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リビア:ごめんねクリス、ベンガジはあなたを守れなかった

カテゴリー: 中東・北アフリカ, リビア, ニュース速報, 国際関係, 市民メディア, 戦争・紛争, 抗議, 政治

この記事は2011年リビア反政府デモ [1]特集の一部です。

今日(2012年9月12日)、リビア人の小規模な群衆が、米国領事館襲撃 [2]を非難するため、ベンガジのAl Shajara広場に集まった。

クリストファー・スティーブンス大使を含む4人の米国人は、領事館の建物が群衆に取り囲まれたため、安全な場所に車で避難しようとしたところを、武装集団にロケット弾で攻撃され [3]殺害された。

報道によると、抗議する群衆 [4]は、イスラエル系米国人の映画製作者の作った預言者ムハンマドを揶揄(やゆ)する内容の映画に憤激して、領事館を取り囲んだ。
カイロでも同様の抗議行動があり、大使館の壁によじ登った人たちが米国旗を引き裂いて、イスラム教の旗に付け替えたという。

スティーブンス氏と3人の領事館員の殺害に、地域一帯のネットユーザーは非難の声を上げた。

Ahmed Sanallaはベンガジから、集会に参加した人たちが掲げていたプラカードの内容を、いくつかTwitterにアップしている。

彼は次のようにツイートした。

@ASanalla [5]: :ベンガジ(#Benghazi)のAlshajra広場に人が集まって、米国領事館襲撃を非難し、リビア(#Libya)の軍と警察に捜査活動を求めている。

スローガンの中にこんな一節があった[ar]。

هذه ثوره شباب لا قاعدة لا إرهاب. هتفات المتظاهرين في ميدان الشجرة
@ASanalla [6]: 「これは若者の革命だ、アルカイダやテロリストの革命じゃない」。これがAl Shajara広場でのスローガンのひとつだ。

抗議行動についてSanallaのアップした写真から、いくつかをここに選んでみた。

@ASanalla [7]: クリス・スティーブンスは全リビア人の友だった。画像は今日(9月12日)のベンガジ(#Benghazi)での、リビア(#Libya)米国領事館襲撃(#USEmbassyattack)に対する抗議行動のもの。pic.twitter.com/jcCkMTUh [8]

"Chris Stevens was a friend to all Libyans". Another sign held at the Benghazi protest today. Photo shared by Ahmed Sanalla on Twitter [9]

「クリス・スティーブンスは全リビア人の友だった」。今日(9月12日)のベンガジ抗議行動でのもう一つのプラカード。Twitter上のAhmed Sanallaによる写真

 

@ASanalla [10]: ごめんねクリス、ベンガジはあなたを守れなかった。画像は今日(9月12日)のベンガジ抗議行動より。

A Benghazi protester carries a sign which reads: "Sorry Chris, Benghazi Couldn't Protect You". Photograph shared on Twitter by Ahmed Sanalla [10]

ベンガジ抗議行動参加者が掲げるプラカードに『ごめんねクリス、ベンガジはあなたを守れなかった』と書かれている。Twitter上のAhmed Sanallaによる写真

@ASanalla [11]: 暴漢や人殺しどもはベンガジの代表じゃないし、イスラムの代表でもない。画像は今日(9月12日)のベンガジ抗議行動より。

"Thugs and killers don't represent Islam". Photograph from today's protest in Benghazi shared by @ASanalla on Twitter [11]

『イスラムを代表するのは暴漢や人殺しどもじゃない』 Ahmed Sanallaによる、Twitter上の今日(9月12日)のベンガジ抗議行動の写真

この記事は2011年リビア反政府デモ [1]特集の一部です。

校正:Takuya Oshige [12]