マラウイの大統領ジョイス・バンダ氏が、議員に未払いの燃料手当を支給しないと主張したことで、議会に混乱 がおきた。彼女は、政府には手当を払うお金がないと述べた。
議員たちは、2009年までさかのぼった1000万クワチャ(およそ27,778ドル)分の燃料手当を要求している。そしてバンダ氏の拒否は、 議会と、支払われるべきものを支払ってもらおう と主張する議員たちには受け入れられていない。彼らはまた、月に500リットルの燃料を各議員に配給することを求めている。
この国の経済が悪化しているときに議員たちは燃料手当を受け取る資格があるのか、ということを中心に、マラウイ人の間で熱い議論が沸き起こった。 市民社会の組織や個人は、政府に彼らの要求を無視するよう訴えている。ブロガーであるPearson Nkhoma は、「マラウイの政治を動かしているカルマ」というタイトルの記事の中で、大統領と多くのマラウイ人が取る立場に賛同し、このように書いている。
給料その他の手当を減らすべきときが近づいている。我々雇用者が得ている以上のものを被雇用者たちに支払っている余裕はない。我々はもう、このような社会正義に反した不条理につきあっている余裕はないのである…これらの被雇用者たちを雇っているマラウイ人は、雇用者が得るものをもらうべきであって、その逆ではない。また、雇用者たちは、国旗を変更する法案、禁止命令法案、第三期法案などのような人気のない政策を通す以外何もしていない。
Pearson Nkhoma が議員たちの要求に関する国民投票を呼びかけたのに対し、ジャーナリストであるMabvuto Bandaは、彼らのことをわがままと称した。
@bvutoB。私の理解によると、議員たちは、未納かどうかに関係なく、ボーナスを受け取るだけのことを何も成し遂げていない。立法者として、議員たちは後ろ向きで、国を周回させることに長けていただけだった。私は尋ねたい。2009年以来の彼らの業績として私たちが理性をもって指摘できるものは何か?
もう一人のブロガーHenry Chizimba は、議員たちは大統領に息つく暇を与えるべきだと感じている。彼は全く大統領のファンではないが、議員たちは彼女の政権を打ち倒すことで頭がいっぱいのようだと彼は言う。この動向について言及した「品がない民主主義真っ盛り」という記事の中で、彼はこのように結ぶ。
もし、ご立派な議員たちが、本気で選挙区民に仕えようと思うならば、今回彼らが政府をやめさせることを認めよう。彼らが経済的な奇跡を起こして、最近の値上がりした賃金を支払えるようになること、そしてさらに重要なことに、経済を回復させること望みつつ、バンダ政権に息つく暇を与えさせよう。この重大な局面において、当記事はその問題の現状を変えることはないが、ご立派な議員たちの1000万MK(マラウイクワチャ)の要求が愚かしく自己中心的で、悪く言えば非国民であることを目ざとく指摘する。最も悲しいことに、その要求は真っ盛りな品がない民主主義のようである。
2011年からのKondwani Munthaliの記事は、国民予算発表を受けて、ここ最近の賃金や受給資格をめぐる騒動に対する非常に貴重な手引きを示している。この記事は、公務員と議員の賃金の違いを強調している。ここ18ヶ月間、賃金の変化はあったのかもしれないが、その変化は微々たるものだった。Munthaliは主張する。
基本的に、給与額と加入する公的サービスの額において、議員たちとはおよそ320万クワチャの格差がある一方、普通の公務員は、値上がりした小型バス料金(主要な部品が値上がりしている)や家賃(源泉課税)、家庭用のもの(肉、くず肉、水、塩)の支払いをしなければならない。そして、電気や水の供給不足による低生産に加えて、新しい税の課税による企業での人員削減の可能性と共に、燃料不足や外貨不足が経済を停滞させる…
しかし、彼らと同じくらい貧しい、1日300クワチャで生活している多数派の人たち(推定500万人)は「新たに登場した経済的自由」のために貢献し続けなければならない。その一方で、大統領、首相たち、議員たちは、市場価格2000万クワチャ相当の新品の4X4を運転し、自家用車の減税を受け、毎年400万クワチャの手当をもらっている。さらに特筆すべきは、貧しい人々に対して倹約を説き続けている。
マラウイの経済は回復モードに入っている。政府は無数の開発課題に対応すべくベストを尽くしているようだが、ここ数ヶ月の深刻な穀物不足がそれらに損失をもたらし始めている。このことから多くのマラウイ人は、最近の議員たちの要求が、良く見ても筋違い、悪く見て完全なわがままだと信じるようになってきている。