大学卒業シーズンが刻々と近づいている中、中国では約720万人の卒業予定の学生たちが今年中に仕事を得ようと必死になっていく。
しかし、どの街で仕事に就こうか?
近年の報告では、上海が卒業生たちの間で最も就職したい都市になり、
多くの若者たちは中国企業への就職にますます目を向けている。
職業コンサルティング会社Universumによるレポート「中国の理想的な就職先トップ100」によると、卒業生が働きたいと思うトップ3の都市が北京、上海と広州であることが明らかになった。
この3都市は、中国経済を担う最も主要な都市であり、
頭文字をとって「Beishangguang」(北・上・広)と言う。
このレポートは、中国全土の大学から5万1000人の学生を対象にしたもので、2014年4月3日に発表された。
その中で、多くの中国企業が学生の雇用数を増やしており、学生からの人気をさらに集めていることも分かった。
最も人気の高い企業を示す各グラフのトップは、そのほとんどが国内で成長を遂げてきた企業が占めており、通信事業の巨大企業Huaweiから石油生産における中国第2位の大手Sinopecまで、多岐にわたる。
上海が働きたい都市のトップになった理由については、このレポートに書かれていない一方で、多くの中国のメディアがその理由を探った。例えば、中国国際ラジオは、次のように 言う。
以前大学生首先选择北京是看中北京的首都的地位,看中这里的发展机遇;现在很多人放弃北京是因为这里的生活成本实在是太高了,很难落户也是其中的一个障碍。相比而言,上海是一个非常开放的城市,这几年上海开始引进人才政策,实行居住证制度,不论国籍、不论文凭、不论职称、不论身份,只要你是真才实学,无论是境内还是境外的人来上海都会有很好的创业和发展的渠道。也就是说只要有能力,就会有发展的空间,甚至在企业中还可以做到很高的地位,这就是非常吸引大学生的一个原因。
「過去、多くの大学卒業生達は、首都というステータスや成長の可能性から北京を選んだ。
現在、北京はあまりにも生活費が高騰し、 居住許可ための戸籍も得ることが難しいため、諦める人が多い。
それに比べ、上海はとても開かれた都市だ。上海籍を持たない者に対する居住許可の制度や、雇用者の才能を引き出す方針を導入している。
学歴や国籍、肩書きに関わらず、才能さえあれば、だれでも才能を伸ばし、ビジネスをする機会に恵まれるのだ。出身地が問われることもない。
つまり、あなたが有能でありさえすれば、前途が開け、会社で地位を上げられるのだ。こういった理由から、この街が学生を引きつける。」
今週、北京のある新聞は3人の若者が永久に北京を去ることを選んだことについての記事を掲載した。
「北京を出て、他のどこかで働くことは多くの利益を持つ。首都はもう雇用時の選択肢ではなくなった。」
というタイトルで、インタビューに答えた人の、北京の悪化する環境汚染や金銭を見返りとした縁故採用システムへの不満を浮き彫りにした。
中国のメディアはUniversum社の報告に飛びついて、「北京は上海に代わって、卒業生が最初に選ぶ選択肢になった」のような見出しで、記事を濫造した。
それは、自身の状況や雑記を綴ることができる中国で人気のミニブログサービスSina Weiboでも議論も引き起こした。
多くのWeiboユーザーは、この上海人気の状況に関して懐疑的で、ある上海のメディア編集者は以下のように書いた。
前段时间么说毕业生逃离北上广,现在又说“上海取代北京成为毕业生工作的最‘理想’城市”。各种机构各种数据互相在抽脸么?
「少し前は、多くの人が卒業生は北京、上海と広東を去ったと言い、今は、北京に代わって上海が卒業生が働きたいと考える最も理想的な場所だと言う。
多くの研究機関がお互いの調査結果を叩き合っているということか?」
「Banさんと呼んでください」というアカウント名のWeiboユーザーは、
嫌地铁不够挤?物价不够高
「[上海]の地下鉄は、それほど混んでいない。上海の生活費は、それほど高くない。」
また、上海在住のチューフイさんは、
欢迎来到这个老人跌倒没人敢扶,钱包被偷满街人都不会告知你,收入水平高,生活成本更高的城市。在这里你会颠覆自己的人生观、价值观。只有真正灵敏、不怕吃苦的人,才能经受住魔都的考验。
「ここでは、誰も倒れこむ老人をあえて支えてあげようとしないし、あなたの財布が盗まれるのを目撃しても誰も教えてくれない。収入は高くても生活費はさらに高い。そんな街へようこそ。ここでは、あなたの人生観と価値観はゆがんでしまう。
厳しさを恐れず、賢い人々だけが上海生活の試練に耐えることができるのだ。」
と言う。