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皆が愛した「ガボ」ガルシア・マルケス

カテゴリー: アメリカ, コロンビア, 市民メディア, 文学, 芸術・文化

疑う余地なく、文学界は悲嘆におおわれている。ガブリエル・ガルシア・マルケス、愛称「ガボ」は「マジックリアリズム」(訳注:現実的なものと非現実的なものを融合させる手法。魔術的リアリズムともいう)の先駆者であった。彼の作品には恋愛や憤怒をえがいたものの他、彼の生まれた村アラカタカ [1]にまつわる空想的物語群がある。にもかかわらず、中国やイランといった遠く離れた地でもその作風を慕われている。 

Fue tal la reacción de la muerte de Gabo, que incluso diarios como ガボの死に対する反応は非常に強く、ニュヨーク・タイムスといった新聞社さえ、サイト上にかなりのスペースを割いている。画像はニュヨーク・タイムス電子版より

ガボの死に対する反応は非常に強く、ニュヨーク・タイムスといった新聞社さえ、サイト上にかなりのスペースを割いている。画像はニュヨーク・タイムス電子版より

彼の作品をくまなく愛読してきた米国人は、彼の [2]に衝撃を受けた。その影響範囲は非常に強く、高名なオプラ・ウィンフリー(訳注:TV司会者)はブッククラブ(訳注:彼女が選んだ本について議論する書評番組)で「コレラの時代の愛」を取り上げ、「これまで読んだ中で最も偉大なラブストーリーの一つ [3]」と評している。

4月17日午後、彼の死が公になるとすぐに、ホワイトハウスは#GraciasGabo(ありがとうガボ)のハッシュタグを使ってツイッター上に声明を出した。

ツイッター上では、もっぱら彼の作品から有名なフレーズを引用している人が多く見受けられた。

他方では、ジャーナリストのヨアン・グリロのように、ガボと米国の関係が彼の思想的偏向の結果どうなったかについて、興味深い情報を提供する者もいる。 

米国は30年にわたって、「コミュニスト」だという理由で、ガブリエル・ガルシア・マルケスへのビザの発行を拒んだ。最後には、愛読者だったビル・クリントンが入国を許した。

他に、ガボと米国外交の間にあったあつれきを証言するツイッターユーザーもいる。

アメリカ帝国主義に対する見解のせいで、ガブリエル・ガルシア・マルケスは破壊分子のレッテルを貼られていた

校正:Sayuri Ishiwata [18]