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毎年44,000人ものマダガスカルの子供たちが十分な養育を受けられずに亡くなっている。これを止める手立てはあるのか?

Enfants Malgaches par Yves Picq - CC-BY-SA-3.0

マダガスカルの子供。Yves Picq。– CC-BY-SA-3.0

特に断りのないリンク先はフランス語のページ

最新(訳注:2013年12月27日現在)のUNICEFの統計[en]によると、マダガスカルでは毎年5才未満の子供が44,000人亡くなっている。この膨大な数は、フランスのアルプ・ド・オート・プロヴァンス地方全体の5歳以下の子供の全人口と同じである。また、2001年のアメリカ同時多発テロ事件の犠牲者数の15倍を超えている。

この数字の背景にある子供を亡くすという悲劇は、貧しい家庭に襲いかかることがきわめて多い。マダガスカルには、公衆衛生の観点で特に弱い立場にあるグループが2つある。5才未満の子供と妊婦である。

世界銀行によれば、5才未満の子供の半分に成長の遅れが見られ、「この割合はアフリカのどの国と比べても大きい。」妊産婦死亡率は出生数10万人に対しおおよそ498件と推定され、その死因は、熟練した医療関係者に分娩を介助してもらえる機会が少ない、出産前に質の良いケアが受けられない、緊急時のケアが十分に受けられない、など、多岐にわたる

この保健データはぞっとするものであるが、だからといって、人々が状況を変えようとしていないわけではない。

南マダガスカルのトリアラでは、学校給食プロジェクトが慢性的な栄養失調との闘いに一役かっている。Les Enfants du Soleil (太陽の子供たち)という組織が、路上生活の子供たちと貧しい家庭の子供たちに住む家と教育を提供している。また、子供たちは学校の食堂で昼食をもらうこともできる。こちらのフランス語で作成されたYoutubeのビデオでこの支援を受けている子供たちの写真を見てみよう。

他にも、鎌状赤血球貧血やマラリアなど、特定の問題をターゲットにしたプログラムもある。NGOのLCDMF (「マダガスカルにおける鎌状赤血球貧血との闘い」の頭文字)は、マダガスカル人の2パーセントがかかっているこの遺伝病についてもっと人々に知ってもらおうと活動している。次のビデオの中で、これまでの活動と今後3年間の目標について、LCDMFのチームリーダーが説明している。今後数年間の目標のうち2つは、鎌状赤血球貧血患者が抗生物質を入手できる機会を増やすこと、そして、国の公衆衛生の重要課題に鎌状赤血球貧血を盛り込むようにマダガスカルの政治指導者たちを説得することである。

マダガスカルのロジェル・コロ首相にあてた公開書簡の中で、LCDMFは、この問題を扱う重要性を強調し、特に、近代的保健設備のない孤立した地域で重要であると書いている。

Ce problème crucial de santé publique qui affecte de manière dramatique les plus nécessiteux dans une région avec près de 20% de prévalence où un enfant sur cinq souffrant d’un syndrome drépanocytaire majeur est susceptible de ne pas survivre au-delà de l’âge de 5 ans, ne peut plus souffrir de demi-mesures. Il illustre à lui seul, parce qu’il s’agit d’une maladie transversale intéressant toute les spécialités médicales, l’exigence d’une prise en compte urgente de votre part de ces logiques de santé de proximité.

これは、重大な公衆衛生問題である。罹患率が20パーセント近くに達し、深刻な鎌状赤血球貧血にかかっている子供の5人に1人が5歳の誕生日を迎えられそうにない地域において、この問題は極貧の住民たちに劇的な影響を与えてきた。もはや中途半端な施策で取り扱うことはできないのである。鎌状赤血球貧血は領域横断的であり、あらゆる医療専門家が関わるため、国内の健康管理状況の調査に即座にとりかかることがいかに重要であるか、この病気だけでもそれがわかる。

やるべきことは多く残っている。

マダガスカルでは人口が急増しているため、他にも対策を講じるべき喫緊の課題分野がある。それは、妊婦の健康だ。例えば、マダガスカル国家統計局(INSAT)や国連人口活動基金(UNFPA)によると、出産の間隔をあけたい、あるいは、妊娠を制限したいと思う既婚女性の5人に1人が、家族計画サービスを利用することができず(19%)、中絶率は出生数10人に対し1回行われていると推定されている。

これらの取り組みにもかかわらず、マダガスカルは健康指標の改善を妨げているいくつかの難点に直面している。貧困と不均衡な保健衛生は、世帯収入および保健サービスの物理的利用の不均衡に源がある。その結果、お金を払うことができないという理由で、病気を持つ4人に1人弱(23%)が保健センターでのケアを求めなかった。

薬の利用可能性も現実的な問題である。薬剤配布の物流システム、薬剤管理および在庫追跡の組織的な失敗が薬の適切な配布を妨げているからだ。その結果、富裕層が保健サービスを利用する回数は、貧困層と比べ4倍も多い。この分野の支出総額の40.9%が富裕層側第一五分位階級に属する人々によるものである一方、貧困層側第一五分位階級の支払額は10.1%しか占めていない。

専門家は、すぐにでも行動する必要があるという点で意見が一致している。UNICEFは、ワクチン接種と新生児栄養モニタリングが乳幼児死亡数を減らすために必要であると言っている。公衆衛生状況を全体的に改善するための優先事項は以下であるべきだ。

  •     もっとも弱い立場にあるグループを対象とした栄養プログラムの強化。
  •     効率よい予算執行の向上。
  •     健康管理を担う人的資源の改善。
  •     安全な分娩キットの導入。
  •     医師たちを農村地域の保健センターに呼び戻すこと。

事態は急を要するが、少なくとも今のところは絶望的ではない。適切な政治的意思があれば、提案されている政策はすぐにでも実施可能である。マダガスカルの子供たちは、子供向けの集団的保健衛生が国の最重要課題になることを50年間も待ち続けている。国と呼ぶに値する国ならば、このように1年に44,000回も将来を喪失していることを看過している場合ではないということに、当局は気づいてもいい時だ。

校正:Asako Yamada