
ナターリア・ポクロンスカヤのアニメキャラクター。インターネットで広まっている。
クリミアの分離主義政府から指名された、新任の検事総長ナターリア・ポクロンスカヤ氏が、ロシアのインターネット民の心をとらえている。そして驚くべきことに、日本でもだ。3月11日に行われた彼女の就任記者会見の動画がYouTube上で100万回以上視聴された。ひょっとしたらこれは、深刻な彼女の仕事場とは対照的な若い見た目の組み合わせのせいかもしれない(事実彼女は33歳である)。
若々しくも厳格なポクロンスカヤのマイクに囲まれ会見で話している様子は日本とロシアのファンアート(訳注:二次創作)の作者たちにインスピレーションを与えた。ほとんどの絵は日本のマンガ風に描かれており、不気味なほど過剰にポクロンスカヤの外見の「かわいらしさ」が強調されている。 日本のマンガアーティストが集まる Pixiv [jp]に初めて登場した後、その絵はロシアのインターネット上のフォーラムやPikabu.ru [ru]のような画像掲示板に広まり、クリエイターの想像力を刺激してそれぞれに独自の進化をとげた。
ポクロンスカヤは自身のファンアートを3月20日に始めたツイッターで認めているようだった。
Спасибо вам за поддержку и творчество! Все рисунки восхитительны)
— Наталья Поклонская (@NPoklonskaya) March 20, 2014
応援と絵をありがとう。どの絵もすばらしいわ
もちろん、このツイッターアカウントが偽物である可能性は大いにある。 3月19日のインタビュー(interview [ru])でポクロンスカヤはツイッターのようなソーシャルネットワークにアカウントを持っていないと話した。もし偽物なら、偽物の可能性が高いクリミアのセルゲイ・アクショノフ首相の2つのツイッターアカウント(@sergyaksenovと@AksenovCrimea)と似たようなものだろう。彼もソーシャルネットワークは使っていないと話していた。ロシアでの偽ツイッターの増加は時におかしな不条理の崩壊を起こしている。先日ラムザン・カディロフ氏(訳注:第三代チェチェン共和国首長)の偽ツイッターがポクロンスカヤのアカウントも偽アカウントなのか尋ねた [ru](ツイートしている人物は否定した)。
本物のポクロンスカヤが認めるかどうかに関わらず、これらの絵がとても性差別的だと解釈されうるという忠告と絵の方に話を移そう。

右の絵のポクロンスカヤは「法」と描かれた剣を持ち、右派カラーの蛇の頭に突き刺している。アーティストはロシア人だろう。

この画風はチビと呼ばれている。

この絵の制服の色違うけど、誰も気にしてないよね!

また別の絵たち

ネコ娘はもちろん必須だよね。

この絵では、ポクロンスカヤはデートシュミレーションゲームの相手役。

もっと捻りを入れたバージョン。なんとプーチンの嫁。(訳注:アニメファンなどが、一番のお気に入り女性キャラクターを「嫁」とよび、親愛の情を示すことがある)

最後に、「勝利は我がものニャ」