エジプト:女性の離婚する権利が国会で議論される
ソーシャルメディアサイトでは、新しいエジプト議会の仕事ぶりが引き続き議論の的だ。新しい議会は民主化への前進であると見なされていた。しかしその議会は、エジプトにとって最も差し迫ったニーズとは関係がなさそうな問題について議論を続けている。例えば、ポルノサイト禁止の要請などだ。
そのほかにも、英語の授業はエジプト人を西洋化するための陰謀であると主張する国会議員をめぐる論争が起きている。 少し前には、ある国会議員が女性から離婚を申請する権利を剥奪する要請を出すという大失態があった。
過去に、離婚する権利に関して エジプトの女性は深刻な差別を受けていた。男性は、裁判所に行くことなしに妻を離婚する権利を持っていた。一方で、女性が離婚するためには、長く複雑で、そして官僚的な手続きを経なければならなかった。2000年にクル離婚(Khul’)と呼ばれる無責離婚(訳注:配偶者に法律上の過失がない場合にも請求できる離婚)を申請する権利を女性に与える法律が議会を通過し、状況は少し進展した。この法律によって女性は自分から離婚することができるが、同時にすべての経済的な権利を手放さなければならない。
ソーシャルメディアのユーザーたちは、議会に提出された クル離婚制度の廃止を提案する法案にすばやく反応した。
Merit Al-Sayed は述べる。 [ar]
مشروع الغاء قانون الخلع خطأ فادح. الخلع دفعة الى الامام للمرأة التي من حقها البدأ من جديد في حياتها.
Mira Samy は付け足す。 [ar]
女性たちだけでなく、多くの男性支援者たちも怒りを分かち合った。 Wael Khalil は主張する。[ar]
Ali Hagras は非難する。
そして Sherif Khairy は結論付ける。
いつものように、皮肉やユーモアを含んだコメントも数多く見られた。Noon Arabia は、主に @Elma7roossaのツイートを元にしてこの議論についてのまとめを作成した。 @Elma7roossa はハッシュタグ#الخلع_قوة (クル離婚は力なり)を用いていくつかのツイートを投稿している。
さらに、 Riham Mohamed はからかう。
Muhab Talaat も意見を表明する。
اكيد الي قدم طلب الغاء الخلع عايز يلعب بديلوا وخايف مراتوا تخلعوا وعجبي
そして Sally Zohney は母親の発言を引用する。
クル離婚制度を廃止する法案を提出した議員はイスラム政党のメンバーではなく、以前はリベラルなワフド党のメンバーであったことには注目する価値がある。Ahmed Shokeir はこの事実に関する彼の見方を述べている。
宗教的に認められているクル離婚制度をイスラム主義者を満足させるために廃止するという議員の要求は、宗教と取引をしているようなものだ。この事実は、宗教を口実に物事を要求することが宗教のためになっていないことを如実に示している。
実際に、議論はクル離婚がイスラム的か否かまで及んでいる。多くのソーシャルメディア利用者が、クル離婚はまさにイスラム法学の一部であることを指摘した。Mohamed ElGohary はクル離婚がイスラムの制度であることを認め、次のように述べている。
『イスラム教は立法の源である』と憲法にある限り、クル離婚制度は無効にできない。
最後に、皆がこの問題に同意しているわけではなく、皆がクル離婚制度の廃止を悪い動きと考えているわけではない。Twitterユーザーの@_ADHEM は以下のようにツイートしている。
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メッセージ
【Global Voicesで英単語を完全理解する!】Osama Khalid · Saudi Court Sentences Reformists to 10 and 11 Years in Prison
sentence 動 / ˈsentəns / ●・ (人に)判決を下す"sense「感覚」と同語源(←ラテン語 sentire) 「感じたことを書き表したもの」⇒「文」 「(容疑について)感じたことを宣言すること」⇒「判決を下す」"日本語翻訳記事はこちら