人々はカイロの中心部でありエジプト改革の中心地でもあるタハリール広場に戻り、大統領の辞任を要求して抗議した。その場所はモハムド・モルシ自身が大統領に選出された場所でもある。彼らの抗議は本日(2012年11月30日)発表された、イスラム主義勢力によって練られた拙速な憲法草案に対しても行われている。この新たな草案は、旧エジプトの政府システムを反映させた草案で、女性の権利と言論の自由を侵害する条項を含んでいる。
大統領の決定を裁判所が覆すことはできないとするなど、モルシ大統領が司法の無効化を発表したことをうけ、デモ隊は8日前、街に繰り出した。その際に、デモ隊は裁判所に彼の決定を許してはならないと訴えた。こうした怒れるデモ抗議者達はタハリール広場に大勢で結集し、新たなファラオとムスリム同胞団が力を掌握しすぎていることに対して抗議した。
ブロガーの Lilian Wagdy は 今日のタハリールの様子を彼女の flickr でシェアしている。
多くの人々がモルシをエジプトの新しいファラオと呼び、ムッソリーニとヒトラーなどの独裁者との類似を指摘している。ネチズンの間ではモルシ(Mursi)とムッソリーニ(Mussolini)の名をもじって掛け合わせた、モルソリーニ(Mursolini)という呼び名が定着している。
Wagdy が今日の抗議の様子の写真をシェアしている。ファラオに扮したデモ隊もいる。
抗議者達が持った横断幕にはこう書かれている。 [ar]
独裁者には NO と言おう。モルシのルネッサンスはヒトラーのルネッサンスとまったく同じだ。絶対的な支配力は完全な汚職だ。
ある人は、無知の終焉を求めている。
またモルシがメンバーを率いるムスリム同胞団の勢力拡大を批難する人もいる。
エジプト革命で亡くなった人々の精神は今日のデモに通じている。Wagdy がこれらの写真をシェア。
最後に、象徴的なタハリール広場での夜の座り込みの写真を掲載する。