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ポルトガル語圏の2012年

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毎年、年の暮れが近づく頃、ポルトガル語オンライン圏内の行動と想像[jp]の中から、いくつかの市民メディアを選んでいる。

主要メディアは、多くの場合において、このポルトガル語圏8ヶ国の社会、文化、政治、および環境問題を広く深く取り上げることができていない。しかし、この世界中の広大な言語圏の市民メディアは、そのギャップを埋め、社会意識を高める役割をしている。

それは、ブラジル政府が導入した開発政策とその政策が「カボクロ」(川沿いで生活する者達)とブラジル国内のアマゾン川流域の彼らの地域社会に及ぼす影響についても言える。シングー川におけるベロ・モンテダムの建設はおそらく国内そして国境を越えて大きな議論をもたらした問題であろう。10月、若い先住民でシングーの活動家であるサニー・カラパロは、先住民族の文化を広め、彼女が行っているパラー州のボルタ・グランジ・ド・シング地域保護キャンペーンの参加を呼びかける上で、インターネットをツールとしてどのように活用しているのかを、私たちに語ってくれた。

11月、グアラニ・カイオワ反対運動への叫びは、マット・グロッソ・ド・ソル州イグアテミ町にあるプイェリト・ケイ/ムバラカイの村から、土地の先住権を求める世界中での反対運動に広まった

In November, the Cry of Resistance of the Guarani Kaiowá triggered a worldwide wave of protests in solidarity with the Indigenous Guarani-Kaiowá and their cause.

写真:ブラジリアにて5,000本の十字架が立てられた. イティバン・コミック・グループのフェイスブック掲載.

年間通じ、ブラジル人移民の一連の記事は、主要メディアでは実現されないような新たな航路を示してくれた。

震災後のブラジル人コミュニティーのための、日本の「出稼ぎ(Dekasegi)」ブロガーからサン・パウロ在住の93歳のシリア人移民、「ブラジレバニーズ」(レバノン系ブラジル人)の歴史やその他の物語。ブラジルの移民政策自体が新たな問題に直面している。12月、サン・パウロの移民協会が、国の法的権利を求めてデモを開催した。ブラジル人による海外移住もまた議論の的となっている。年末にポルトガル弁護士連盟理事が、ブラジルがポルトガルに一番多く輸出したものは売春婦であるという発言の後に、海外でブラジル人女性がどのように見られているかという観点が特に議論を呼んだ。

議論を沈着させる意味でも、音楽の話題を少し紹介したい。ブラジル人が今年、他にも輸出したのはミシェル・テロのヒット曲「Oh if I Cath you」である。YouTubeのオフィシャル動画へのアクセスは4億7千万にも達している。テロの世界的な大きな成功は、江南スタイルには及ばないものの、年初に間違いなく「テロバライゼーション」現象をもたらし、様々な言語で何十ものバージョンが生まれた。テロの曲が議論を醸し出す質であったことから、海外におけるブラジル文化を表すものとして相応しいか否かという点を含め、批評家達を駆り立てた。

文化と識字においては、「自転車によって、小さな図書館[jp]と太陽光発電によるインターネットアクセスをサン・パウロ市のホームレスに無料で提供する「ビシクロテカ」と、若いカーボベルデ人ジャーナリストOdair Varelaが開催した7週間およぶブログでの創作文芸コンテストでのに注目したい。

 

市民参加への基盤

2012年モザンビークでは、アナログの世界とインターネットの世界を結ぶ興味深い市民参加の新たな取り組みが行われた。

 

Up North, in Cabo Delgado, an "open terrace" hosts monthly public debates - which are transcribed live to Facebook - allowing for the discussion and dissemination of important issues such as the missing transparency in the extractive mega projects in the country.

モザンビークの北部、カボ・デルガードにおいて、毎月「オープン テラス」という公開討論が行われ、それはフェイスブックに転写され、国の大規模な資源採掘プロジェクトの透明性の欠如等の重要な問題を議論、普及する場所を提供している。写真:テラソ・アベルト(カボ・デルガードの公開討論)のフェイスブック掲載

マプトの人民の壁は、@ヴェルダージ新聞の大規模な外壁を形成する本格的な「フェイスブックのウォールのアナログ版」であり、市民が誰でも公にオープンに不平を表現できる場所を提供している。メッセージは後に@Verdageのメディアに転写される。印刷版の新聞や、フェイスブックやウェブサイトにも掲載される。

トフォの地元ダイビングスクール、ビトンガ・ダイバーズは、モザンビークの主要な観光ビーチの一つで行われている乱獲から海洋生物を保護する必要性を呼びかけている

インターネットのアクセスに大きな格差があるギニア・ビサウでは、4月にライジング・ヴォイスが特集を組んだCENATIC という名のデジタル・インクルージョンプロジェクトが、維持するためには高いコストがかかることを理由に年末閉鎖を余儀なくされた。CENATICは、より良いインターネットのアクセス環境がいかに仕事にプラスとなるかを探ることに興味を持つ個人や組織に対して、良心的な価格でのインターネットアクセスと支援を行うことを主旨としている地元のNGOによって始まった。

From Sao Tome and Principe, STP Radio (Somos Todos Primos / We Are All Cousins)

12月にグローバル・ヴォイスは、サントメ・プリンシペのラジオ局でディアスポラを結束させる重要な役目を果しているSTPラジオ(Somos Todos Primos:私達は皆いとこだ)にインタビューした。

未来への展望

政治の世界では、2012年は、東ティモールでは大統領選挙議会選挙の年であり、ブラジルでは市議会選挙、カーボ・べルデでは地方選挙の年であった。アンゴラでは、エドゥアルド・サントス氏が33年にわたる政権の座を経て再選された。市民メディアを通して見るこの国の複雑な発展の方向性は別の投稿記事「アンゴラの変化の年 しかしながら変化なし」に要訳されている。

 

11月下旬、サントメ・プリンシペは政治的危機に陥った。2012年4月、ギニア・ビサウでは、新たな軍事クーデターが政権を奪った。10月の投稿記事によると

While the international institutions express “concern” and conduct meetings, the people of Guinea-Bissau have little outlet for their fears and frustrations.

国際組織は「懸念」を示し、会議を催しているが、ギニア・ビサウの人々が恐れや苛立ちを出せる捌け口は極めて少ない。

ポルトガルでは、一般人の生活環境が更に厳しいものになるであろうヨーロッパの経済危機における緊縮政策に反対する多数のデモと二つのストライキが行われた。参加人数最大のデモは、9月に「くたばれトロイカ!我々が欲しいのは日普通の生活だ!」というモットーの下行われた。

デジタルプラットフォームの元来の使用方法がアクティビズムのために多様化する中で、私たちを今年初旬注目させた好奇心をそそる人物は75歳の神父であり、マリオ・パイス・デ・オリヴェイラ[pt]というライターである。彼は宗教的目的でソーシャルネットワークを使用し、時事問題に対する彼独自の、そして破壊的な考えを伝えており、何百という動画をYouTuebe上に投稿し、フェイスブックには何千もの友達がいる。今年を彼の破壊的な説教からシンプルなものを引用して締めくくろうと思う。2013年が何をもたらそうとも、

We must come up with new ways to transform society

社会を変える新たな方法を考え出さなくてはならない。

校正:Kanako Hasegawa