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法王フランシスコ の「新車」が韓国で評判に

カテゴリー: 東アジア, 韓国, ニュース速報, メディア/ジャーナリズム, 宗教, 市民メディア, 経済・ビジネス, 芸術・文化
Pope Francis' Visit, Seoul, South Korea, Image by Korea.net (uploaded and shared by Korea.net's Flickr channel) (CC BY SA 2.0) [1]

法王フランシスコの訪問、韓国ソウルにて(写真はKorea.netがFlickr上で公開したもの。CC BY SA 2.0)

ローマ法王フランシスコ [2]は就任後初の韓国訪問を終えた。韓国ではカトリックのリーダーである法王が公の場に姿を現した様子をマスコミがこぞって取り上げたが、その理由の一つに法王が防弾仕様のセダンではなく、小型車に乗って各所を巡っていた [3]事が挙げられる。

起亜自動車 [4](訳注:韓国第二位の自動車メーカー)製の小型車「ソウル」 [5]に窮屈そうに乗り込んでいる法王の映像は、韓国中に中継放送された。法王がその特別な車を選んだ経緯については様々な憶測が生まれた。今回の訪問を企画した韓国カトリック司教協議会が後日語ったところでは、できれば地元で製造された車の中でも最小のモデルをと、法王が具体的に望んだとのことだ。

法王の新しい車に関する推理ゲームはオンライン上で加熱し、韓国国民はツイッター上で「法王フランシスコが『ソウル』に乗ったのはその車名ゆえだろう」や「この車は一般的に障がいのある人の移動手段として用いられるものだからだろう」などの見解を示した。一部の人は、法王は適切な防衛手段をとっていないと不安視したが、ソーシャルメディア上に書き込みをしているほとんどの韓国人は自動車に関する法王の決断を歓迎しているようだ。

— S2ong Jin (@Seongjinworld) August 14, 2014 [6]

法王が「ソウル」に乗った理由は、イタリアでは多くの人がこの車を障がい者用に改造しているからだ。

法王が乗っているのは確かに「ソウル」だわ。なぜあの小型車を選んだのかはよく理解できたけれど、あの映像を見て真っ先に気になるのは法王の周りにいる護衛の人達だわ。今にも脳卒中を起こしそう。

あまりに場違いに見えて、法王が「ソウル」に乗っている写真には笑えたよ。黒いセダンは常に地位の高い人、つまり特権階級の人、金や力を持った人を連想させるから、そういうセダンに乗っていない法王というのは奇妙で面白かった。

起亜自動車はきっとプレス発表で「ソウル」が法王の車に選ばれたことを自慢したいだろうな。だけどその理由に気付かないといけない。法王が「ソウル」を選んだのは単に最も安い車の一つであるからで、それは恵まれない人々に配慮してのことだ。

なんて光景だ。法王が「ソウル」に乗っていて、護衛の人が大きなセダンで後ろに続いているなんて。斬新だよ。なんだかとても異質だけど、同時にものすごく感動する。

法王と同じ目線に立つべく、僕も今乗っている車を売って「ソウル」を買おうかと検討しているよ。

ネットでは法王訪問に関する報道が偏っていると主張 [12]している人もいたが、大多数は法王のロックスターのような人気ぶりは国民が法王フランシスコのようなリーダーを求めていることの表れだと言う。

多くの韓国国民が法王に熱をあげるのは、真のリーダーはいかにして多くを成し遂げ実際に人々を感化しうるのかを、法王が示しているからである。

校正:Naoko Mori [14]