特に注意がない限り、リンク先はすべて英語です。
インターネット、携帯電話、その他これに類する進歩の成果は人間が生活するために欠くことができないものになりつつある。そしてその技術の成果によって人々を新しい場所へと組み込んでいったのだ。ウェブサイトに登録したり、ソーシャルネットワークの世論調査に書き込みをしたり、あるいはインスタグラムの写真をアップロードしたりすることによって、否応なくデータベースを巨大化させ、バーチャルライフの物語を紡ぎ続けている。私達がコミュニケーションを取る人々、電話を掛ける場所、検索エンジンに入れる言葉―これらはすべて疑いなく秘密情報であることは明らかであるが、利用できるのは私たちだけではない。
インターネットユーザーのデータが使用されている例がたくさんある。最も明らかなものはPRISMと関係がある。PRISMとは米政府のプログラムでしばしば今日のニュースに取り上げられている。その問題は法定に持ち込んで争われ、企業はより迅速にデータ記録を暗号化するようになってきている。企業 の中には秘密情報を守ることに成功しているところもある。しかし多くの企業は政府からの要求の隠蔽を余儀なくされておりユーザーは危険にさらされ続けている。
この問題について援助を得るため、多くの企業がTactical Technology Collectiveに頼っている。これは情報に関する権利について関心のあるヨーロッパやアジア、アフリカを拠点とする技術者、デザイナー、弁護士を団結させるプロジェクトである。その団体のウェブサイトでは第三者がどのような情報を使用しているか調査出来るだけでなく、デジタル著作権をめぐる争いに対する防衛技術についても情報収集することができる。
当該団体の管理者達は暗号化は両刃の剣であると警告している。ユーザーの「痕跡」を減らし基本的な保護レベルを確保する一方で、完全に「痕跡」を消そうとすればより注意を引いてしまう可能性もある。したがって大いに成長しつつある利用可能なツールとリソースを選択することが重要である。「私と私の影」 のウェブサイトではこれらに対する一番良い手段を収集、掲載している。
そのサイトはそれぞれのアプリやプログラムを分類し、その機能や特色の簡単な説明を提供したり、開発者のサイトのリンクを張ったりしている。「私と私の影」はインターネットブラウザリストを推奨しているが、奇妙なことに一番人気のサイトはMozilla's Firefox だそうである。このブラウザは正式に認められた非営利組織が開発しており、自由にダウンロードができる様々なアドオン機能を経由して暗号化を認めている。興味深いことに、Google Chromeはユーザー情報保護が十分でない。なので第三者にとってはGoogleプロフィールに接続してユーザーのデータを集めることは容易である。
「私と私の影」によると、最も良い検索エンジンはDuck Duck Go,である。Duck Duck Go,ではユーザーの検索要求データをいかなる第三者とも共有することはない。これはBlingやGoogleについては当てはまらない。また「私と私の影」はおすすめのビデオチャット、電子メールのやり取り用プログラム、共有作業おけるリソースをリストアップしている。その他にも 役に立つツールを集めた全カタログを提供している。またウェブサイトのデザインも対話式で快適なものとなっている。
技術サポートに加えて、ビジターは会員登録をすると細心の重要な情報を受け取ることができる。ユーザーはどのように自分たちの情報が使用され得るのか、ユーザー同意書には何が書かれているのかがわかり、フェイスブック、ヤフー、インスタグラム等から機密保持の覚書の抜粋を読むことができる。
そのサイトの資源部が開発したゲーム、Date Dealerは特に面白い。
そのゲームではユーザーが合法、非合法に関わらず、あらゆる必要な手段を用いて自分たち独自の情報帝国を作らなければならない。時には情報を保険会社や重要な利益集団に売ったり、ハッカー、活動家、マスコミからの攻撃を防ぐこともする。実際にはありえそうもないことだが、このゲームは止められない巨大システムのメカニズムを良く示している。