるでいまだにミンデロのバーで貧しい暮らしを送っているかの様に。「生きてる限り、私は止まらない。」
聴衆の中に (…) カーボベルデ人、ないしアフリカ出身の観客すらも珍しい。大多数は英国人で家族、カップル、若い人たち、中年層、そして上流中産階級……。 「彼らは私が何を歌っているか、何も分からない。」セザリアは我々に言った。「誰もクレオール語を解らない。でも、それは問題じゃない。音楽がその全てを示すのよ。彼らは音楽を分かるの。」 (…) 彼女はどうやったんだ?それはトリックか。手品なのか。誰にも説明できない。でも、あなたはカーボベルデの魅力の全てを備えていた。

ポルトガル、リスボン全土で配られた、クレオール語の
セザリア・エヴォラ追悼ポスター

Southcoasttodayの特別寄稿者で、人類学者のMiguel Monizは、批判的な調子で回想し、国際的なシーンで彼女が占めていた立ち位置について書いた。

セザリア・エヴォラは世界の巨大なステージでモルナを歌うためにサンビセンテ島の街、ミンデロを去った。その中で、グラミー賞を得て、フランス、レジオン・ドヌール勲章のシュバリエ(訳注:勲章の階級の一つ。第5等級に当たる。)となった。彼女は1950年代から断続的にパフォーマンスを続けてきたが、1990年代に2つのアルバムがリリースされて初めて、「世界の音楽シーン」の中に賞賛を得て登場する。「聞いた事もない、変わった地域出身の人が作った音楽」という様な、ばかげているがありふれたカテゴリーの中で。

おそらく、国際的な聴衆は、いまだにカーボベルデをよく知らないだろう、と
Passaport toは書いた 。

それほど沢山の人々がカーボベルデという、小さな、10程度の島からなる西アフリカの国について詳しいわけではない。(または、聞いた事すらない。)しかし、彼女の歌の歌詞が実際に理解されていることがかなり少なかったとしても、ヨーロッパの、アフリカの、そして世界のその他の地域の、多くの人々は、カーボベルデが生んだ、最も有名な娘を確かに知り、愛した。 (…) しかし、その女性は偉大な伝説を残し、去ってしまった (…) モルナと呼ばれる、カーボベルデの国を代表する音楽を世界に伝えて。

カーボベルデの音楽の動向

セザリアとマリア・デ・バロス
Maria de Barros on Facebookから

そして、カーボベルデに焦点を据えると、音楽における国のスポークスパーソンとして、誰が彼女の代わりをする事になるか.という議論が起こっていた。

現在のシナリオは、セザリア・エヴォラの見出したものからは程遠い。新世代のカーボベルデの音楽を代表する大半は、「海外移住した娘たち」だという事実が目を引く。

As candidatas à sucessão de Cesária Évora como “a voz de Cabo Verde” são cabo-verdianas nascidas em outras partes do mundo, na maior parte dos casos em Lisboa. Mayra Andrade, a mais bem colocada, nasceu em Cuba e vive em Paris. Se Cesária Évora, falecida no sábado, era, é, “a voz de Cabo Verde” e o maior emblema internacional do país, o desaparecimento físico da diva dos pés descalços deixa vago, de certa forma, o lugar que a filha do Mindelo até aqui ocupava no panorama musical internacional. As candidatas à sucessão são várias e mais ou menos conhecidas, tendo em comum o facto de, ao contrário de Cesária, não terem nascido em Cabo Verde e serem, antes, filhas da diáspora crioula.

「カーボベルデの声」としてのセザリア・エヴォラを継承する候補者たちは、世界の他の地域、ほとんどはリスボンで生まれたカーボベルデ人である。最もいい位置を占めるMayra Andradeはキューバで生まれ、パリに住む。もし土曜日(訳注:2011年12月17日土曜日)に亡くなったセザリア・エヴォラがカーボベルデの声」であり、国にとって最大の国際的なシンボルであるなら、はだしの女神の肉体的な不在は、ミンデロの娘が国際的な音楽の展望の中で今日まで占めてきた場所に、ある種、ぽっかり穴を開けることになる。彼女を継承する候補者たちは山ほどいて、多かれ少なかれ有名だ。セザリアと違い、カーボベルデ生まれでなく、それどころか、海外移住したクレオールの人々の娘たちであるという共通点を持っている。

共通して名前を挙げられるのはMayra AndradeLuraNancy VieiraSara TavaresCarmen SouzaMaria de BarrosDanaeIsa Pereiraなど。 幾人かはカーボベルデで生まれ、幾人かはそうでない。国内で生活したものも、そうでないものもいて、多様な音楽の影響を受けている。カーボベルデの伝統的な音楽にジャズをミックスさせたCarmen Souzaやラテンや初期のサルサの影響を受けたMaria de Barrosの様に。

カーボベルデの音楽に新しい風を吹き込み、国の音楽的な伝統のルーツとの強いつながりを持ちつつ、他の音楽とのつながりを作ろうとする試みがある様だ。特筆すべきは、カーボベルデの音楽への扉は、セザリア・エヴォラと彼女の作品の力強さによって開かれ、前述の全ての歌手の作品に、どの様な形にせよ、影響を及ぼしているという事だ。音楽的にであれ、彼女の創造性や、国や言語への愛情に触れる事によって、であれ。そして、彼らは、何らかの形で彼女の伝説と共に歩み続けると期待されている。

カーボベルデの音楽の将来が、国際的にどんな動向を示そうと、セザリア・エヴォラの存在はユニークなものであったし、常にSodade(サウダージ)を与えてくれるだろう。ブログ Africa is a CountryのTom Devriendtは、ポルトガル語のうち最も美しい言葉の一つ、「サウダージ」 (クレオール語の“Sodade”)— 彼女を世界中に知らしめた歌のタイトルでもある — の意味を説明した。そして、アルバム“Radio Mindelo” (2009)から、“Dor di Sodade” (サウダージの痛み) という曲を、セザリアの古い写真と共にビデオで共有した。

“Sodade”(クレオール語で最も訳すのが難しい言葉である)の多くの意味のうちの一つは、喪失感だ。

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