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お釈迦様だったらどうするだろう。スリランカの仏教徒は答える。イスラム教徒を襲ったりしないと。

(訳注:この元の記事は2014年6月25日に投稿された。)

Screenshot of the Facebook group Buddhists Questioning Bodu bala Sena

「Bodu bala Sena(BBS)を問う仏教徒の会」のフェイスブックから転載

アルトゥガマでイスラム教徒と強硬派仏教徒の間で衝突が起こり、少なくとも4人が死亡した。それ以来、イスラム教徒に対する暴行が続いている。多くのイスラム教徒が移住を余儀なくされ、また、彼らの住居、店舗およびモスク放火されたり、略奪されたりした。そのため、イスラム教徒の間に不安が生じている。

暴動の発端は、仏教僧がイスラム教徒から暴行を受けたとされたことに対して、過激派仏教徒組織Bodu Bala Sena (BBS)がアルトゥガマで開いた集会であった。BBS代表のGalagoda Aththe Gnanasara Theroによる、集会での反イスラム感情を煽る巧みな演説が緊張を激化させた。

スリランカの大多数は仏教徒であり、同国内のイスラム教徒の人口の割合は10%である。イスラム教徒は長年にわたり、多数派であるシンハラ人に寄り添い平和に暮らしてきた。しかし、BBSの唱えるイスラム脅威論に沿った感情が増大してきている。

BBSは声高に主張する。しかし、それはスリランカすべての仏教徒の声を示すものではない。

「BBSを問う仏教徒の会」というフェイスブック・ページは、BBSに対し反対する意見をぶつけている。このページは2013年2月から始められ、それ以来このページに8,400以上の「いいね!」が寄せられている。また、このページの熱狂的支持者である仏教徒およびイスラム教徒たちの間で、BBS、仏教、およびスリランカ社会についてコメントが寄せられ、延々と議論が続いているといったこともこのページの特徴である。

暴動が最初に勃発したとき、「BBSを問う仏教徒の会」のフェイスブック・ページは、自分には 責任はないというGalagoda Aththe Gnanasara Theroの逮捕とBBSの活動の禁止を要求した。「テロ活動を模索したり、スリランカの分裂を狙うような運動はすべて拒否すべきだ」と、このフェイスブック・ページの責任者は呼びかけている。

「BBSを問う仏教徒の会」のフェイスブック・ページは暴動が起こってからずっと、その成り行きを見守り続け、最新のニュースと解説を掲載してきた。最近このフェイスブック・ページに掲載された写真の中に下記のような記述がある。「人種差別主義者と過激派は、もめ事を起こそうとしてムズムズしている。だが、そんなことを許してはいけない。辛抱しよう。力を合わせて彼らを思い留まらせよう。」 ある発言に応えて、このフェイスブック・ページの責任者は、このページで何を成し遂げようとしているのかを述べている

[…] we the admins of this page are practicing Buddhists. We cannot solve all the world's woes, that is why we practice to let go. Let go of identities, desires and anger. Our focus by starting and managing this page is to prevent Buddhists from turning towards violence and anger as responses. The Dhamma [teachings of Buddha] has survived for many thousands of years, but this has been done not by the mere preservation of books and artifacts, but by those who truly practice the Dhamma. May you be happy.

[…]我々「BBSを問う仏教徒の会」のフェイスブック・ページの運営陣は仏教の教えを実践している仏教徒です。我々は世界中の全ての苦悩を解消することはできません。ですから、鍛錬により苦悩を捨て去ることができるようにするのです。自我を捨て去り、欲望を捨て去り、そして怒りを捨て去るのです。このフェイスブック・ページを始めたときから、我々の運営方針は、仏教徒が自分たちの敵対者に向かって暴力や怒りをぶつけないようにしようとするものであります。ダルマ(仏教の教え)は、何千年も前からある教えなのです。この教えは、ただ経典や仏像などによってに守られてきたというだけではなく、この教えを真に実践しようとする人たちによって守られてきたのです。幸運を祈ります。

昨年、「BBSを問う仏教徒の会」は、イスラム教徒への暴力反対を唱え、BBSの本部前で、徹夜のキャンドルデモを組織したが、BBSおよび警察から抵抗を受けた。

A Srilankan Muslim man stands next to his burnt-down Van infront of his house at Aluthgama, Srilanka. At least four people were killed andalmost 100 injured in clashes between Buddhists and Muslims in southern Sri Lanka. Image by Tharaka Basnayaka. Copyright Demotix (17/4/2014)

自宅の前で焼かれた車の脇に立つスリランカのイスラム教徒。写真提供:Tharaka Basnayaka、著作権:Demotix (17/4/2014)

BBSを糾弾している仏教徒は「BBSを問う仏教徒の会」だけでないのは確かだ。ブロガーのIndrajit Samarajivaは、BBSの行動を批判し、「彼らの考えは受け入れ難い」としつつも、BBSおよびそれと同類の団体は、釈迦の教えの通り、「我々の慈悲、理解および愛を受けるに値する」と書いている

As a Buddhist it makes me so very sad to see crude, vile and frankly untamed men like Gnanasara Thero in robes, practicing such harsh speech, inciting hatred against Muslims and actually being violent. It makes me sad because I do take refuge in the Buddha, in the Dhamma and the Sangha [practicing Buddhist community].

I have learnt from wonderful monks, from wonderful lay Buddhists (like my mother) and that community of practice is a refuge in a harsh and confusing world.

Mobs in robes like the BBS feel like they pollute that community, like they shame it, like they shame us in front of the world. I honestly find what they’re doing far more detrimental to Buddhism than the Buddha Bar or a tourist with a Buddha tattoo.

法衣をまといながら、粗野で、下劣で、どう見ても修養の足りないGnanasara Theroのような人が、激しいアジ演説を行い、イスラム教徒に対し憎悪をかき立て、実際に暴力を振るっているのです。そのような行為を見るにつけ、仏教徒としての私の悲しみは募るばかりです。実際、私は釈迦に救いを求め、ダルマに救いを求め、サンガ(仏教の教えを実行している仏教徒集団:僧団)に救いを求めている敬虔な仏教徒なのです。だから、そのような行為は私を悲しくさせるのです。

私は、優れたお坊様や優れた在家仏教徒(例えば、私の母のような)から教えを受けました。このような仏教の教えを実践する人たちのいる僧団、社会こそが、とげとげしくすさんだ世の中では救いとなる場所なのです。

法衣をまとったBBSのような暴力集団は、私たちの社会を汚しているように思いますし、辱めているようにも思います。また、彼らは世界に向かって私たちの恥をさらしているように思います。BBSは仏教に対して、ブッダ・バー(訳注:釈迦の名を冠したレストラン・ホテルチェーン:仏教とは関係ない)や釈迦の入れ墨をした旅行者たちよりも、はるかに有害なことをしていると私は確信しています。

「BBSを問う仏教徒の会」は以前、BBSに対し、彼らの仏教およびスリランカ憲法に関する忠誠心を問う質問表を作成したことがある。数々の暴力が明るみに出てきたいま、その時に質問リスト作成に協力したThrishantha Nanayakkaraは、当時を思い出しながら、市民ジャーナリズムサイトのグラウンドビュー上で再度その質問表を確認してみた。その一部は下記の通りである。

Question 3) Has BBS looked at how Buddhism is practiced in Sri Lanka itself before blaming others for the deterioration of Buddhism in Sri Lanka? Why do Buddhists convert? If we worked harder to help and educate ourselves, our youth and the needy and vulnerable amongst us would we not promote our Buddhist culture and dissuade conversions. Instead don’t we spend our money on building bigger and larger temples and statues?

質問3)BBSはスリランカ仏教の衰退を他者のせいにしているが、その前にスリランカで仏教がどのように行われているか、自身で考えたことがあるのか。なぜ仏教徒が他教に改宗するのか。もしわれわれが、自分自身はもとより、我々の社会の若者や貧者、弱き者を助け教育することにもっと努力していたならば、そのこと自体が仏教精神を振興する役割を果たし、仏教徒の他宗への改宗を思いとどまらせる働きをしたのではなかったか。しかし実際はそうする代わりに、巨大な寺院や仏像を作るのにお金を浪費してはいないだろうか。

混乱を鎮めようとする動きの中で、スリランカ政府は、宗教または人種に対する憎悪をかき立てることを目的とした公開集会を禁止した。たぶんこの措置は、BBSに反対する仏教徒社会の声と相まって、混乱に終止符を打つ一助となるだろう。