捜索救助活動を行うLiza Alert [ru] の発足はネット社会では異例である。2010年9月13日、Orekhovo-Zuevo(モスクワから80kmまたは50mile東の都市)でLiza Fomkina [en] が行方不明になった事件後、ロシア内務省とロシア非常事態省の不手際が明らかになった。人々の悲劇的事件への衝撃と援助を要請する声を受け、このような事件を二度と起こさないようにとボランティアの人々が結束するに至った。このようにしてオンライン捜索援助団体Liza Alertは生まれたのである。
Liza Alertの活動はクラウドソーシングに基づいている。プロジェクトのコミュニティが存在し、成長しているのは、もっぱらインターネットの力と幅広い範囲に散らばったボランティアのおかげである。
Liza Alertの特徴
- 大規模なボランティア基盤
- 発展したインフラ
- メディアやオンライン・コミュニティからの情報支援
- シンプルで機能的なサイト
- 実世界で行われる本当の援助
これまで主催者は、関心を持ってくれた市民ばかりでなく、捜索に役立つ技術を持った多くのエキスパートの獲得にも成功している。Liza Alertで行方不明になっている子供たちの捜索に当たっているボランティアの中には、捜索犬訓練士と追跡者(訳注:足跡などの痕跡から失踪者を探す人のこと)、四輪駆動と四輪バイクのドライバー、飛行機やボートのパイロットも含まれている。そのボランティアの一人であるNikolai Lomakinは次のように述べている。
森の中で行方不明になっている人がいるのに家でじっとしてはいられません。高い確率で彼らはまだ生存しているのです。その人達を見つけるまで私たちは捜索を続けるつもりです。
関心のある人は誰でもLiza Alertに貢献することができる。ボランティア・フォームに記入するだけで、現在行われているどの活動にも随時参加することが可能だ。
すべてのインターネット利用者がLiza Alertのサイトにアクセス可能だ。情報を得るにはとてもわかり易く機能的なサイトである。活動や現在行われている捜査などの新しい情報は随時更新されている。捜索願や活動への参加方法への問い合わせ電話番号もサイト上で閲覧可能だ。(ただし、過去に誘拐犯が捜査の手を逃れようとLiza Alertの情報を利用したため、捜査状況の詳細の一部には一般公開されていないものもある。)
原文 [ru]