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6名の逮捕者を出したミュージックビデオ“Happy”

カテゴリー: 中東・北アフリカ, イラン, 市民メディア, 芸術・文化, 言論の自由
Screen shot from Happy in Tehran

A screen shot from the Happy in Tehran video.

ファレル・ウィリアムス [1]の曲“Happy”に合わせてミュージックビデオを作り公開することが世界的に流行っているが、この流行に影響を受け、曲に合わせてテヘランで踊った動画をネット上で公開したことで、イラン人の若者6名は大きな代償を払う事となった。

イラン政府当局の発表によると、彼らは5月20日に逮捕されたが、本日(訳注:原文掲載日は5月22日)6名の逮捕者のうち5名が釈放された [2]
(訳注:イランでは女性は頭髪を覆うことを義務付けられ、公の場での異性間の接触やダンスも禁じられている)

#FreeHappyIranians [3] (ハッピーなイラン人の解放を)というツイッターのキャンペーンのもと、イラン人ネットユーザーの怒りや失望の声がネット上にあふれた。

この騒ぎを無視することは非常に難しく、穏健派のイラン大統領でさえツイッター上で賛意を表した。(皮肉なことに、いまだにイラン国内ではツイッターへのアクセスが禁止されている)

「幸福は国民の権利である。喜びから生ずる行動に対してあまり厳しく取り締まるべきではない」2013年6月29日

こちらがハッピーなイラン人が逮捕される切っ掛けとなった動画だ。

そして物語はつづく

彼らは並ばされ、警察本部長Hossein Sajediniaに伴われ、イラン国営テレビの夕方のニュース番組に出演 [6][en]させられた。そして、知らない男女にだまされて撮影に参加したと告白した。

このインタビュー映像の中で、逮捕された若者らは、自分たちは「だまされた」、動画は内輪で楽しむため製作したもので、ネット上に公開するつもりはなかったと証言した。

ハピネスは犯罪?

Mehriranのツイート [7]

私たちのハッピーを誰にも止められない。ハッピーなイラン人の解放を

Sheema Kalbasiのツイート [10]

シャリーア(イスラム法):謙虚、悲哀、むち打ち、処刑、抑圧の文化!
喜び(ハピネス)は犯罪! ハッピーなイラン人の解放を

Potkin Azarmehrのツイート [15]

ハッピーな人々が暮らすハッピーな国では、35年前のイスラム革命以来ハッピーが犯罪となった(-_-;)

校正:Yuko Aoyagi [18]