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ロシア:ビットコイン規制見直し?

カテゴリー: 東・中央ヨーロッパ, ロシア, テクノロジー, 国際関係, 市民メディア, 経済・ビジネス, 行政, RuNet Echo
Russia reconsiders Bitcoin? Images mixed by Kevin Rothrock.

             ロシア:ビットコイン規制見直し? (写真はKevin Rothrockによる合成)

(特に注記のない限り、リンク先のページはロシア語です)

ロシア政府のウクライナにおける行動に対するアメリカの経済制裁に伴い、マスターカードとVISAはロシアでの一部取引を停止した。この動きを受け [1]、一部のデジタル通貨信奉者は、世界をリードする [2][en]暗号通貨ビットコインをロシアの財政問題の解決策として提案している。

ビットコインはロシアで全面的に支持されているわけではない。ロシア連邦中央銀行は1月、政府はビットコインのいかなる使用も資金洗浄あるいはテロリストの資金調達の可能性ありとみなすと警告した [3]。しかし数カ月後、当局はデジタル通貨に対する姿勢を和らげ、ビットコインの全面禁止は行わないとした。 [4]今日では、「禁止」ではなく「規制」が主流の考え方となっている。

現在ロシア全土で、いくつかのオンラインショップ、オフラインショップ、そしてホテル [5]がビットコインでの支払いに応じている。ロシアは20万4502人のビットコインユーザーを有し、世界で 5番目 [6][en]に多い(上位4国は、アメリカ113万3272人、ドイツ36万8004人、中国24万7658人、イギリス22万145人)。

ロシアで最も人気のあるソーシャルネットワークVkontakteにはビットコインを信奉するグループ [7]があり、1万6000人以上のメンバーが参加している。Vkontakteの創始者パヴェル・デュロフ氏は暗号通貨を称賛し [8]、公式な法定通貨ルーブルを揶揄(やゆ)するように比較してみせた。

Биткоины обеспечены вычислительной мощностью многочисленных майнеров, их количество ограничено. Опасность биткоина для власть имущих состоит в том, что он мешает им остригать стадо через выпуск макулатуры под названием “национальная валюта”.

ビットコインは沢山のユーザーの計算能力により支えられ、その流通量は制限されています。

ビットコインは金持ちや権力者たちを脅かすものです。なぜなら、「通貨」と呼ばれる紙くずを必要以上に発行して従順な市民からお金を巻き上げること(彼らのたしなみ)を、ビットコインが妨害するからです。

ロシアのビットコインファンたちは様々なフォーラムで交流しており、Bitcoin Security [9]などは1万3000人以上のブロガーをひきつけている。彼らは、デジタル通貨について市民を啓蒙したい、と語っている。ロシア初のビットコイン会議 [10]が、2014年4月23日にモスクワで開催される。5月には、サンクトペテルブルグにあるヨーロッパ大学(訳注:英語正式名称はEuropean University at Saint Petersburg[EUSP])がビットコインに関する無料のオンライン講座 [11]を立ち上げる予定だ。

ロシアにおけるデジタル通貨の未来は明るい、ように思われる。

校正:Naoko Mori [12]