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ボリビア:インターネット接続性向上を要求する活動家たち

カテゴリー: ラテンアメリカ, ボリビア, テクノロジー, デジタル・アクティビズム, 市民メディア

ボリビアでのインターネット接続性について、どこからでもつながる接続環境と最低限の速度を確保するよう、ブロガーや活動家らが要求している。

過去のグローバル・ボイスの記事 [1]にあるとおり、ボリビアインターネット接続性向上会議 [2] [es] が2012年1月に初めて開催された。上院議長Gabriela Montaño氏と面会した [3] [es]
Palabras Libres [4] [es] のブロガーMario R. Duránら活動家のグループが会議後、接続性向上を主張し続けた。

この活動はまた、この論争と現在の限られた接続状況を広く啓蒙し、広報しようする試みでもある。

このグループは、ウェブサイト Más y mejor internet para Bolivia [5] [es] (よりよいインターネット環境をボリビアへ)で支援を募っている。このウェブサイトは、「ボリビア人のための公平なインターネットアクセスを追い求めます。[…]超速スピードは求めませんが、許容最低限の速度は要求します。」

[6]

求む-全てのボリビア人により良いインターネットアクセスをIICD on Flickr, CC BY 2.0 撮影

様々なソーシャルメディアで飛び交っているこのインフォグラフィック [7] [es] は、ボリビアが接続性と帯域幅においてラテンアメリカで最も遅れている場所であることを示している。またこれは、同じ内陸国のパラグアイ他、近隣国と比べて、1Mbpsあたりのコストが6倍から11倍かかることも示している。

ボリビア人のICT推進の専門家である、電気エンジニアのSergio ToroがTIC para el desarrollo's [8] [es] というブログの記事 [9]にこうコメントしている。

el costo de una banda ancha superior a un megabyte es de 700 bolivianos, eso significa el 98% del salario mínimo, mientras que en Corea del Sur –por ejemplo- el mismo servicio cuesta un 0,2% del salario mínimo

1メガバイトあたりのコストが700ボリビアーノ(約102ドル)で、これは最低賃金の98%にあたる。一方、例えば韓国では、同じサービスが最低賃金の0.2%で提供されている。

インターネット接続を要求している活動家の一人に、Nuestra Cultura Primero [10]というブログを運営するEdgar Yanaがいる。Edgarはエルアルト市からバスで3時間半のところにある、チャグアヤの先住民コミュニティを拠点にするブロガーである。彼はボリビアインターネット接続性向上会議に出席し、最終報告書 [2] [es] では彼の状況がこう強調された。

Edgar Yana, comunario de Chaguaya menciona que tiene que viajar a El Alto para subir contenidos a su blog y que tener internet en su casa es una necesidad.

「ブログにコンテンツをアップロードするためにエルアルト市まで行かなければならない。家にインターネットを引くことは必要不可欠だ」、
とチャグアヤの現地コミュニティメンバーであるEdgar Yanaは強調している。

活動家たちは、ADSL Bolivia [11] [es] というFacebookグループや Más y mejor internet YA [12] [es] (より良いインターネットを今)というFacebookページに集い、Twitter上で #mejorinternetYA [13] [es] というハッシュタグでコメントを残している。

この活動の主たる目標は、 El Eco de los Pasos ブログ [14] [es] の記事でMario R. Duranによってこうまとめられている。

la meta es que en el 2014, todos los hogares bolivianos tengan acceso a 1 mbps (como velocidad mínima) a un costo menor a 20 dólares

目標は、2014年までにボリビアのすべての家庭で1Mbps(最低速度)のインターネットに20ドル以下で接続できるようにすることである。
校正:Kenichiro Seki [15]