「ぼくたちは、イランを爆撃したりしない。イランのみなさんが大好きです。」イラン人へのメッセージをのせたイスラエル発のFacebookのキャンペーンが、イランからの返事を受け取った。それは、同じくFacebookのキャンペーンで「私たちはイスラエルのみなさんの友だちです」というメッセージを届けるものだ。
イスラエル人のRonny Edryと彼の妻Michal Tamirは、テルアビブの小さなグラフィックデザインスクールPushpin MehinaのFacebookプロフィール上で、キャンペーンを始めた。
キャンペーンはインターネット上で多くの人々の注目を集めた。イスラエルの主要英字新聞Haaretzですら、こう記載した。「イスラエル人夫婦がインターネット上で始めた平和を求める訴えが、イスラエル人・イラン人両方から1000人を超える支持を受けている。全ての始まりは、2つのポスターだった。」
今やイラン人は「イラン発、平和と民主主義を求めて」と名づけられたFacebookのページに写真やメッセージを載せようと次々に投稿し、更に盛り上がりを見せている。
ファーストネームを添えたそれぞれの写真の後には、こう続く。「イスラエルのみなさん、私たちが欲しいのは核爆弾じゃなくて民主主義と平和。私たちはイスラエルのみなさんの友だちです」
Nimaのメッセージはこうだ。
ハッピーノウルーズ!(訳注:ノウルーズ(Nowrooz)はペルシア語でイラン暦の元日の意。)新しい時代の幕開けにしましょう!
私たちイラン人は、核爆弾は欲しくない。
私たちイラン人は、戦争は欲しくない。
私たちイラン人は、イスラム政権はいらない。
私たちイラン人は、テロリストグループの支援などしたくない。
私たちが欲しいのは民主主義!
私たちが欲しいのは平和!
私たちが欲しいのは尊厳!
私たちが欲しいのは自由なんだ!
平和に乾杯!
Amirの写真はこちら。
そして人権活動家
Ahmad Batebiは、イランの元政治犯である。テヘラン大学での研究期間中、抗議者仲間の血が飛び散ったシャツを抱えたBatebiの写真が1999年7月17日付けの雑誌『The Economist』の表紙を飾り、国際的に知名度を上げた。彼の写真はこちら。
イラン人とイスラエル人がバーチャル世界でまいた平和の種を現実世界でも収穫できる日が、いつか来るかもしれない。