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中国:異常な水質汚濁を市民が記録

1月中旬、有害なスモッグの影響について中国国内が騒然としているなか、水質汚濁の状況も深刻になっていることが、中国全土の河川の真の姿をチェックしようとするネット上のキャンペーンにより最近明らかになった。

このキャンペーンを主宰している人物は、元調査ジャーナリストで、現在は著名な社会活動家のDeng Fei(@飞)である。彼は河川のスナップ写真を撮り、それをマイクロブログサービスのウェイボーに投稿するようキャンペーン参加者に呼びかけた[zh]。

#你家河流还好吗?#过年在家,请拍下你家乡的那条河流,然后上传微博,让我们看见。

#皆さんの故郷の川はどのような状態でしたか。# 故郷で中国の新年を祝っている間に、川の写真を撮りウェイボーに投稿し、誰もが閲覧できるようにしましょう。

彼の呼びかけは共感を得た。写真を見た多くの人たちが汚染された河川の状態に対してインターネット上で怒りの声を上げた。ネチズンによって投稿された写真には河川沿いに捨てられたゴミが写っている。

A collection of microbloggers' photos of river pollution near their hometown.

マイクロブログに集められた、故郷の汚染されている河川の写真(@家乡污染全民拍より)

中国監察部によれば、毎年1700件以上の水質汚濁が発生していると推定されている。世界銀行は、2007年の報告書「中国における汚染のコスト」の中で、中国農村地域では水質汚濁および大気汚染によって毎年75万人が早死しているとして、同地域内の水質汚濁の状況を「深刻な問題」と分類した。

@xiaotaiyang1988 (@土豆_连种带挖)は汚濁について下記のように記述している。

#回家看河#家里这条护城河已经由臭变成非常臭由脏变成非常脏了。县西引进了二化工程,连我上初中的弟弟都说,那是在市里赶来赶去没办法开在我们县了,因为好不容易招商引资来个项目,浓烟直冒。河两边的住户生活废水全都直接入河,前几年还听说在治理,现在破罐子破摔了。@邓飞

#河川をチェックするために帰郷# 私の故郷の堀の状態は、汚染され悪臭を発する状態から非常に汚染され非常に悪臭を発する状態へと悪化した。化学工場が郡の西部に誘致されたためにそうなったのだ。中学生の弟でさえ、その工場は都市では操業できないので、この郡に誘致されたのだと言っている。また、その工場は、投資を引きつけることが難しいことを考えると都市では操業できないので、この郡に誘致されたのだと言っている。真っ黒な煙が(その工場)から排出されているし、河川沿いの住民が排出する汚水が直接河川に流れ込んでいる。住民は数年前まではこの問題に取り組もうとする意欲を持っていた。だが今は全くそのような気力を失ってしまった。@DengFei

@FlyOnTheSea (@海阔依飞)は皮肉っぽく下記のように述べている。

#你家河流还好吗# 那是个不能靠近的禁区………

#あなたの街の河川の状況はいかがですか# それ(河川)は、近づいてはいけないと規制されている区域である。

幾つかの中国メディアも水質汚濁撲滅運動に加わった。痛烈な報道で知られる北京ニュース社(@新京报)はゾッとするような写真をウェイボーの公式アカウントに掲載した[zh] 。

中国地质调查局专家称,全国90%的地下水遭受了不同程度的污染,其中60%污染严重。据新华网报道,有关部门对118个城市连续监测数据显示,约有64%的城市地下水遭受严重污染,33%的地下水受到轻度污染,基本清洁的城市地下水只有3%。

中国地質調査局の専門家によれば、90%の地下水は程度の差はあるが汚染されている。そのうち60%の汚染の状態は深刻である。新華社オンラインによれば、118都市の関連モニタリング部局が採取したデータでは、都市の地下水の64%は深刻に汚染されており、33%は軽度の汚染、そしてわずか3%が並の水質だとされている。

中国政府の意向を公式に伝える新聞、人民日報(@人民日報)でさえこの問題を取り上げ[zh]、ウェイボー上で重大な警告を発した。

【微评论:向地下水污染“宣战”】节日的喜庆气氛中,一些地方地下水污染的现实让人揪心。污水注入地下,势必污染水源,残害当代、祸延后世。企业不能为利 润而荼毒苍生,政府部门也不能为政绩而放任纵容。我们不要断子绝孙的GDP,从政府到公众,都应吹响治理水污染的集结号,为美丽中国蓄积纯净水源。

【マイクロコメント:地下水汚染へ「宣戦布告」】休日気分の真っただ中で、地下水汚染の実態が人々を不安に陥れた。汚水の地下処分によって、水源が汚染されるのは避けられないだろう。また、それは現世代の人々に危害を加えるばかりでなく、そのダメージは次の世代にまで引き継がれるだろう。企業はより高い利益を求めるあまり、人々を毒するようなことをしてはならない。また、政府機関は効率を追求するあまり、規制を緩めるようなことをしてはならない。我々はGDPを追求するあまり次の世代を殺してしまうようなことは望まない。だから、政府から人民に至るまで、国を挙げて水質汚濁防止の理念を高らかに宣言し、美しい中国のために清澄な水源を守るべきだ。

サイバー空間の中でのやり取りが過熱しメディアの注目が集まる中で、水質汚濁の広がりを明らかにしようとする動きの兆候が認められる。弁護士のGang Yuanchun (@元春律师)は彼のウェイボーアカウントに下記のようなメッセージを投稿している。

:【地下水污染曝光与封杀今夜决战,记者被困,求声援】据@邓飞 和@冯永锋消息:山东淮坊一方面派员进京,试图疏通某部门下发封口令,阻止媒体曝光该地区水污染问题,央视已经做好的片子已被潍坊成功封杀了。另一方面:记者仍旧在潍坊被40多人软禁中。

【地下水汚染の暴露および今夜の闘争への妨害、記者の拘束、支持が必要】@DengFei および @FengYongFengによれば、山東省イ坊市は同市の水質汚濁問題をメディアが明らかにしようとしているのを阻止するため検閲を執行しようとして、職員を北京へ派遣し「ある部局」と協議した。その結果、CCTVはすでにニュースを作成し終えていたが、同市はそのニュースを流すのを阻止することに成功した。一方、イ坊市の複数のジャーナリストが40人ほどの監視人のもとに自宅に軟禁されている。

このメッセージは問題のデリケートさを考慮し、後に削除された。

環境悪化の問題は、中国共産党にとっての課題であると同時に、一般大衆にとっても大きな関心事となっている。中国の過去10年にわたる経済急成長への執着は、環境へ大きな打撃を与えてきた。そして、物質的な恩恵だけでは満足しない一般大衆の怒りを買っている。

2012年7月28日、近くの製紙工場による水質汚濁に悩む数千の大衆が街に繰り出し、中国沿岸の江蘇省啓東市にある地方政府事務所を襲った。また、今年1月にはグローバル・ボイスは、政府が水質汚濁の情報を流さなかったために、毒性のある水を飲みその水で風呂に入っていた邯鄲(かんたん)市の住民のことを報じた。

工業生産を活性化することにより、減速気味の経済を押し上げようとする政策と国民の健康危機によって引き起こされ危険性をはらんだ社会不安の間の平衡を保とうとする試みは、中国当局にとって厄介な政治的難問となっている。

校正:Takuya Oshige