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ボスニア・ヘルツェゴビナ:ワールドカップ出場を地域を超えて祝福

カテゴリー: クロアチア, セルビア, ボスニア・ヘルツェゴヴィナ, マケドニア共和国, モンテネグロ, スポーツ, ニュース速報, 市民メディア

[訳注:原文の掲載日は2013年10月16日であり、記事内容は当時の状況を反映している]

サポーターたちは、首都サラエボの通りでこの歴史的な勝利を夜通しで祝った。「ズマイェヴィ」の愛称で知られるボスニア・ヘルツェゴビナ代表のFacebookファンページの画像。画像は使用許可済。 

サポーターたちは、首都サラエボの通りでこの歴史的な勝利を夜通しで祝った。「ズマイェヴィ」の愛称で知られるボスニア・ヘルツェゴビナ代表のFacebookファンページの画像。画像は使用許可済。

2014年サッカーブラジルワールドカップへ、ボスニア・ヘルツェゴビナ(以下ボスニア)が出場を決めて [1]12時間ほど経った今でも、ボスニア人は歴史的瞬間を祝い続けている。ソーシャルネットワークでは、ボスニア人の歓喜の声と他国からの応援メッセージであふれている。 [2]

昨夜と今日(2013年10月16日)で、ボスニアの政治が混沌としていること、EU諸国がボスニアに対し制裁措置を脅しに使っていることを、ソーシャルネットワークや地方ニュースで見かけることはない。 今、人々の唯一の関心およびタイムライン(訳注:TwitterやFacebookの機能)の話題は、ボスニアがワールドカップ予選でリトアニアに1-0で勝利し、本戦出場を決めたことだけだ。OSCEボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッションOSCEボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション [3]の公式Twitterも他のことは置いて、昨夜はボスニアのこの勝利を伝えた。 [4]

イビシェヴィッチ(訳注 : ボスニアヘルツェゴビナ代表の選手。リトアニアとの試合で決勝点を決めた)は、ボスニアヘルツェゴビナを2014年ブラジルFifaワールドカップへと導いた。@FifaWorldCup [5] #Brazil2014 [6] http://fifa.com/worldcup/preli… [7] #BiH [8]

ボスニアヘルツェゴビナの至る所で、サポーターは世界最大のスポーツイベントへの歴史的出場に心を震わせている。Twitterユーザーでサラエボ出身の@samrich_ [10] は次のように言った。 [11]

父が泣いている。誓ってもいい。 #BosnaiHercegovina [12] #Brazil [13] #BiH [8] #Bosnia [14] #Football [15]

この勝利は、ボスニアで広く祝われている宗教的な祝日「クルバンバイラム」の日に訪れた。この祝日は世界のイスラム教徒の間で犠牲祭 [17]としてよく知られており、ソーシャルメディアのいくつかは、この巡り合わせを奇跡だと伝えている。 ソーシャルメディアユーザーの何人かは、 メッカ巡礼 [18] 最終日の祝日に贈られる伝統的な挨拶「Bayram Sherif Mubarek Olsun(聖なる祝日になりますように)」をワールドカップに掛けて表現し、このことに腹を立てる者はいなかったようだ。 それどころか、モンテネグロ出身のNikola Bajčetić [19]による次のツイート [20] のように、上機嫌にユーモアを交えて歓迎された。

よいブラジルワールドカップになりますように ! :)))本当におめでとう、#BiH [8] (ボスニア)! #fudbal [21]

リトアニアとの一戦は紛争地域全体を一つにまとめ、セルビア、クロアチア、モンテネグロの人々はボスニアの勝利を共に祝った。クロアチアは昨夜、スコットランドに2-0で負けたが、まだわずかにプレーオフに進む可能性が残っている。 [23]しかし、セルビアは数カ月前にワールドカップ出場の可能性を失っており、セルビアのスポーツ史上最悪の予選遠征の一つとなった後であった。 セルビアは、しかしながら、2013年10月15日のマケドニアとの一戦には 5-1と圧勝している。 [24]これによりマケドニアのブラジルワールドカップ出場という夢もまた潰えた。 上記の3カ国(セルビア、クロアチア、モンテネグロ)はすべて、敗北の余韻の真っ最中であったが、ボスニアの歴史的勝利を祝福した。モンテネグロ出身のNikola Radović [25] は次のように言った。 [26]

ポドゴリツァスタジアムで#CrnaGora [27](モンテネグロ)の応援に声をからしているが、#BiH [8](ボスニア)のワールドカップ出場の知らせをスタジアムで聞いている。彼らを応援しよう。よくやったボスニア!

ボスニア代表は、イギリスやドイツ、オランダにスペイン、その他トップの代表チームと来年のブラジルワールドカップで対戦し、そして本戦のトーナメントを勝ち進んでいく見込みは低い。しかしながら、多くの人は次のように話す。ボスニアが今回のワールドカップでどのような結果を残すかは、今は重要ではない。独立国家として初めてワールドカップに出場したことが、どんなタイトル獲得よりも価値のある歴史的瞬間だ。下の動画は人々がワールドカップ出場を祝い、夜通しでサラエボの通りに出ているところである。

校正:Sadako Jin [29]