プエルトリコ:危機にある農地を守れ

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7月11日、サンフアンにあるラ・フォルタレサ(州知事官邸)前で、農業試験場の土地を守るためのデモが行われ、多くの人が集まった。 農業試験場は、マヤグエスキャンパスの一部としてプエルトリコ大学(UPR)農業科学部に属している。 農業試験場と農業の保全を支持する団体(略称:CODERA)や農業救済戦線(FRA)によって組織されたこのデモは、 ルイス・フォルツノ知事に対して、先日承認されたある法案を拒否するように要求していた。その法案とは、約50エーカーの農業試験場の土地を、グラボ市へ譲渡するようUPRに命じるものだ。

UPRがグラボ市への譲渡を命じられた土地は、プエルトリコの中で最高の農地とされている。この土地には米国農務省に認定された プエルトリコ初のオーガニック農園 があり、最も良い栽培方法や伝染病予防に関する多くの研究が現在も行われている。この土地をグラボ市へ譲渡するかわりに、氾濫原にある農業には不向きな土地が農業試験場に譲られることになった。グラボ市長ヴィクトール・M・ディアツは、この試験場の土地を、病院、公営住宅や学校等のインフラ整備のために使用する意向だ。

デモは、ビエホ・サンフアンのラ・フォルタレサ(プエルトリコの州知事官邸)前で行われた。 写真はクリストファー・トレス・ルゴによる撮影。UPR学生報道会の厚意により提供された。許可を得て掲載。

CODERAの求めに応じて、シエラクラブ(訳注:米国の自然保護団体)、リオピエドラスキャンパスの学生理事会や最近になって組織された労働人民党などの様々な団体が手を組んだ。

現在、プエルトリコで消費されている食糧のうち、地域内で生産されている量はとても少ない。85%以上の食糧が輸入品であり、この島は食糧供給を全面的に島外に頼っている状態だといえる。さらに、2002年から2005年の間に、プエルトリコはただでさえ少ない農地の内の20%を失っているのだ。農学者のイアン・パガン・ロイグのような専門家たちは、プエルトリコに起こりうる事態を以下のように警告している。

Los precios de alimentos han alcanzado picos históricos en los últimos 2 años. Tan reciente como en abril, el Banco Mundial reportó un aumento de 8% de los precios de los alimentos. La crisis alimentaria mundial está causando hambre y estragos en el planeta. Tan solo en la región Sahel en África alrededor de 17 millones de personas están sufriendo de hambruna a causa de la crisis alimentaria desencadenada por los altos precios de los alimentos y el cambio climático, según informa el Banco Mundial. Este panorama pone en especial peligro a Puerto Rico de sufrir de los estragos de la crisis alimentaria si no actuamos y defendemos las tierras agrícolas que quedan y potenciamos la agricultura local. La posibilidad de sufrir hambre en Puerto Rico es real y más probable de lo que todos creemos cuando dependemos de más de un 85% de importaciones del extranjero para nuestro sustento alimentario. No estamos en posición de perder ni una cuerda más de terreno agrícola. Cada espacio protegido para la agricultura representa la seguridad de un plato de comida para nuestro pueblo y las futuras generaciones.

食糧の価格はこの2年間で歴史的な頂点に達した。つい最近では、今年の4月に世界銀行が食糧価格の8%の上昇を報告している。 世界的な食糧危機が地球上で飢えと荒廃を引き起こしている。世界銀行によれば、食糧価格の高騰と気候変動を引き金とした食糧危機により、アフリカのサハラ地区だけでも17万の人々が飢餓に苦しんでいるという。この見通しからすると、今ある農地を守り地元の農業を強化するよう努めなければ、プエルトリコは食糧危機の惨劇により苦しむリスクが特に高い。食糧、食物の85%以上をも輸入に頼っているため、プエルトリコが食糧危機に陥る可能性は現実のもので、私たち皆が想像している以上にあり得る事なのだ。すでに農地を1エーカーすらも失うわけにはいかない所まで来ている。農業のために確保されている土地の各々が、現在の住民と未来の世代のための一皿の食べ物の保障に結びついているのだ。

農業試験場の土地の重要性への認識を高めるために、FacebookグループのUPR学生報道会は昨年、試験場への旅行を企画した。雑誌Diálogo Digital はその旅行の映像をYouTubeで公開した。

CODERAとFRAは、知事がこの土地の交換に関する法律に署名することを防ぐための強力なキャンペーンを開始し、この交換に対して不賛成であることを表明するために、ラ・フォルタレサに電話をかけ、政治家のTwitter にメッセージを送り、change.org(訳注:様々なキャンペーンを行うソーシャルアクションプラットフォーム)で嘆願書に署名するように市民へ働きかけている。

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