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世界の子守歌:あなたのお気に入りは?

カテゴリー: アメリカ, ジャマイカ, トルコ, 市民メディア, 芸術・文化, 若者, 音楽
Baby sleeps

フィリピン、南部ルソン島の病院で眠る新生児(2009年) 写真はOliver Belarga(CC BY-NC-ND 2.0)

The World(訳注:アメリカのラジオ番組) でのエイプリル・ピーヴィー氏 [1] による今回の話は、2014年4月7日にPRI.org上で [2]オリジナル版が掲載された。そして、コンテンツ・シェア契約に基づき、グローバル・ボイスで再掲載されている。

世界中の新米の親は、共通の問題に直面する。赤ちゃんを眠らせることだ。そして、共通の解決法がある。子守歌だ。

しかし、作家のキャシー・ヘンダーソン氏 [3]によると、子守歌は赤ちゃんをリラックスさせるだけでなく、大人にも効果があることが判明している。同氏は、自身が執筆した絵本“Hush,Baby,Hush”(訳:赤ちゃん、しずかにね) [3]のために世界中から子守歌を集めた。ヘンダーソン氏によると、子守歌は親が状況を解決する手助けになる。例えば「親が、子供のせいでイライラしたり、子供を眠らせることが出来なかったり、本当に、本当に、疲れていると感じている時にだ。」

ヘンダーソン氏の絵本の題名は、キッチン・シスターズ [4]録音したバージョン [5]を含む”Hush Baby Hush”と呼ばれるジャマイカの子守歌に由来している。

著者であるヘンダーソン氏によると、子守歌には特有の特徴があるという。子守歌は、たいていの場合、音楽と言葉の両方からなる。子守歌の音楽は、「心地よいリズム」でなければならず、どちらかと言うと狭い音域に限られる必要がある。

しかし、歌詞は自由で、幅広く人間の感情や気分を表すことができる、と著者は述べている。

子守歌には、怒り、不満、ユーモアに関するものがある。ヘンダーソン氏によると「食べ物、家族、おばけ、やんちゃな子供」や、他にも多くの事に関する子守歌がある。

「ダンディニ・ダン」 [6]と呼ばれるトルコの子守歌では、詩のひとつに、小牛たちが畑に入ってしまい、農夫が小牛を追い出す羽目になる、といったものがある。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gNWGnTtKZwA [7]

子守歌は、赤ちゃんがベッドにいる、その時だけでなく、どんな状況でも歌われる。例えば、時には、母親は家事をしながら子守歌を歌う。すると赤ん坊は落ち着き、母親は家事を続けられるのだ。

ヘンダーソン氏は、最古の子守歌の始まりは、紀元前よりもかなり前だと見なしている。そして、最古の文学とされるものの中に、研究者らが子守歌を見つけたと述べている。

PRIでは、新しいアプリケーションである”The World’s Lullabies”(訳:世界の子守歌) [8]で、世界中からお気に入りの子守歌を集め、シェアしています。聞いてみて、どれが好きなのかをこちらにお伝えください。あなたのお気に入りの歌をシェアしたい場合は、録音またはビデオをアップロードできます。または、ボタンをクリックして、ご自分のモバイル端末やパソコンに向かって歌うだけでも、アップロードできます。

エイプリル・ピーヴィー氏は、PRI’s The Worldのスタジオディレクター兼プロデューサーである。

子守歌はPRI.org上で [9]掲載されている。

校正:Yoko Bourne [10]