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タイのソンクラン祭り 危険な7日間

Songkran celebration in Chiang Mai, Thailand. Photo by Panupong Roopyai, Copyright @Demotix (4/12/2014)

タイ、チェンマイでのソンクランのお祝いの様子 2014年4月12日パヌポン ルーピャイ 撮影 著作権 @Demotix

新年を祝うタイの伝統的なソンクラン祭りは毎年4月に行われ、一般的に水を使ったイベントや家族の再会、様々な祝い事が国中で行われる。しかし同時に警察が新年の「危険な7日間」と呼ぶように交通事故が急増する時期でもある。
政府はたびたび「ソンクラン中の死亡者ゼロ」を目指すキャンペーン運動を実施するが未だかつて成功したことはない。今年、インラック・シナワトラ首相はソンクラン祭り期間中の悲惨な事故が無くなり、「幸せな7日間」になるように祈念している。
しかしこれまでのところソンクラン祭り開催後2日間で850件以上の事故がすでに記録されている。報告によるとこれらの事故で死者102人、負傷者893人に上っている。ソンクラン祭りの最初の2日間は前年同様に危険だった。

タイの日刊新聞バンコク・ポストは政府当局に事故が回避できると念を押した。

ソンクランの悲劇の度合いを増大させたものはこの期間中の事故を気にする人がほとんがいないことである。ソンクラン期間中の交通事故死がドラマチックに急増することは予期されているだけでなく想定済みでもある。警察と政治家の公式回答にはほんの小さな進歩がみられる。一方でドライバーのマナーは高い死亡者数にも関わらず向上していない。多くの飲酒運転者とオートバイ運転者がもたらした結果は物理的な要因によるものというより一種の宿命であると受け止められている。つまりあたかもソンクラン期間中に道路に出ることはある意味では自然淘汰であるという風潮である。

しかしそんな風に受け止める必要はない。 この期間中、多くの人が車で多数田舎道へ繰り出すことは事実だが大部分の事故は回避できる。

ほとんどの事故が飲酒運転者とスピードオーバーに関係していることを統計データが裏付けた。

コンケン県では政府による道路の安全を確保する政治的意志が欠けている。

今年のソンクランでも同じ事態に陥りあまりに多くの交通事故死が報告されている。そして極めて過少に報告されている。今のところタイ政府は事故を避けるために何もしていない。

タイ政府はソンクラン期間中の飲酒禁止について議論したが否決された。また、露天商のアルコール販売禁止についても議論したが否決された。露天商は全て違法だから彼らを一掃すればよいだけだというのだ。ピックアップトラックの後部座席から水をかけないようにという議論もしたが、これも否決された。強く提言されているにも関わらずにである。

また、事故の犠牲者数が正確に発表されていない疑いもある。

タイ政府はチャンタブリー県で発生した事故の公表を怠った。この事故の事故現場で8人のカンボジア人が亡くなり、さらに2人が病院で亡くなっているのである。それなのになぜ公表を怠ったのか。犠牲者がタイ人ではなかったからか?彼らがカンボジア人だったからか?タイの体面とイメージを保つためなのか?

しかしソンクランに関係なくタイは現に東南アジア諸国の中で重大な交通事故件数が最も多い。 年間の交通事故死者数は世界平均の10万人中18人に対しタイは38人である。

3月24日、タイ西部のタック県で起きたバス事故で30人以上の人々が亡くなった。その事故の1カ月前、プラーチーンブリー県ではスクールバスが18輪トラックと衝突し乗客15人が亡くなった。12月27日ペッチャブーン県では観光客を乗せたバスが深い渓谷に墜落し少なくとも29人の観光客が亡くなった。

過去数カ月間ではバス事故が顕著に目立ったかもしれない。しかし統計的にいうとタイではオートバイに乗るほうがもっと危険だ。
年間1万1千人以上のオートバイ運転者や乗客が交通事故で亡くなっている。これは国内の交通事故死亡者の70%を占めている。

バンコクの交通警察部ウィーラウィット ワジャナプッカ部長によるとドライバーが道路で無責任な行動を続ける限り厳しい交通ルールの施行は意味がないと言う。

ほとんどのドライバーは運転マナーを運転免許試験に合格するためのみに守っているようである。国民こぞって、運転マナーの必要性を認識し、それを真摯に実行に移すことが是非とも必要である。厳しい法律の施行だけでは問題の断片を解決できるだけである。我々にはドライバー皆さんからの協力が必要である。

道路の安全はタイ政府当局が真剣に取り組むべき課題である。願わくばソンクラン祭りの残り5日間、事故が減るといいのだが。年頭に当たり、タイ政府当局は交通政策の見直しをするという決意を新たにし、全国民が陸路をより快適で安全に移動できるようにする対策を採ることを祈念する。

校正:Masato Kaneko