- Global Voices 日本語 - https://jp.globalvoices.org -

世界の『江南スタイル』パロディ・トップ10

カテゴリー: 北アメリカ, 東アジア, アメリカ, 中国, 韓国, ユーモア, 市民メディア, 芸術・文化, 音楽

覚えやすい歌におマヌケなダンスでセンセーションを巻き起こした、韓国のラッパーPSYの「江南スタイル[en] [1]」は、YouTubeで今日(2012年11月3日)現在6億3000万の再生回数を数え、YouTube史上最多の高評価を集めた動画[en] [2]としてギネス世界記録を破った。

このバイラル動画に、数えきれないユーザーが自分流を作りたくなったのも不思議はない。ここに挙げるのは、たくさんのパロディ動画の中から選び出された、江南スタイル・ものまねベスト10である。

まずは、政治を風刺した江南スタイルから。

1.艾未未の江南風抵抗運動

最近話題の江南ダンサーの一人は、高名な中国のアーティストで社会活動家の艾未未 [3]である。艾未未がショッキングピンクのシャツでこの動画に登場し、おバカだが情熱的な「乗馬」風ダンスを踊りまくったことは、大々的に報じられた。しかし、手錠をはめたり、動画タイトルを『草泥馬 [4]』に取り替えたりして、検閲に対するメッセージを込めることも忘れなかった。(こちらの説明を参照のこと[en] [5]

2. アメリカ大統領選、ミット・ロムニー=スタイル

差し迫ってくる米大統領選に伴い、カレッジ・ユーモア[en] [6](訳注:米国のコメディ動画サイト)が制作したのがこの動画である。共和党大統領候補ミット・ロムニーのそっくりさんが、動画中のラップとダンスで、ぜいたくな暮らしを送る世事に疎い金満男、というロムニーの評判を冷やかしている。

3. ボリビアン=スタイル

江南スタイルはボリビアの政界にも上陸している。ボリビア人YouTubeユーザーKwonBanYaは、エボ・ [7]モラレス [7]大統領とAlvaro García Linera副大統領をフィーチャーした動画をアップした。その他の与野党の選抜メンバーもカメオ出演している。

+番外−国連スタイル

厳密にはパロディ動画ではないが、一見の価値ありなのがこちら。国連事務総長潘基文は韓国人だが、ニューヨーク国連本部でPSYと江南スタイルを踊ったときの映像である。

今度は、もっと変わったパロディを見ていこう。

4. 受刑者スタイル

セブ地区拘留更生施設[en] [8]日課に振付ダンスを取り入れて、受刑者を更生させることで知られている。オレンジのつなぎを着た大勢の受刑者が一斉にギャロップする、この驚きの光景をご覧あれ。

5. ライフガード=スタイル

H楽しむことものらくらすることも、害がなさそうに思えるが、しかしそれは場所による。仕事場などではもってのほかだ。
カリフォルニア州エルモンテの水難救助員が、市民プールでユニフォームのまま登場する、この江南スタイルのパロディを投稿したところ、14人が解雇された。Kポップの人気者PSY自らが、彼らの復職を嘆願した[en] [9]。市ではこの水難救助員たちの再雇用を、最近票決した[en] [10]

ところで、PSYはユーザーによる自身のヒットソングのリメイクに対し、コメントすることがよくある。

6. オハイオ大学マーチングバンドの江南スタイル

彼はインタビューで、あるマーチングバンドによる『 [11]心に触れる』トリビュートを見つけた[en] [11]、と語った。
オハイオ大学マーチングバンドによる、この動画がそれである。

そして最後に、最もありえないトリビュートを…

7. ノーム・チョムスキー・スタイル

マサチューセッツ工科大学の江南スタイルパロディ動画は、世界的に知られた言語学者の一人で社会活動家のノーム・ [12]チョムスキー [12]を登場させたことから、バイラル化してきている[en] [13]

8. 人気スポーツ選手によるフラッシュモブ

PSYの歌に合わせてギャロップする人気スポーツ選手は何人もいるが、中でもこれはNBA選手Roy Hibbertの仕掛けたフラッシュモブ(訳注:公共の場所でゲリラ的に突然始まる集団パフォーマンス)である。

9. ブルネイ=スタイル

ブルネイ [14]は韓国人にとって、まさかそこから江南スタイルを聞けるとは思わなかった、という最たる場所の一つだろう。
しかしここに、地球の裏側から届いた、ノリのいいパロディ動画がある。

10. 海軍の江南スタイル

米国海軍兵学校の水兵のグループが、PSYのヒット曲に合わせて歌い、白い制服を着てギャロップしまくった。
非難を浴びることになった水難救助員たちとは違い、この海軍兵学校生たちは、海軍から承認を得た[en] [15]と報じられている。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=xhHufV9g4k4 [16]

あなたのお気に入りの江南スタイル・パロディを、見逃してはいなかっただろうか。
コメントでお知らせいただきたい。

校正:Tomohiro Asada [17]