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ポルトガル:電車で奇跡の出会い「I Saw You On The Train」

カテゴリー: 西ヨーロッパ, ポルトガル, デジタル・アクティビズム, 市民メディア, 意見, 朗報

 Vi-te No Comboio [1] [pt] (I Saw You On the Train 「君と電車で出会った」)は、見知らぬ人々が電車で出会い、隣の乗客に心惹かれた話を集め共有することを目的としたFacebookのページである。

Image taken from the Facebook page "I Saw You On The Train" [1]

2014年の1月末にFacebookページが立ち上げられて以来、すでに67,000以上の「いいね」を獲得しており、投稿も多数寄せられている。

体験談はソーシャルネットワークの管理者に送られ、その後Facebookと vite.pt [2] [pt]のウェブサイトに投稿される。投稿された体験談は2人が出会った電車ごとに「ハッシュタグ」でまとめられ、閲覧者が選びやすいようになっている。 例えば、アレンテージョ地方(訳注:ポルトガル中南部)から来た男性と乗客の  Amélia [3] [pt]のEvora線( #‎linhaEvora‬ [4] [pt] )での出会いと別れの体験談はそのページで最も感動する話の一つである。 P3 [5] [pt]のインタビューで、ページの作成者で管理者であるダニエル、ティアゴ、ペドロの三人は(プライバシー保護の観点から彼らの名字は非公開)、  I Saw You [6]というウェブサイトからアイデアを得たと話していた。このウェブサイトは1997年にアメリカで3人の友人たちによって立ち上げられた。そして彼らも Seattle Weekly [7] という新聞に掲載されていた「missed connections(失われた出会い)」という欄からアイデアを得たのである。 「I Saw You On The Train」には最近、PortoやLisbonといった地下鉄で出会った人たちの話も投稿され、その範囲は広がっている。I Saw You On The Train」のようなページはすでに多く存在する。例えば、 Vi-te No Autocarro [8] [pt] (I Saw You On The Bus「バスで君と出会った」)や Vi-te Num Concerto de Metal [9] [pt] (I Saw You At A Metal Concert「メタルバンドのコンサートで君に出会った」)などがある。

この短編記事はポルトガルのLusophone大学のコミュニケーション学文化コースサイバージャーナリズムを学ぶ学生たち、António Pedro、Bárbara Rodrigues、 Catarina Rocha、そしてHugo Ramos が書いたものである。 [10]
校正:Saori Yanagisawa [11]