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ソーシャルメディアが災害救援を切り開く?

世界中でモバイル技術がより身近なものとして進化し続ける中、人道的危機が起こると即座にその画像がインターネットに投稿され、次々に更新される。災害発生時には、ソーシャルメディア上に大量のデータが出現する重大な局面がある。被害状況が明らかになるに連れ、新たな情報が刻々と投稿されるのである。

これは、人道的対応に必要な情報が豊富にあるとも言える。ただし、その情報が人道救援側に理解されていれば、の話だ。

この種のデータを記録、分類、翻訳することは、効果的ながらも複雑でややこしい手法だということがわかっている。情報は、世界中のボランティアの手によって処理され、役立つものになるが、それもうまく整理されていればの話だ。

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MicroMappers[en]は新しくリリースされた集合アプリで、一般の人々が極めて簡単に情報にアクセスし、処理する方法を提供する計画だ。このデータ処理を通して、最も危機に瀕している地域をつきとめ、迅速かつ効果的に人道救援チームを支援することを目的としている。 

このアプリの開発者、パトリック マイヤー氏[en]は、「ビッグデータ」をどう扱うかが鍵になると述べている:

“There were 20 million tweets during Hurricane Sandy, how are we going to go through that without sophisticated machine learning an advanced computing technologies?”

ハリケーン「サンディ」の襲来中には、2千万ものツイートがあった。高度なコンピューティング技術を取り入れた高機能マシンなくして、どうやってこんなに膨大な数を処理できる?

 

このアイデアは、ネット上の人道的取り組みを民主化するものである。すなわち、人々がリアルタイムで参加し、支援できるようにする。ウェブサイトにはこう記載されている。

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ようこそ、MicroMappersへ!
あなたがこれを読んでいるのは、次のことができるからです。
(1)字が読める
(2)インターネットにアクセスできる
(3)マウスの使い方がわかる
つまり、あなたもデジタル・ヒューマニストになれるのです!

このアプリは、マイクロタスキング[en]という手法を用いて作られている。これは、大きく複雑なタスクをずっと小さく簡単なタスクに分解することをコンセプトとしている。

MicroMappersのウェブサイトに一例がある。

The United Nations recently asked digital humanitarian volunteers to carry out a Twitter-based rapid damage assessment following the devastating typhoon that hit the Philippines. So volunteers used a Microtasking App to tag individual tweets if said tweets had a link that pointed to an image or video documenting typhoon damage.

国連は先日、ネット上の人道的ボランティアに対し、フィリピンに壊滅的な被害をもたらした台風について、ツイッターを元に迅速な被害評価を行うよう求めた。 そこで、ボランティアは、マイクロタスキングアプリを使い、台風による被害を伝える画像や動画へのリンクを含むツイートをタグ付けした。

 

「大量のツイートをふるいにかけ、分類し、地理情報を参照する」というこのプロジェクト[en]は、 CrowdCrafting[en]を用いて作られ、その情報の一部は同災害のGoogle's Crisis Mapにも使われた。

2012年フィリピンを襲った台風に関するOCHA報告に掲載された地図。全てソーシャルメディアから収集したデータに基づいている。

2012年フィリピンを襲った台風に関するOCHA報告に掲載された地図。全てソーシャルメディアから収集したデータに基づいている。

MicroMappersは3つの主要アプリから構成される予定だ(将来さらに追加される可能性もある):

- 翻訳:  ツイートを多言語へ翻訳
アクセス:  現地の画像や動画にリンク
地理情報:  ボランティアが災害の発生場所を正確に特定し、画像として被害レベルを評価できるようにする。

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もし具体的に定義された被災地域内に位置情報付きの画像が十分な数あれば、Photosynth[en]のようなアプリに取り込んで迅速な被害評価を実現できるかもしれない。この技術は、ユーザーが作り出した画像コンテンツを繋ぎ合わせて、3次元の新たな画像を作り出すものだ。

マイヤー氏は、これら課題の一部は、おそらく高度で自動化されたコンピューティングプラットフォームにおいて処理可能であり、最終的にボランティアと連携して機能することで、可能な限り有効かつ迅速なものとなり得る、と指摘する [en]。彼はこのプロジェクトによって、「ソーシャルネットワークが災害の証人となり、次々に明らかになる惨事の共有証拠となり得る」と述べている。

このウェブサイトが立ち上がれば、(本記事の公開日、2013年5月15日にマイヤー氏のTedX講演に合わせて立ち上げられた。)ボランティアは参加登録しておけば[en]災害が発生した際に通知を受け取り、参加することができる。また、この技術に慣れるために、昨年のフィリピンにおける台風災害を基にしたトレーニング用データも揃っている。

MicroMappersは国連、QCRI[en]、CrowdCrafting[en]のパートナーシップで成り立つ。ネット上の人道的対応に関するその他の取り組みについてはマイヤー氏が運営するCrisis Mappers[en]で知ることができる。


注記:全ての画像はMicroMappersおよびirevolution.netの許諾を得て複製されたものです。