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アラブ世界:アンソニー・シャディド追悼

カテゴリー: 中東・北アフリカ, エジプト, サウジアラビア, シリア, パレスチナ, レバノン, メディア/ジャーナリズム, 市民メディア

2012年2月17日、ニューヨーク・タイムズ紙の中東特派員アンソニー・シャディドが、シリアにおいて43才で亡くなったという悲劇的なニュースが世界中の視聴者を悲しませた。報道によれば [1]、死因は馬アレルギーによるぜんそく発作であるという。

シャディドは、レバノン系アメリカ人で、そのバランスのとれた中東報道で広く尊敬されていた。2004年と2010年にはそれぞれ、アメリカのイラク侵攻とその後も続いている紛争の報道でピュリツァー賞を贈られた。昨年はエジプトやリビア(3人のニューヨーク・タイムズ紙の同僚とともに拘束された場所)から、また最近ではシリアから報道を行っていた。

Photo by Terissa Schor (CC-BY-SA 2.0) [2]

撮影 Terissa Schor (CC-BY-SA 2.0)

レバノンの起業家Habib Haddadは こうツイートした [3]

私たちは今日、天才を失って嘆き悲しんでいる!安らかに眠れ #AnthonyShadid http://bit.ly/zohXFW

Anissa Helouはシャディドを悼んで 書いた [4]

アンソニー・シャディドが亡くなったことを思うにつけすごく悲しくなる。彼の記事は本当にすばらしかった。彼は両方の立場の人々とその状況を理解していた。どうか安らかにお眠りください。

ジャーナリストAhmed Shihab-Eldin は、いち早く ツイートして [5] シャディドを称え、遺族に お悔やみを述べた [6]

私は今晩、アンソニーの妻Nada Bakriと夫妻の子供たち、そして#Anthony Shadidが後に遺したとてつもない功績に思いを馳せながら眠るだろう。

サウジアラビアの慈善活動家、Muna AbuSulaymanも弔意を表した [7]

心からのお悔やみを申し上げます。シャディド氏はジャーナリストの鏡でした…あなたを失ったことは私たちアラブ系アメリカ人全員で受け止めるべきことなのです@nadabakri

ジャーナリストのTamer El-Ghobashyも、アラブ系アメリカ人のコミュニティの声を代弁して、シャディドはほとんど中傷を受けることなく困難な仕事を成し遂げたと 発言し [8]こう付け加えた [9]

アンソニーは、私たちの世代のアラブ系アメリカ人の中で、最も抜きん出た人物だった。彼はそのことを自分の売りにも目標にもすることなく仕事をした。功績だけで偉大。

カイロを拠点とするライターAshraf Khalilは、シャディドについて 述べた [10]

私たちはみな、彼のようになりたいと願っていた。それも、少しも嫉妬や反感を抱かずに。なぜなら、彼はめちゃくちゃ気持ちのいい人で、そう思われて当然だったから。

パレスチナの@Falasteeniはシャディドのことを こう書いた [11]

アンソニー・シャディドが死んだと聞いてとても悲しい。彼は主流派ジャーナリズムに属する他の人たちよりも常に一枚上手で、鮮やかな書き手だった。

そして、シャディド最後の任地となったシリアからは、@BSyriaが一言発した [12]

本当に何と言っていいかわからない。ありがとう@anthonyshadid

校正 Ayumi Nakajima