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フランス:イスラム法をからかった週刊紙本社が全焼

[ 明記されていない限り、すべてのリンク先はフランス語 ]

2011年11月2日未明、風刺週刊紙シャルリエブドのパリの本社に火炎瓶が投げ込まれ[en] 事務所が全焼した。長い歴史のある、常に挑発的なこのフランスの週刊紙は、チュニジアとリビアで起こっていた出来事(訳注:2011年初頭から北アフリカ地域で本格化した一連の民主化運動)を風刺する「シャリーア週刊紙」を2日に出版した。イスラム教の預言者ムハンマドを「客員編集者」に見立て、「シャリーア週刊紙:笑い死にしなければ、鞭打ち100回」という見出しをつけている。

"And now, on top of Greece, I have to save Charlie" - French daily Liberation cover, drawn by Charlie Hebdo cartoonists - November 3, 2011.

「今はギリシアより先にシャルリを救わなければならない」 – フランスの日刊紙リベラシオンの表紙、シャルリエブドの漫画家作 – 2011年11月3日

警察の調査結果がまだ出ていない火災の2日後、フランスのメディア、政界およびソーシャルネットワークにも火がついた。新聞売り場では、シャルリエブドの最新号は売り切れた。ツイッターでは、前日の朝、ニュースが報じられてからというもの、ハッシュタグ #charliehebdo がフランスのトレンドトピックで最上位となっている。ツイッターのユーザには、論争の的となっている表紙をプロフィール写真に設定している者もいる。現在、フランスの日刊紙リベラシオンの事務所で業務を行っているシャルリエブドは、厳重なセキュリティの下、リベラシオンの表紙を制作した。

ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥールによれば、事務所が全焼した夜、シャルリエブドのウェブサイトもトルコのグループ Akincilar によって攻撃されたという (ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥールに送られてきたメッセージ (英語) を参照)。技術系ブロガー Korben は、書き換えられたウェブサイトのスクリーンキャプチャーを投稿した。

Defaced Charlie Hebdo website

Defaced Charlie Hebdo website

書き換えられたシャルリエブドのウェブサイト

これは、シャルリエブドが経験する風刺画とイスラムの初めてのいざこざではない。2007年には、シャルリエブドがパリ モスクのイマーム (訳注:イスラム教の指導者のこと) によって訴えられた。「痴人に愛されるのは難しい」という表題をつけて預言者ムハンマドを表紙に掲載したこと、編集提携の記念として有名なデンマークの風刺画 [en] を再出版したことが理由である。この出版に関する裁判では勝訴した。昨日、パリモスクの現職のイマームは火炎瓶による攻撃と風刺画の両方を非難した。

政教分離の原則に立つフランスは再び風刺 (および言論) の自由と宗教の尊重との葛藤の渦中にある。これは、2012年のフランス大統領選挙直前というセンシティブな状況との絡みで常に議論されている。

表現の自由

このニュースはフランスで大きな反応を引き起こした。多くの人が、この攻撃が表現の自由に対する耐え難い侮辱であると主張した。

フランス、マルセイユに活動拠点を置く弁護士、Hacen BOUKHELIFAこの攻撃を非難している

Rien, absolument rien ne peut justifier la violence d'extrémistes qui finalement n'acceptent pas la liberté d'expression à fortiori lorsqu'elle est exercée par un hebdomadaire satirique

何を持っても、表現の自由を尊重できないこれらの過激派による暴力を絶対に正当化することはできない。風刺週刊紙ともなれば、ことさらだ。

Capiaux Alain は続ける。

CHARLIE HEBDO mérite le soutien de quiconque entend défendre la liberté d'expression. Critiquer l'islam est un droit.

シャルリエブドは、表現の自由を大切にする全ての人に支持されているに違いない。誰もがイスラムを批評する権利を持っている。

しかし、Sidi_la など他の人々によると、フランスでは表現の自由に関してダブルスタンダードが適用されているという。ユダヤ人差別により訴えられ有罪を宣告されたフランスの喜劇俳優Dieudonné Mballa はこう書いている。

On donne la liberté d'expression quand il s'agit d'Islam mais quand Dieudo parle des juif il doit en payer le prix!= La France

イスラム教に関しては表現の自由が認められている一方で、私がユダヤ人について語ると、代償を払わなくてはならない。それがフランスだ。
Catholic manifesto on the walls of Paris "Let's defend Jesus Christ!" - by @egoflux on Twitter

パリのいたる所に貼られた「イエス・キリストを守ろう」というカトリック教徒のポスター - ツイッター@egofluxより

他の政教分離主義の監視機関に加えて、Tristan(@egoflux)
の投稿では、フランスのカトリック原理主義者によるデモにより、現在、パリである演劇が中断されていることを改めて考えさせられる。劇中にイエス・キリストを冒涜する場面がある。Tristan(@egoflux) は、パリ中に貼られたポスターの写真を投稿した。

Xavier (@dascritch) はうんざりしながら言う。

Y'en a marre des intégristes religieux. Cathos, Juifs ou Islamistes, vous ne représentez que l'ignorance, la haine et la mort.

宗教上の原理主義者はもうたくさんだ。カトリック教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒、お前らは無知、憎悪、死の象徴でしかない。

極右への激励

2012年のフランスの大統領選挙の候補者達がシャルリエブドを支援するために集まった。この出来事は極右大統領候補 Marine le Pen
にのみ有利に働くと Severin は予測する。

#charliehebdo brûle, Marine Le Pen gagne 3 points dans le dernier sondage. Symbolique d'une société à la dérive. #irresponsable

#charliehebdo が全焼してから Marine le Pen は最新の世論調査で3ポイント上昇した。社会の混迷の象徴だ。#irresponsible
 "Charlie (Hebdo) boosting the Right"- by @elpasolibre on Twitter

右派を激励するシャルリエブド – ツイッター@elpasolibreより

フェイスブック上での大混乱

シャルリエブドのフェイスブックはメッセージであふれている。

チュニジアの Mehri Yassine は次のようなメッセージを残している。

شهد أن لا إله إلا الله وأشهد أن محمد رسول الله

アラーのほかに神はいないことを証言する。ムハンマドはアラーの預言者であることを証言する。

Virgile Gaillard は辛らつなコメントをしている。

merci Charlie!! :( Grâce à vous, on détourne l'attention sur les vrais enjeux de la crise… On met de l'huile sur le feu de la haine de l'autre, on stigmatise le musulman parce que bcq vont être tenté par l'amalgame intégristes=musulmans

ありがとうシャルリ!君のおかげで真の危険から注意が逸らされた。他者に対する憎悪を煽る者がいる。イスラム教徒を非難する者がいる。なぜなら、多くの人は原理主義者とイスラム教徒をごちゃまぜにして同一視しがちだからである。

Erick Oster Saerkjaerは、2005 年に「ムハンマドの風刺画」に関する最初の論争が起こったデンマークから英語で応援メッセージを投稿した。

ユーモアは唯一の真実を見つけたと信じる人々が重要な疑問を問いかける手段だ。それが許されなければ愚者が勝利するだろう。

シャルリエブドは自社のページにアクセス制限を設けることを現在フェイスブックに要求している。投稿されたメッセージの多くが、人種および宗教的嫌悪の扇動を禁止するフランスの法律を侵害しているからだ。ツイッターのネチズンはフェイスブック上のシャルリエブドのページのコミュニティー・マネージャーに同情している。
Lauren Provost は、シャルリエブドが次のような求人広告を掲載することを想像する。

Charlie Hebdo cherche Community Manager. Compétence requise : gestion de crise et maîtrise de l'arabe

シャルリエブドがコミュニティー・マネージャーを募集。必須スキル:危機管理、アラビア語会話
より詳しく知りたい読者へ

インデックス オン センサーシップ (Index on censorship) は、アメリカおよびイギリスの2名の学者の見識を採り上げて、シャルリエブドの危機について2通りの見解を発表した。

備考:この投稿は Julie OwonoClaire Ulrich の共著である。
校正:Maiko Kamata

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