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インドの大臣が「レイプは正しい場合もある」と発言し、パキスタンで#MenAgainstRape(レイプに反対する男たち)が立ち上がる

Photo Credit: Philipp Engelhorn

女性がNoと言えなくても、Yesという意味ではない。 写真提供:Philipp Engelhorn

よその国で起こったレイプ事件は非難しやすいのだろうか? ではすぐ隣の国で起こった場合はどうか? 今度はパキスタンでハッシュタグ #MenAgainstRape (レイプに反対する男たち)が立ち上がり、ツイッターでの議論が始まった。インドのマディヤ・プラデシュ州大臣バブラル・ガウルが、 「レイプは時によって正しいことも、悪であることもある」と発言 したのを受けてのことだ。

何百人ものパキスタンの若い男性が、このハッシュタグに参加して議論を始めた。恥知らずという意味のbaysharam(訳注:ウルドゥー語のbesharamのもじりか?)というハンドルネームを持つパキスタン人は、次のように言う。

去年ラホールで5歳の女の子がレイプされたことを覚えているだろう? 彼女を襲った奴(ら)はまだうろうろしているんだ。ついその辺をね。

2012年にデリーでの集団レイプが報道されると、パキスタンではこの残虐な事件に対し、ツイッター上で何百もの批判の声が上がった。インドにおけるレイプ問題についての発言もあれば、南アジア地域で増加するレイプについての意見もあった。余りにもおぞましい事件だったため、何週間にもわたって世界中のメディアの注目を集めた。それ以降、インドでレイプ事件の報道が増えたのは明らかだ。

インド人ブロガーのクリシュナ・プラシャントは、辛辣で皮肉に満ちた自作短編でレイプにまつわる神話を暴き出している。

He wobbled in at 11pm. She did the dishes quietly, her heart racing as she heard his footsteps get closer. Tears stung her eyes as he put his hands on her waist. She could smell the whiskey on his breath. He tugged at her pallu, letting it fall to the ground. Not today, she begged. Her back ached and her head felt like it was going to explode.

He grabbed her hair and pulled her to their bedroom. She scrambled to find her pallu as they walked past the hall. Their son stared in horror. He shut the door behind him and slapped her. He told her to stay quiet and take her clothes off. She did as she was told.

What do you mean my son raped his wife. There is no such thing.

夜11時、彼が千鳥足で入ってくる。音を立てないように彼女は皿洗いをした。近づいてくる足音に、心臓がバクバクした。腰に手を回されると、涙があふれてきた。息がウィスキー臭い。彼はサリーを剥ぎ取り、床に落とした。「今日はやめて」と彼女は訴えた。背中は痛むし、頭は割れるようだ。

彼は彼女の髪の毛をわしづかみにし、寝室へ連れて行こうとする。彼女は慌ててサリーを探し、廊下を引きずられて歩いた。ふたりの息子が怯えてじっと見ている。彼は後ろ手にドアを閉めると彼女を平手打ちにした。「静かにしろ、服を脱げ」言われるままに、彼女は従った。

「私の息子が自分の妻をレイプしたですって。夫婦の間でそんなことありえないわ」

これは性暴力を批判する斬新で説得力のある視点だが、ツイッターの投稿をじっくり読んでみると、プラシャントが言及した神話の数々が見えてくる。

レイプ擁護論者(名詞):レイプ犯を擁護する人、または、レイプをネタにしたジョークを面白いと思う人

南アジアから投稿されたレイプを擁護する声を見てみよう。

彼女たちは色っぽい服を着て誘惑する。だから結局レイプされてしまうんだ。レイプじゃなくて、みだらなセックスだ。

でもまずはヌード写真をWhatsapp(注)に送ってね。

(注:ワッツアップ。主にスマートフォンで使われる通信アプリ。日本ではLINEが主流だが、世界的にはWhatsappが最大シェアを誇る)

レイプした奴は皆、人前でレイプされるべきだ。……そして命だけは助けてやって、どう世間に顔向けするか見てやったらいい……

レイプの懲罰として、性的暴力で報いるという提案もある。

この場合のみレイプに賛成! #MenAgainstRape これぞレイプの刑!

ペニ*ちょんぎって金**つぶしてやったら!??

ニュアンスが微妙に違う意見もいろいろ出ている。

彼女が「イヤ」と言わなかったからといって…それは「イエス」という意味ではない。

レイプはレイプであって決して正当化できない。レイプのような吐き気を催す行為は、我々の社会から根絶されるべきだ。

男性は皆、レイプに反対するこのツイッターに参加すべきだ。

この惑星の男が皆、女が身にまとう服にこれほど惑わされるようになったのは一体いつから?

レイプは最も卑劣で、おぞましくて、下品な人間の行為だ。レイプの肩を持つなんて、レイプ犯の次に悪い奴だ。

レイプ被害者に自分から挑発したと責めるのは、殺された人にその責任は自分にあると言うのと同じだ。

多くの人がこのようなツイッターの動きを、男性が暴力に立ち向かう第一歩と感じている一方で、現実社会においてツイッターがどれほど功を奏するのか疑問視する人もいる。ツイッターは社会がレイプの被害者を観る目を変えるだろうか? レイプの歯止めになるだろうか? 法執行機関を動かすことができるだろうか? こういった疑問の声も上がっている。ソーシャルメディアの動向に冷笑的であれ、熱心であれ、#menagainstrapeのような議論は、若者の心そして若者が性的暴力をどのようにとらえているかを知る小さな窓になっている。